一念関山(いちねんかんざん) 第25話 悲しき戦い あらすじ
寧遠舟と如意は迦陵を倒した。
梧都支部事件の黒幕は迦陵だった。
昭節皇后事件の黒幕は、昭節皇后を自害に追い込める者だと迦陵は話した。
如意は精神的ショックを受け高熱を出し寝込み、寧遠舟は自分の身体を氷で冷やし如意の熱を冷ました。
目覚めた如意は迦陵の話の信ぴょう性について寧遠舟に意見を求めた。
寧遠舟は、当時安国皇帝は昭節皇后に敵との内通を咎められ対立していたことを話した。
安国皇帝に面会した楊盈は、皇帝を感心させたが、楊行遠の解放には至らなかった。
寧遠舟は武力で解決することを考えた。
作戦を実行すれば半数以上は戻らないと知った楊盈は、六道堂の命を優先するよう命じた。
母上も喜んでいるだろうと寧遠舟に褒められた楊盈は、母を想い嬉しくて泣いた。
感想・考察
「悲しき戦い」というタイトルでした。
「悲しい」という表現は迦陵の生きざまのことではないかと予想していましたが、半分はそうなのかもしれないと思いました。
未来への不安から横領を行った迦陵は、家族が誇れるよう殉職し爵位を賜りたいという願いも叶えられることがなさそうです。
もしも横領された3000両が迦陵の兄の所に届くのならば、お兄ちゃんはそのお金を、迦陵のような子が生まれないような社会にするために役立ててほしいと思いました。
昭節皇后事件の黒幕
昭節皇后事件の黒幕が判明したっぽいです。
以前、15話でも、寧遠舟は昭節皇后事件の黒幕は皇帝ではないかということを匂わせていました。
少なくとも、昭節皇后を安国皇帝は救おうとしなかったし、昭節皇后は自ら死を選んだということを寧遠舟は如意に話していました。
あの時、如意は冷静に話を聞いていました。
寧遠舟「お前は尊敬する皇后が愚夫に嫁いだことを認められず無意識に安国皇帝をかばったのだ」
「一念関山」第15話より引用
寧遠舟はこのように分析していました。
だから、如意は皇帝が黒幕だということを予想できていたのではないかと思います。
しかし、迦陵の証言で予想が的中すると、ショックで寝込んでしまいました。
精神的ショックで寝込むというと、楊盈が鄭青雲に裏切られた時のことが浮かびます(16.17話)。
如意の場合、積もりに積もった体の傷が影響しているということもあるそうですが、しかし相当の精神的ショックなのだと伝わってきました。
寧遠舟が掴んでいた事実(噂)によっても安国皇帝が昭節皇后事件の黒幕らしいことが裏付けられました。
如意はどうするんでしょうか?
悲しき戦い
このタイトルは、今 画策中の、楊行遠を救い出すための戦いのことを言っているんでしょうか?
楊盈は皇帝と立派に渡り合いましたが、楊行遠を帰してもらえるまでには時間がかかりそうで、武力に訴える作戦を考え始めました。
戦いに行けば、半分以上が帰らず、寧遠舟は全員が戻らないときのことについても言及していました。
寧遠舟「もし我らが全員…その時は如意の指示に従ってください」
「一念関山」第25話より引用
周健の軍と戦った時(8話)も全員無事でしたし、盗賊に10万両奪われた時も皆生き残りました。
もちろん、名前が出てこない方たちの遺体は見ましたが、いつものメンバーは無事でした。
それが、全員帰らないかもしれないなんて…。
楊盈が命優先の命令をしてくれて本当に良かったです。
でも、頑張っちゃうんじゃないかと、それが心配です。
23話で楊行遠が詔書を書くことを拒み、助けて貰うための保険を掛けました。
あの時は感心したのですが、よく考えてみると、楊行遠本人も自分の価値が柴明たちの汚名を晴らすことくらいしかないということを分かっているということなんだろうと思います。
民にも望まれていないし、丹陽王たちにも望まれていないと分かっています。
寧遠舟「梧国の建国から50年、民は恩恵を受けていない…(中略)…(使節団のみんなは)死を覚悟で君に随行する。それは…(中略)…両国の民を戦火から守り天道の仲間たちの汚名を返上するためだ」
「一念関山」第6話より引用
と、かつて寧遠舟は言っていました。
梧国、楊家の治世になってから、民には良いことはありません。
楊盈「現在我が国の摂政は丹陽王であり長兄が戻れば皇位を巡って内争が起きます」
「一念関山」第25話より引用
と楊盈は言っていました。
この内争がサクっと終わってくれればいいですが、最悪何十年にも及ぶ内乱になることだってあり得ますよね。
楊盈がめちゃくちゃ立派になっていることを考えると、もう楊行遠は連れ帰らずに楊盈が皇帝になっちゃえばいいんじゃないかな、なんて思ってしまいました。
連れ帰って楊行遠と丹陽王が共倒れになったところに華麗に即位、というのもいいと思います。
そしたら、きっと民は50年以上享受できなかった平和な暮らしを享受することができるのではないかと思いました。
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