一念関山(いちねんかんざん) 第34話 墓前に降り立つ光 あらすじ
如意の遺灰を手に入れた李同光は墓を建て埋葬した。
初貴妃に呼び出された李同光は、貴妃を冷たくあしらった。
すると初貴妃は、楊盈に危害を加えると話した。
楊盈は李同光の建てた如意の墓にお参りし、襲われた。
如意と寧遠舟が駆け付け、刺客は一掃された。
如意の英雄的行いに感銘を受けた鄧恢は、如意を助けていた。
2人は共に逃げようと誘ったが、楊盈は安国に残り両国の平和を守りたいと話し、残る決断をした。
流刑にされた李鎮業は帝位を狙い北磐と結託した。
李鎮業は天門関に北磐を引き入れ、天門関は戦になった。
使節団は天門関に到着した。
銭昭は楊行遠を連れ出すと、命を奪おうとした。
柴明は銭昭の腹違いの弟だった。
感想・考察
初貴妃、楊盈のこと気に入らないでしょ😺❓
安国から追い出そう‼️追い出そう😆‼️
と思っていたのですが、初貴妃は思っていたよりもかなり過激派で、楊盈に刺客を放ってしまいました…。
今までは李同光のことがとても好きなのに、相手からは全く愛されてなくて利用されている人、という認識で、どちらかというと、こんなに美人なのに不憫な人なため応援していました。
しかし、単なる不憫な美人ではなく、過激派な美人だと知りました。
初貴妃「私が同光を想うほどあの人は私を想っていない。ずっと分かっていた。私への愛情はなく利用しているだけだと」
「一念関山」第9話より引用
本人としては、李同光に利用されているだけだということは自覚していたみたいです。
しかし、しばらくぶりに会った李同光は、もう初貴妃の協力は必要なくなったため すごく冷たくなっていました。
李同光としては、初月と婚約して初国公に一目置かれ、六道堂も味方ですし、もう初貴妃は用済みだからあんな態度に…。
今となっては妹弟子の楊盈もいますしね。
分かっていたことだけれど、本人からあんなに冷たくされたことで楊盈がとばっちりを受けたのかもしれないと思いました。
もともとやる気はあったでしょうけれど。
楊盈の決意
楊盈「私が安国に残り両国の平和に貢献できれば、たとえそれが数年であったも価値がある」
「一念関山」第34話より引用
こう話し、楊盈は安国に残ることを決意しました。
前回、安国の皇后になると言い出したのは、安国皇帝から自害を促され、その場をしのぐためなのかなと思ったのです。
その場しのぎの方便かもしれないと思ったのです。
だから、みんなが助けに来れば一緒に逃げるかもしれないと。
だけど、楊盈は平和の懸け橋になるために安国に残る決意を…。
立派すぎました😭
しかし、どうなるんだ、これ?
安国皇帝は楊盈を自分の皇后にするのではなく、鄧恢が進言した(33話参照)通り皇太子妃にすることにしました。
そして李鎮業を皇太子にするために呼び戻したのですが、李鎮業はそれを知らずに北磐と結託し戦を起こしてしまいました。
戦が起きたのは天門関で、今、使節団がいるのも天門関。
そして如意と寧遠舟がそこに合流するでしょうから、もしかしたらこの天門関の戦に使節団が関わる流れになるのかも?
さすがに皇帝を連れて逃げているところですし、関わらないでしょうか?
話が脱線しました。
とにかく、李鎮業は悪いことをしました。
北磐と結託というのは、昭節皇后が死をもって抗議するほどの罪ですから、相当悪いことですよね。
寧遠舟「当時(安国)皇帝は宿国を討つ際北磐から馬を調達したと。それを皇后が”外敵と通じた”と咎めると」
「一念関山」第25話より引用
責められて面目を失っている安国皇帝が、”北磐と結託した”としてやったことは、馬を調達したことなわけです。
もしかしたら無料でもらってその見返りに便宜を図ったのかもしれませんが、李鎮業が今回やったことに比べたらかなりマイルドですよね。
その罪を犯した李鎮業は皇太子になって楊盈を娶れるんでしょうか?
