一念関山(いちねんかんざん) 第36話 命を懸けた任務 あらすじ
生かすために于十三は自分を安都への使者にしたのだと察した元禄は、千里の道を一度も休まず安都に向かった。
于十三は、元禄から預かった巾着の中に元禄の名札も入っていることに気づき、自分の懐にしまった。
元禄は長慶公府に駆け込み、李同光に軍報を渡した。
楊盈の腕の中で血を吐いた元禄は、愛を告白すると、来世で一緒になる約束をし、亡くなった。
李同光の訴えで、安国皇帝は李鎮業が北磐と結託したと知り、本人も認めた。
安国皇帝は北磐と取引をし、敗戦ののち、皇帝親征による大勝で名誉を回復しようと考えた。
李同光と楊盈は軟禁された。
楊盈は六道堂に助け出された。
侵入した初月から、如意が皇帝の企みを暴こうとしていると知らされた李同光は…?
感想・考察
😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭
元禄君
前回の終わり、于十三は明らかに元禄君を生かすために元禄君を安都への使者に推薦したように見えました。
于十三「奴(元禄)を死なせたら黄泉で寧さんに釈明できん」
「一念関山」第35話より引用
と言ってましたし、于十三は生かそうとしたんですよね。
だから、私はどちらかというと、于十三を心配していました。
本人の感覚では如意を失った寧遠舟は来ないだろうと思っており、仲間は2人亡くなり、元禄を行かせ、たった1人になりました。
そこに北磐が攻めてくるだろう日は迫っています。
一緒に旅をしてきた心強い仲間たちはいません。
だから于十三を心配していたんですよ。
それなのに、それなのに元禄君が😭
もうね、泣きました。
泣きすぎて放心状態になりました。ブログを書くために何度も見返しているのですが、そのたびに泣いてしまい、花粉症と風邪が相まって顔中ぐちゃぐちゃです。
もちろん、覚悟はできていたはずなんです。
元禄君はフラグを建てまくっていて、一級フラグ建築士の称号をほしいままにしていましたから。
だから、元禄君は亡くなるのではないか、ということについては心構えができていたはずだったんです。
けれど、楊盈が安国に残ると決意し、元禄君と楊盈が結ばれる結末がなくなったので、油断してました。
2人が結ばれないということは、元禄君は無事なのだろうと思っていた部分があったのだと思います。
無意識の中で。
なのに、こんなことになって。
もう無理…。
元禄「何日も走って安都に戻りました。1000里以上です」
「一念関山」第36話より引用
というセリフがあり、
元禄「安都までの距離は?」
「一念関山」第36話より引用
通りすがりの男性「80里ほどだ」
という話がありましたので、元禄君は1000里くらい馬で駆け抜け、最後の80里くらいを走ったと思われます。
「里(り)は、尺貫法における長さの単位である。現在の中国では500 m、日本では約3927.2727 m = 約3.9 km、朝鮮では約400 mに相当する。」
里 – Wikipedia
だそうです。
中国の500mを採用すると、1000里は500km、80里は40kmです。
東京から盛岡、東京から和歌山が500kmくらいだそうです。(東京から県庁所在地までの距離一覧 | 距離の森 こちらのサイトを参考にさせていただきました。)
途中で2日後という字幕が2回あったので、最低4日(絶対もっと多く)馬で走って、そして疲れ果てた先に、途中で戦いを挟みつつフルマラソンを走った形ですね。
寧遠舟「(元禄)は昔から不整脈があり過度な疲労は禁物…(中略)…二十歳まで生きられるかが鍵だと」
「一念関山」第8話より引用
このような体の状態で、でも本人は何としても合県を助けるために少しでも早く援軍を呼ぼうと、そのためには命を捨てる覚悟を最初からしていたんですね。
だから、巾着の中に自分の名札も入れて😭
今回のタイトルが、「命を懸けた任務」で「命懸けの任務」ではないことに、全部見終わってから気づき、まさに命を懸けたんだなぁと、タイトルはこれを表していたんだなぁと、しみじみ思ってしまいました。
兄貴2人が命を懸けたから、自分もという気持ちになったんでしょうか。
元禄君が最期に楊盈に全部伝えられてよかったです。
来世に期待します。
呉将軍
戦死した呉将軍は、実は以前にも出てきていました。
合県は鄭青雲事件があった地であり、李同光が使者としてやってきた地であり、この物語では重要なことがいろいろ起きている場所のようです。
合県には15話で到着し、21話で出発しました。
杜長史「合県の呉将軍に昨晩の騒ぎについて問われたので適当に理由を付けました」
「一念関山」第16話より引用
李同光「守将の呉謙に伝令しろ。”軍営を整えておけ”」
「一念関山」第19話より引用
のような形で名前が出てきており、19話では李同光の用意した感じの悪い宴席でご本人が登場してました。
21話で刺客の遺体を調査し李同光たちを襲ったのが北磐だと判明した時も、その場にいました。
合県にはかなり長くいたので、実はちょくちょく出てきていた呉謙でしたが、戦死してしまいました。
悲しみの後の熱い展開
悲しいことが続きましたが、物語は、北磐と結託し自らの名誉をイカさまで回復しようとする安国皇帝を、如意たちが成敗しようとし、如意を心配した李同光が独自に動く様子を見せるという熱い展開になっています。
次回が楽しみです。
次回、第37話は「暴かれた悪」、第38話は「玉座の下の毒蛇」です。
37話では、無事に安国皇帝と李鎮業の悪が暴かれることになりそうですね。
38話のタイトルは一体どういうことでしょうか?
もしかして、皇帝たち以上にヤバい奴が安国の玉座の下にいるんでしょうか?
それとも、38話は梧国の話になるでしょうか?
例えば、丹陽王と楊行遠の争いとか?ラスボスが38話で明らかになる感じなんでしょうか?
未知のラスボスが出てきそうで、楽しみですね。
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