一念関山(いちねんかんざん) 第29話 砕け散る恋心 あらすじ
如意は朱衣衛の人々と話し、解毒剤を作って彼らを逃がし、名簿を破棄して彼らを完全に自由にするという方法を見つけだした。
撤退経路の相談のため、如意は李同光に会いに行った。
初月は2人の親密そうな様子を見て、李同光にあの人が好きなのかと詰め寄った。
肯定の返事を聞いた初月は、自分が考えているような夫婦関係を李同光は望んでいないと知り傷ついた。
于十三は偶然初月と出会い、話を聞き慰め、初月は笑顔を取り戻した。
梧国皇帝の捕らわれている塔はさらに警戒が強まった。
寧遠舟は楊行遠の命を狙う刺客を装い塔を襲い焼いた。
楊行遠は別の牢に移されることになった。
于十三は再び初月に会い、眠れず酔いたいと言われ、金沙楼に連れて行った。
寧遠舟は鄧恢と会談を持った。
感想・考察
「砕け散る恋心」というタイトルで、初月の恋心が砕け散るというところまでは予想通りでした。
しかし、その後于十三と初月が意気投合することになるとは思っておらず、予想外の展開でしたが面白かったです。
于十三は初月が誰だかわかっているわけですから、当然初月の話している相手が李同光だとわかっているんですよね?
その割には「あー。あいつのことか」とか。「あいつに説教しなきゃだな」と、あ「いや、あいつは美女しか見てないし無理でしょ」みたいな反応がありませんでしたが。
どうなんでしょうね。
進む道
朱衣衛のみんなに意思を確認した如意は、
如意「大黄500斤に白朮、睡菜葉を100斤ずつ」
「一念関山」第29話より引用
を用意するよう金媚娘に頼みました。解毒法については、1話に出てきていました。
如意「毒性が弱まる発作の前日に大黄を服用して吐けば毒は抜ける」
「一念関山」第1話より引用
大黄は、直接解毒に使うみたいですが、他の2つは何に使うんでしょうね。
こちらのサイト(漢方ナビ様)によると、白朮は消化器官によかったり、お屠蘇にはいってたりするらしいですが。祝杯用でしょうか??😆
睡菜葉は健胃薬だそうです。睡菜葉(すいさいよう)とは? 意味や使い方 – コトバンク
白朮も睡菜葉も消化器官を助ける系の漢方みたいです。
大黄の量が5倍ですから、解毒のためには普通じゃない量の大黄を飲む必要があり、それで消化器官が弱らないように白朮や睡菜葉を飲む、みたいな感じかもしれないと想像しました。
名簿
妹を朱衣衛にされた人「救いたくても命簿に名があるため連れて逃げることはできません」
「一念関山」第29話より引用
なぜ名簿がそんなに怖いんでしょうか?
名簿に書かれている内容はこちらです。
如意「”任辛 天泰8年5月生まれ 祁国霈郡雲家村の出身”」
「一念関山」第29話より引用
名前生年月と出身地が書かれています。
これは、あれでしょうか?
今話題の闇バイトと同じで、”こっちはお前の家族の居所を知っているんだからな。協力しなかったらどうなるか分かっているだろうな?”というような形で家族を盾に脅されるということなんでしょうか。
自分だけなら、中国は広いし、遠くへ行ってしまえば逃げきれそうな気もしますが、自分が逃げたせいで家族に被害が及ぶということであればなかなか逃げ出せないですよね。
鄧恢
鄧恢が思っていたよりもいい人そうなのでまとめておきたいと思います。
恐らく、最初に出てきたのは4話だろうと思います。
李同光は皇帝が鄧恢に対して、李同光はしょせん皇子たちの研磨剤だと話しているのを聞いて傷ついてました。
(ちなみに、最近まで鄧恢の初登場は9話だと思ってました。)
9話冒頭で、迦陵に対して暴力をふるう鄧恢&女性嫌悪の雰囲気を感じて、「嫌な人っぽい」と思いました。
その後、李守基をやったのが任辛だとすぐに気づいたり(28話)、部下の処刑に心を痛めたり(28話)している様子を見て、見直し、今回、寧遠舟に対する借りを返すため、梧国皇帝を助けるための六道堂の企みを知らぬふりしてくれようとしているっポイのをみて、割といい人なのかもしれない、と思いました。
如意「(鄧恢は)きっと悪人ではないはずよ。鄧恢が協力すれば1000名以上の仲間が自由になるかも」
「一念関山」第29話より引用
と、主人公が言っているので、悪人ではないのかもしれませんね。
悪人ではないにしても、安国にとっては的ですし、切れ者ですから、油断はできないと思います。
最初は迦陵の方が重要キャラだと思っていましたが、迦陵亡き今、鄧恢が物語に絡み始めました。
この方がどんな働きをするのか、注目していきたいと思います!
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