一念関山(いちねんかんざん) 第28話 最強たる者の使命 あらすじ
皇帝は朱衣衛20名を絞首刑した。
如意は無力感に襲われ、何もできない悩みを寧遠舟に話した。
身代金額が増えたことで、塔への突入以外選択肢はないが、塔の守りはより強固になった。
国に帰るために楊盈を女だとバラすと脅す梧国皇帝に、寧遠舟は、救出作戦は立てているし助け出すが、自分が来た目的は仲間の汚名を返上することと楊盈を護送することだと話した。
梧国皇帝と話したことで寧遠舟は、詔書の偽造は花押が必要であるためできないと知った。
初貴妃は初国公に、第1皇子死亡と第2皇子失脚により、第3皇子を養子にするつもりであることを知らせた。
知らせを受け李同光の実力を思い知った初国公は初月を通じて贈り物を贈った。
初月は李同光と騎馬で競争をし、再来の約束をした。
六道堂は塔への突入作戦を考えた。
如意は朱衣衛のみんなに会い、本人の望みを聞くという方法を考えた。
感想・考察
そういえば、なのですが、前回第1皇子・李守基を襲った如意は沙東部の印章を証拠として残していきました。
第2皇子は昭節皇后の息子で、昭節皇后は初家の関係者ですから、沙西部と懇意なはずですよね?
それなのに疑われたのは第2皇子でした。
これはなぜでしょう?
もともと、第1皇子と第2皇子は皇太子が決まっていなかったため揉めていました(13.14話)。
そういう前提があって、沙東部の印章が残されていたから、その印章は沙東部に罪を着せたい者が残した、と思われた、ということなんでしょうか?
第1皇子がどの部族と仲良しなのか、見つけたいと思いつつ見つけられなかったので、時間が有ったら見てきたいと思います。
わかったら追記します。
(追記!見返してきました)
9話に申屠赤が出てくるのですが、この申屠赤が昭節皇后の甥で、沙東部出身でした。
如意「(申屠赤は)昭節皇后の甥であり、…(中略)…申屠とは沙東部の姓よ」
「一念関山」第9話より引用
ということで、昭節皇后は沙西部の初貴妃とは いとこ関係であり、沙東部の申屠赤が甥だということになります。
このことから、昭節皇后の母親が沙西部出身(初家の関係者・初貴妃の伯母・叔母に当たる人物)で、父親が沙東部の人なのではないか、基盤は沙東部なのではないか、と思いました。
そして沙東部の紋章が残されていたから、ストレートに第二皇子が疑われたのかなと思いました。
(さらに追記)
如意「沙東部出身の皇后は私に姪の身分を用意してくれた」
「一念関山」第24話より引用
というストレートに昭節皇后が沙東部出身だと示すセリフがありました。
最強たる者の使命
「最強たる者の使命」というタイトルでした。
最強は寧遠舟だから、寧遠舟の使命かしら?と思っていましたが、恐らく、今回は朱衣衛最強である如意の使命について描かれたのではないかと思いました。
かつての仲間を救えず、彼らのために何もできないし考え付かないことで、如意は落ち込んでいました。
しかし、最後には
如意「朱衣衛の仲間を助けるには本人たちの望みを聞くべきね」
「一念関山」第28話より引用
という形で、自分のなすべきことの第一歩を見つけました。
本人の意思を尊重することにしたみたいです。
如意がこの結論にたどり着いたのは、寧遠舟の存在が大きいのではないかと思いました。
20話で一度命を失いかけた寧遠舟は、命を取り留めた後、
寧遠舟「今後はお前がやりたいことに全て付き合う。…(中略)…もう二度と私の考えを押し付けない」
「一念関山」第21話より引用
と話し、如意の気持ちを第1に考えてくれるようになりました。
そんな寧遠舟が側にいるから、だから如意も仲間の気持ちを尊重しようという考えにたどり着いたのだと思いました。
3つの条件
寧遠舟「その1、仮病を使え。…(中略)…その2、皇子2人との関係だが、今後は第二皇子側につけ。…(中略)…その3、初家には謙虚な態度で接し仲を深めろ…(中略)…県主のご機嫌も取れ」
「一念関山」第21話より引用
未熟な李同光に、かつて寧遠舟は条件を出しました。
この3の条件が、ついに達成されつつある…🥰😝
第1皇子と第2皇子が共倒れになったのを知った初国公は、李同光に大変協力的になりました。
前回、街で偶然会ったとき、李同光が初月に優しくしたのは、機嫌がめちゃくちゃ良かったからだと思うのですが、今回、長慶侯の馬場を訪ねた初月に対する態度は、寧遠舟の助言を守ろうと思ってやったことだと思いたいです。
初家との良い関係を作るために。
初貴妃に対して使っていた、冷めているけれど口説いてますよ、的な態度をとっていた気がします!
初月はすごくドキドキしていたようです。
いいですね、いい感じ!
それなのに、次回第29話のタイトルが「砕け散る恋心」なのですが…。
恋心がある場所は、今のところ、如意と寧遠舟、楊盈と元禄君、一方通行ですが、李同光から如意、初月から李同光あたりではないかと思うのです。
このうち、如意と寧遠舟の間にある恋心が砕け散るわけがないと思います。
楊盈と元禄君の間の恋心が砕け散るとしたら、最悪の事態しかないので、それは考えたくないです。
李同光は如意と寧遠舟の関係を知っていますから、とっくに砕け散ってますが、あきらめません。
ということは、砕け散る可能性があるのは、初月の恋心しかないような気がするのですが…。
如意「李同光と相談し、塔から城門まで安全に移動できる経路を探す」
「一念関山」第28話より引用
寧遠舟「よし」
于十三「何が”よし”だ。寛大だな。相手は恋敵だぞ。”不注意で荊州を失う”だ」
という会話がありました。
(ちなみに、”不注意で荊州を失う(大意失荆州)”というのは、関羽が不注意で荊州を失った時の三国志演義由来の故事だそうです。)
つまり、次回、如意と李同光は2人で相談をし、その場面を見て、自分に対する冷めた感じとは全く違う態度をとる李同光を見てしまって、初月の恋心が砕け散るということではないでしょうか?
李同光は演技がへたくそなんですよね。
(演じてらっしゃる方はむしろ、うまいと思うのですが、李同光が、へたくそ)
初貴妃も利用されていることに気づいてましたし。
如意に対するのと同じようにすればいいだけなのに、興味がない相手には凄い冷めてるんですよね。
単体で見ると、気づかなくても、如意に対する態度をみると、めちゃくちゃ冷めていると思ってしまう。
しかし希望はあります。
第30話のタイトルは「恋愛法の伝授」なので、ここで恋愛の達人の誰かが、必殺のテクニックを教えてくれるという流れになるのではないかと、そして初月の恋心が復活することになるのではないかと期待しています。
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