可能性1.娶れる
バレずに戻った李鎮業が皇太子になり、楊盈と結婚して…という可能性もありますでしょうか?
でもしばらくしたら北磐との結託がバレて、そして楊盈の子が帝位を継ぎ、楊盈は皇太后として活躍する、という可能性もあるでしょうか。
その時は李同光が宰相になって、実質的に安国を支配するのは如意の弟子たち、みたいな感じになるのではないでしょうか?
可能性2.娶れない パターン1
希望としては、こんな悪いことをした李鎮業は捕まってほしいです。
だから皇太子になれないし楊盈も娶れないという流れであってほしいです。
その場合、楊盈は誰と結婚することになるのか。
第3皇子はまだ幼いですよね。
最初楊盈から取引を持ち掛けられた時、安国皇帝は楊盈を皇后にすることを少しは考えたでしょうから、安国皇帝が楊盈を皇后にする可能性もありますよね。
そして、楊盈の産んだ子が皇太子になり…、という可能性1と同じ流れを考えました。
可能性2.娶れない パターン2
王族同士の結婚ですから、まだ幼い第3皇子と結婚するということになる、という可能性もあるのかな、と思いつつ、もしかしたら李同光と結婚する可能性もあるのでは!?とちょっと思ってしまいました。
李同光と初月はまだ結婚してないんですよね。
そして李同光は皇族ですから、皇帝が養子にして皇太子にする可能性もあるのかな、と考えました。
李鎮業の売国行為が明るみに出て、処罰せざるを得なくなった場合。
第3皇子はまだ幼いですから、李同光を養子にして楊盈と結婚させる、あるいは楊盈と第3皇子を結婚させて李同光を第3皇子の後見人にする、などが考えられるかなと思いました。
いずれにせよ、かなり高い確率で、安国の未来は如意の弟子たちが担っていくことになるのではないか、という予想になりました。
一度は楊盈を襲った李同光ですが、如意に免じて火事から助けてくれましたし、女子だと判明して初貴妃の放った刺客に襲われた時は、助けに行ってくれました。
2人は長い付き合いになりそうです。
李同光「以前来た宿国の使者が書いた詩がとてもよかった。”愛する人に関わるもの全てを愛す”私は下女の泣く姿を見て君を思い出し殺せなかった」
「一念関山」第5話より引用
かつて李同光は、こんな風に言っていました。
愛する如意に関わる楊盈も大切にしてください。
過激派、再来
銭昭が梧国皇帝・楊行遠をやる気です。
10話の終わりから11話の頃を思い出しました。
如意も銭昭に襲われましたよね。
懐かしいです。
銭昭「まだ死なせられない。死ぬならすべて終わってからだ」
「一念関山」第33話より引用
と言って内力を送り、峠の楊行遠を救ったのは天門関で葬るためだったわけですね。
死に場所は決めてあったから、ここで死んではダメだ、と😆
初貴妃も過激派でしたが、銭昭も過激派でした。
元禄君と孫朗が説得してくれるでしょうから、たぶん銭昭は踏みとどまってくれますよね?
たとえ手を下さなくても、未遂でも皇帝に殺意を向けたら罰を受けるのではないかと、そのことが心配ですが、あの遺詔を書き、銭昭の告白を聞いた楊行遠なら分かってくれると信じて来週を待ちたいと思います。
来週、第35話は「狼煙台の犠牲」、第36話は「命を懸けた任務」です。
「犠牲」という不穏な文字が怖いです。
誰が犠牲になるのでしょうか?
やめて―という気持ちです。
36話も「命を懸けた任務」ということで気が抜けません。
もう命がけの任務は終わって、後は帰るだけなんじゃないんですか?
どうなってるんだ。
まだ命を懸ける必要があるんですか?
不穏なタイトルが続きますが、みんななら切り抜けると信じております。
誰も犠牲にならないで。
よろしくお願いいたします。
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