一念関山(いちねんかんざん) 第31話 契の剣 あらすじ
寧遠舟は決着を着けに行く如意に自ら鍛造した剣を贈った。
一旬牽機と万能解毒薬がぶつかり合い、寧遠舟は不調だった。
如意は鄧恢との決闘に臨み、勝った暁には朱衣衛の功績を史書に残すよう頼んだ。
勝利条件は、万年寺から先に出ること。
朱衣衛に囲まれ、如意は刺され倒れたが、先に万年寺から出た。
使節団は梧国皇帝を救い出した。
楊盈ら待機組は城門で救出組と合流し逃げる手筈になっていたが、楊盈らを見張る朱衣衛に立ち向かった杜長史が大ケガをした。
楊盈は朱衣衛の注意をひきつけるため、一人残ることに決めた。
鄧恢は意識のない如意を安国皇帝の前に運んだ。
如意は目を覚まし、安国皇帝に刃を突き付けると全官吏を招集するよう要求した。
事態を察知した朱衣衛は楊盈を捕らえようとし…?
感想・考察
「契の剣」というタイトルでした。
何のことだろう?と先週はタイトルを見ても意味が分からなかったのですが、寧遠舟が自ら鍛造した剣を送ってくれましたので、そのことだろうと思われます。
于十三「血を剣に捧げる?お見それした。私が女子なら心がとろけてしまう」
「一念関山」第31話より引用
ということで、寧遠舟のしたことは、とてもロマンチックなことだったようです。
個人的には、その道のプロが作った大業物をもらった方がうれしかったような気がします。
経験はあるのかもしれませんが、寧遠舟は素人ですよね?
そんな感じの人が作った剣は、死闘の間に折れてしまうんじゃ?とちょっと心配する気持ちがあります。
今回の剣のことと、あと氷風呂に自ら入ったあれ(25話参照)だけは、凡人の私には良さが理解できませんでした。
もちろん、真心からの行動だということは伝わるので、そこはステキだと思うのですが別のやり方でお願いしたい気持ちです。
約束と違う!
梧国皇帝(楊行遠)が救出されました。
これでやっと念願の詔書が手に入る、と思っていました。
楊行遠「梧都へ戻ったらすぐに詔を書こう」
「一念関山」第31話より引用
と楊行遠は言い出し、”約束が違う!梧都へ帰ったらなんて、言ってなかったよね?それじゃあ詔書が手に入るのはまだまだ先じゃん!と”私は思いました。
そこで、詔書に関する話があった23話を見返してきました。
すると、
楊行遠「詔が欲しければ無事に朕を梧都へ帰すのだな」
「一念関山」第23話より引用
塔の中で楊行遠は楊盈に、このように言ってました。
確かに梧都へ帰ったら書くと言っていました。
“なぜ勘違いしていたんだろう?”と自分の記憶力が怖くなり、さらに見続けると、その後
楊盈「安国を脱出できたら詔を書いてもらえる」
「一念関山」第23話より引用
と楊盈が寧遠舟に伝言ゲームし、さらに
寧遠舟「脱出してからでなければ詔は書かぬと」
「一念関山」第23話より引用
と寧遠舟が如意に話してました。
詔を書いてもらえるのが いつか について、伝言ゲームを経るごとに どんどん早くなっているようでした。
そのため勘違いが生まれていたようです。
ということで、私と同じような勘違いをしていた方がもし いらっしゃったら、今回に限っては楊行遠(梧国皇帝)は悪くありませんでした😝
寧遠舟のカラダ
心配されていた寧遠舟のカラダの状態についてですが、本人が言うには万能解毒薬と一旬牽機、2つの強力な薬が悪さをしているためだそうです。
万能解毒薬飲んだのいつだっけ?と見てきました。
どうやら20話のことのようです。
20話で寧遠舟が瀕死になった時、如意は自分の血を飲ませました。
万能解毒薬の成分があるからと言って。
寧遠舟の持ちこたえられる時間では、万能解毒薬を取りに行けなかったからこのようなことをしました。
寧遠舟「万能解毒薬のせいで内力が焼失したのさ」
「一念関山」第21話より引用
と後で寧遠舟は言っていたので、もしかしたら如意の血だけでなく万能解毒薬を再度飲んだのかもしれません。
それは分かりません。
でも、飲んだのは于十三も言っていた通りかなり前のことです。
前回、21話~29話までで30日くらい経過しているのではないかと考察しました。
そして万能解毒薬については、
万能解毒薬…「7日間内力を焼失させる」
「一念関山」第2話より引用
このような注釈がありました。
とっくに7日を過ぎているのに。
20話で寧遠舟は如意の血だけでなく、李同光にもらった更始丹も飲んでました。
もともとヤバい一旬牽機を飲んでいる体で霊薬的な薬を2種摂取したことが悪いんでしょうか?
心配ですね。
どこまで協力者?
万年寺で如意を取り囲み 攻撃した朱衣衛の中には、如意派の人たちがいて、如意は見事に安国皇帝に近づくことができました。
如意「いまだ(安国皇帝に)手を下す機会に恵まれず、待つことしかできない」
「一念関山」第28話より引用
無力感に襲われた時、如意は寧遠舟の腕の中で泣き言を言ってました。
それが、このような形で解決されるとは!
最後に如意に剣を突き刺した女性は協力者だったとして、どこまで協力者なんでしょうか?
安国皇帝「鄧恢よ。実に大胆極まる。この者と結託し朕を殺すつもりか」
「一念関山」第31話より引用
鄧恢「二心はありませぬ」
如意「私は愚か者と手を組まないわ」
というシーンが気になりました。
このシーンでは、如意は鄧恢のことを「愚か者」と表現して、鄧恢とは通じていないというアピールをしているように見えます。
でも実際、如意は鄧恢のことを「愚か者」とは思っていなさそうじゃないですか?
話の分かるやつ、みたいにい思ってそうじゃないですか?
如意「先日鄧恢はあなたに従い危険を冒して自分の配下を救った。きっと悪人ではないはずよ。鄧恢が協力すれば1000名以上の仲間が自由になるかも」
「一念関山」第29話より引用
と言っていました。
如意は鄧恢に連絡を取ったのではないでしょうか?
今回、鄧恢は如意に勝負を挑まれ一騎打ちに多勢を連れて行くという汚い手を使ったわけですが、自分が勝てる状況なのに勝ちませんでした。
如意「これまでの朱衣衛の功績を1つ残らず史書に記すこと」
「一念関山」第31話より引用
たぶんこれは、如意が勝った場合の要求ですよね。
これまで見てきた感じ、鄧恢は部下のことを想ってそうでした。
これは鄧恢にとっても望んでもないことだから、如意に勝たせたのでしょうか?
鄧恢の「二心はありませぬ」というセリフも、何に対して二心がないのか不明だと思いました。
安国皇帝に対して、とは言っていませんから、自分の信念に対して二心はない、ということかもしれません。
だから、もしかしたら如意は鄧恢と協力関係を築いたのかもしれない、とちょっと思っています。
どうなんでしょう?次話見てきます!
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