国色芳華 第55話 あらすじ
戦が始まった。
河東軍は少数ながら善戦していた。
蒋長揚は夜陰に紛れ寧王を背後から奇襲したが、寧王を捕らえることはできなかった。
河東軍も奇襲を受け、兵糧が焼かれてしまった。
何惟芳らは危険を承知で兵糧や物資を届け、河東軍の窮地を救った。
何惟芳がこれまで助けた多くの人々が河東軍のため協力してくれた。
寧王は火攻めを用いたが、何惟芳たちは火浣布の防具を造り届けたので、河東軍にとって火は脅威ではなくなった。
寧王を追い詰めた蒋長揚は、寧王を謀反人とする皇帝の詔勅を読み上げた。
逆賊となった寧王を、劉暢は裏切り捕らえた。
劉暢は死罪を免じられ、幼貞の命乞いをした。
蒋長揚と何惟芳は、各地を巡る旅に出ようと考えていた。
なかなか店のみんなに言い出せずにいると…?
感想・考察
あと1話あるので、まだ完全には安心できないかもしれません。
しかし、寧王との戦は終わり、蒋長揚も穿魚も生き残ったので、ひとまず安心しました。
特に穿魚については、前回死亡フラグのようなセリフを言っていたので心配していましたが、生きて戻ってくれて本当に良かったです。
玄青油再び
寧王は火矢を大量に降らせてきて、開始早々怖かったです。
寧王の使っていた油は、黒くとろみがあり、37話で芳園が燃えた時に使われた油を思い起こさせるものでした。
何惟芳「この燃えない盾は4千はあり、50瓶の玄青油にも抗えます」
国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~ 第54話より引用
蒋長揚「50瓶の油は夜になればなくなる」
国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~ 第55話より引用
というセリフがありました。
何惟芳も、蒋長揚も50瓶と言っています。
この50瓶というのは、39話の
皇帝「玄青油はすべて燃えたのか?」
国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~ 第39話より引用
役人「いいえ。私は寧王と火を消して50瓶は守りました」
この発言を受けてのものだろうと思われます。
蒋長揚と何惟芳が寧王の蔵に火をつけ玄青油を焼きましたが、役人によれば50瓶は生き残りました。
その話をもとに、蒋長揚は夜にはなくなるだろう、と。
ところが、夜になってなくなるどころか、寧王側は最後の最後まで火矢や火を使って戦いをしていましたよね。
なので、守られた玄青油は50瓶という役人の話が嘘であるか、その後寧王が買い足したか、別の油を使ったか、なのだろうと思いました。
結論:寧王は火が好き。
前後真贋問題
皇帝は寧王を逆賊とする詔勅を、だいぶ前に書いて淑妃→蕭雪渓→何惟芳というルートをたどり届けていました。
今回、回想の中の蕭雪渓と何惟芳の服装は、53話で何惟芳と蕭雪渓が別れた時と一致していましたので、あの時受け取ったんですね。
前回、蒋長揚と何惟芳がどれくらい会えなかったのか検討しましたが、長安を出たのは春なのではないかと考えましたので、皇帝の詔勅が何惟芳の所に届いたのも同じく春だと思います。
蒋長揚と会えたのは初冬くらいだと思います。
その後、出兵の時の何惟芳の服装は、53話で船の中で吐いていた時と似ていますので春~夏にかけてなのではないかと推測しました。
準備期間をどれくらいとったのか分からないので定かではないのですが、皇帝は寧王を逆賊とする詔勅を戦いが始まる1年以上前に何惟芳に渡していたのだろう、と思いました。
矛盾
寧王「河東節度使于錚よ。挙兵し謀反とは臣下に値せぬ。私は朝廷から命を賜った」
国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~ 第54話より引用
と言っており、きっと寧王も皇帝から正式な討伐命令を受けてこの戦いを始めているんですよね。
皇帝は何惟芳に寧王を逆賊とする詔勅を渡しておきながら、寧王にも河東軍討伐命令を出しています。
AI(Gemini)に教えてもらったところ、2つの矛盾する「後法は前法を廃する(後法優先の原則)」という原則があるらしく、後から出されたものが優先するみたいです。
(法令間の効力関係に関するこちらのPDF44-45_kaikirensai2_NF7.pdfを参照させていただきました。)
今回の場合、実際の所は、先に出されていたのは何惟芳に渡った方なので寧王の側に正義があるということになってしまいそうですが、届いたのは先でも、寧王に見せたのは後でしたし、そもそも皇帝は最初から河東軍の味方なので、河東軍側の詔勅が優先されると考えて問題ないのだろうと思いました。
勝てば勅命となる
皇帝「河東軍に大義名分を与え官軍であることを示す。だが勝たねばならぬ。勝てば勅命となるが敗れれば紙くずとなる」
国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~ 第55話より引用
この意味について、これもAI(Gemini)に尋ねたところ、
寧王「(詔勅の)真贋も分からぬのだぞ」
国色芳華(こくしょくほうか)~牡丹の花咲く都で~ 第55話より引用
と追い詰められた寧王が言っていることからも分かるように、もしも負けた状態で詔勅を見せても、河東軍が詔勅を皇帝を脅して書かせたとか、側近を買収して用意したとか難癖付けられて、詔勅は偽物ということにされてしまい、そして皇帝も51話の時のように河東軍を切り捨てて寧王の側に付くから、詔勅は紙くず同然のものになってしまう、ということのようです。
…ということで、最終話見てきます!
皆、無事でいてくれ!


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