国色芳華 第46話 あらすじ
鄭尚書の帳簿を盗んだ蒋長揚は大怪我をしたが、何惟芳が盗賊にさらわれたと知り駆けつけた。
さらったのは疫病に追い詰められた晟県の村人だった。
疫病は4年前洛陽で流行ったものに似ており、何惟芳は彼らを助けることにした。
怪我をした蒋長揚が来たため、何惟芳は看病した。
夢だと思っている蒋長揚は、何惟芳の頬に手を触れ行かないでほしいと言った。
何惟芳は離れようとは思わないと返した。
六郎は蒋長揚が真心で何惟芳を愛していると知り、簪を折ったのは自分だと話し謝罪した。
商人が施しをするのを県令は怪しみ様子を見に来た。
何惟芳は県令から、悪政のせいで県の穀物倉には薬も食料もなく空だと教えられた。
民を救いたいという母の願いを引き継ぎたいという願いと、民を思う皇帝を支えたいという願いを胸に何惟芳は芳園に戻った。
感想・考察
色々なことにひと段落決着がついた回だったのではないでしょうか?
今回、蒋長揚が帳簿をゲットした鄭尚書は、
寧王「要職の身の鄭尚書は過ちが許されないので我慢してくれ」
「国色芳華~牡丹の花咲く都で~」第44話より引用
と寧王が劉暢に言って庇った相手です。
娘婿に罪を全部擦り付けてでも守りたい、寧王にとって、とても大切な仲間だと思われます。
前回、劉暢の機転で皇帝側は想定していたような成果を上げることができなかったと思うのですが、重要人物のの裏帳簿(?)をゲットできたというのは、皇帝側にとって大きな収穫なのではないかと思いました。
善行×悪徳役人
何惟芳と蒋長揚の仲良し場面が戻ってきて大変ほっこり致しました。
蒋長揚は善行をする側妻を手伝ったりしていて、大丈夫なのだろうか?
悪役演技をがんばっているのに、いい人だってバレちゃわない?と心配しましたが、そういえばかつて、
蒋長揚「名誉を回復してくれるのは拒まない。ただ他の者は信じないぞ。逆に私を偽善者だと罵る。…(中略)…私を呪う者は多すぎる」
「国色芳華~牡丹の花咲く都で~」第12話より引用
このようなセリフがありました。
悪役の演技が堂に入りすぎていて、良いことをしても誰も信じてくれないというレベルにまで至っているっポイですね。
だから今回良いことをしても大丈夫なのだろうと思いました。
恋模様の決着
ちょっと今回いいシーンが多すぎたのですが、まず好きだったのが
蒋長揚「晟県は長安に近く本物の賊などいない」
「国色芳華~牡丹の花咲く都で~」第46話より引用
と、恐らく本物の賊よりも危険性が低いということを言っていたと思われる蒋長揚が、それでも何惟芳が無事だったと知ると抱きしめちゃうところですね。
心配してたんだなぁというのが怪我を押してまで来たことなどと重なってとてもよく伝わってきました。
裴忠に影響されて、蒋長揚は何惟芳が大切だから側に置かないと決めました。
それについては、何惟芳はすでに意思を表明している!その件は解決済みのはずと考えていました(43話感想欄参照)が、しかし、今回危ない目に遭ったことで
何惟芳「たとえどこにいても災いに遭うかも。それならば私がそばにいたほうがより安心でしょう?」
「国色芳華~牡丹の花咲く都で~」第46話より引用
という結論に至りました。
そして、38話以来、蒋長揚の中でしこりのような出来事になっていただろう折れた簪の件が六郎の告白で解決しました。
裴忠にかけられた呪いが解ける日も近いですよね?
深読みしたくなる言葉
蒋長揚「夢の中なのにやけに生々しい」
「国色芳華~牡丹の花咲く都で~」第46話より引用
このセリフ、深読みしたくなりました。
まず、なぜ蒋長揚は夢の中だと思ったのか、これは熱があるからかもしれませんけれど、その後の「やけに生々しい」という言葉と合わせて考えると、これが初めてではないのではないか、と思ってしまいました。
何惟芳の夢を見るの。
下からのアングルで何惟芳を見るという経験が夢の中であり、しかしいつもと比べて生々しいことに違和感を感じて出たセリフなのでは!?
つまり、このセリフは色々省略しない場合「いつもと同じ夢の中のはずなのに、今日はやけに生々しいのはなぜだ」という意味では!?
という妄想をここに提示しておきます。
心の決着
母がなくなることになった真相を知り、
何惟芳「私は美しさやよい香りを人々に届けてきたつもりだった。けれど多くの人は花を愛でるどころか生きるのも難しい。天は無情だし世間は冷たい。分からなくなった。商人としてどうするべきか」
「国色芳華~牡丹の花咲く都で~」第45話より引用
このように話し、花満築の経営からいったん退いた何惟芳ですが、4年前と同じような疫病に苦しむ村人を牡丹を使い助けたことで、そして悪政に苦しむということがどんなことか知ったことで、商人としてやりたいことを見つけたみたいです。
お母さんの死との向き合い方についても自分なりにある程度の結論に達したみたいです。
県令から県の現状を見せられた何惟芳と朱福は世界に絶望していましたが、歩いて帰ると蒋長揚がいました。
あの時、何惟芳はまた先の見えない窮地の中で光をまとった人を見た気がしたのではないでしょうか?
そして、自分もそちら側になろうと思ったのかもしれない、そんな風に思いました。
身代金200貫とは?
盗賊行為を働いた村の人たちは身代金として200貫を要求しました。
・1貫…銅銭1000枚(7話)
・1文…銅銭1枚(8話)
だという情報が出てきていたので、1貫=1000文です。
・王擎は10貫で五娘との離縁状を書くと何惟芳に言いました。(7話)
・歓雲楼の花を王擎はダメにしたので、何惟芳は花の代金20貫と見積り蒋長揚が請求しました。(8話)
・何惟芳が最初に売り出した牡丹懐袖香は1鉢80文で、数日で100貫稼げると考えるほど1日で売れました。(9話)
このような情報を合わせて考えると、200貫というのは、44話で義母が要求した絹織物5000疋に比べるとだいぶ少ない額なのかな、という印象です。
この辺りからも村人たちの凶悪性が低いということを想像できるのかな、と思いました。


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