一念関山(いちねんかんざん) 第15話 切なる願い あらすじ
珠璣は如意が使節団と行動していると知り、全て罠だと気づいた。
如意は朱衣衛に会うため清風観に向かった。
清風観には朱衣衛が張り巡らせた罠が貼られていた。
やられたフリをした如意は、珠璣の口から指示役が「尊上」であると聞いた。
尊上と呼ばれるのは指揮使・左使・右使だけだ。
越三娘を操った者は3名に絞られた。
朱衣衛は如意の養母をさらった。
養母は自害し如意を自由にした。
如意は怒りに任せて戦い、助太刀に入った寧遠舟は、朱衣衛を制圧すると暴走する如意をなだめた。
楊盈は祈願に行った先で鄭青雲に会い、使節団に連れ帰った。
使節団の宿営地が強盗に襲われ、10万両が奪われ…?
感想・考察
如意は黒幕の正体に迫る証言をゲットし、寧遠舟とはさらに絆を深めました。
そんな中、お留守番中の使節団は襲われて大変なことになっていますね。
元禄君の発言を聞いた感じ、鄭青雲が怪しいんでしょうか?
そして昭節皇后事件の黒幕はもしかして…?
気になる展開すぎました。
朱衣衛側の認識
今回、珠璣たち朱衣衛側の会話がありました。
珠璣「如意に琥珀、梧国の使節団。仕組まれた罠だった。はめられたわ」
「一念関山」第15話より引用
珠璣は何かに気づいたらしいのですが、朱衣衛側がどんな情報を持っているのかについてすっかり頭から抜け落ちている私は、何にどう気づいたのか分かりませんでした。
そこで、朱衣衛側がどんな認識をしているのか振り返りたいと思いました。
9話冒頭の迦陵珠璣の会話から読み取れること
朱衣衛は越三娘を倒したのが如意だということを知っています。
朱衣衛の2名が現場を見ていて証言したからです。
越三娘は如意と任辛が同一人物であるという報告を右使・迦陵に上げましたが、迦陵は却下しました。
自分の目で任辛の死を確認したからと。
現場に残された物証から、褚国の不良人の痕跡を見つけた迦陵は、不良人が関係している、不良人=如意であると思ったようでした。
10話から分かること
琥珀に化けた如意は、
如意「越殿が亡くなってから各支部はちりぢりになり私は梧国の使節団に紛れ込んで…」
「一念関山」第10話より引用
と説明しました。
12話、14話、15話から分かること
琥珀が亡くなったという報告を、朱衣衛の密偵が珠璣にしました。
珠璣「盗賊の出現と琥珀の死は不自然だわ。褚国の不良人が両国の仲を裂こうとしているか使節団が琥珀の正体を知って殺し故意に見せたかね」
「一念関山」第12話より引用
このように珠璣は推理していました。
珠璣「如意はいまだ見つからず越殿を殺した動機も不明よ」
「一念関山」第14話より引用
というセリフがあったので、朱衣衛は如意=不良人だと思い続けたまま如意の行方を捜していたということなんでしょうね。
そんな中、如意は玉朗の手紙を偽装して朱衣衛を清風観におびき寄せました(14話)。
そして今回の冒頭、使節団に六道堂の堂主寧遠舟がいるということと、楊盈を街中で救ったのは如意かもしれないという情報を珠璣は得ました。
このように見てくると、今回のことが決め手となって、珠璣は如意が楊盈の側近くにいるということを知り、そして使節団には寧遠舟がいることから、これまで不良人だと思ってきた如意が六道堂の者かもしれないという可能性に行き当たったということなのだと思われます。
そして、使節団の中にいた琥珀も怪しいと考えたのかなと思いました。
珠璣「答えて どの国の密偵なの?
「一念関山」第15話より引用
今回、如意と対面した珠璣はこのように訪ねているので、やはりこれまで不良人だと思ってきた如意の正体について揺らいでいるのだろうと思われました。
尊上は誰なのか
尊上と呼ばれるのは、指揮使・左使・右使だけなので、玲瓏があんなことになった事件の黒幕は3名に絞り込まれました。
指揮使は鄧恢ですが、この人は指揮使になったばかりっぽい(9話の会話内容より)ので、黒幕ではないですよね、恐らく。
迦陵「越三娘の消息は?」
「一念関山」第9話より引用
と、右使である迦陵は越三娘を気にしていました。
それに「尊上」というのは敬称のように思え、尊敬する人に対する呼称なのかなと思われますが、珠璣が尊敬している人として、真っ先に浮かぶのが迦陵です。
ということは、迦陵が黒幕なんでしょうか?
そして今の左使が誰なのか、すでに出てきていましたっけ?
出てきているような気もするのですが、出てきていないような気もします。
時間があれば見返したいです。
(追記:4話で越殿が、「陳左使」という名前を出していました。なので、陳左使が今の左使なのだと思われます。この人の可能性もありそうです。)
昭節皇后事件の黒幕
前回、寧遠舟が金媚娘に頼みごとをして驚きました。
寧遠舟「昭節皇后の敵討ちを諦めるよう説得してくれ」
「一念関山」第14話より引用
なんで?と疑問に思っていたのですが、今回興味深い会話が交わされました。
寧遠舟「皇后が”男を愛すな”といった理由が分かるか?皇后が危険に遭遇した時、夫は侍衛を遣わさず救いに行ったのはお前だけ。その後皇后の夫はお前を死罪にすると決め、その名を口にすることも禁じた」
「一念関山」第15話より引用
このあたりの話を聞いた感じ、昭節皇后があんな結末になったのは皇帝の企みによるということで、皇后を殺したのは皇帝ということでしょうか?
もちろん、そこまで寧遠舟は言っていません。
少なくとも皇帝は皇后を救う意思がなかったということなんですよね。
だから、如意が皇后事件の黒幕を探そうとすることは、安国皇帝に歯向かうことになるかもしれず、危険すぎる。
そのため諦めさせたいということなのかなと思いました。
ただ、
初貴妃「勢力の均衡を図るためいつも(安国皇帝は)言うの。私の従姉の昭節皇后が恋しいと。正妻への情は深いのよ」
「一念関山」第4話より引用
と初貴妃は言っていました。
この発言が頭の中にあったので、皇帝は昭節皇后を大切にしていたのだと思っていました。
けれど、寧遠舟の推理が正しいとすると、この皇帝の「昭節皇后が恋しい」という発言は、勢力均衡のため誰も皇后にしない方便だということになるのかなと思いました。
それとも、皇帝以外の黒幕がいて、(例えば、昭節皇后の部族を追い落としたい一族など)その人が皇后と皇帝の仲を裂いた、というような形でしょうか?
わかりませんが、えっ😲と驚く寧遠舟の発言でした。
使節団が大変なことになっているので、続きを見てきます!
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