一念関山(いちねんかんざん) 第37話 暴かれた悪 あらすじ
如意と寧遠舟は安国皇帝と李鎮業に刃を突き付け、朝臣の前で北磐と結託した罪を告白させた。
李同光は皇帝救出と見せかけ、如意と寧遠舟を連れ去らせた。
朱殷はどさくさに紛れ安国皇帝を刺殺した。
第三皇子が即位し、李同光が摂政となった。
李同光はさらった如意に筋弛緩薬を打ち結婚式を強行しようとしたが、失敗に終わった。
如意と寧遠舟は2人だけで婚儀を挙げた。
合県には北磐5万が集っていた。
楊盈は梧国の使者として李同光に会い、対北磐での協力と婚儀を提案した。
楊盈は李同光と結婚した。
安国・梧国連合軍は北磐を撃退した。
如意は3人の死を知った。
于十三は名札の入った巾着を寧遠舟に渡した。
感想・考察
李同光の暴挙の後、ついに如意と寧遠舟は婚儀を挙げました。
ここまで長かったです。
如意を寧遠舟が受け入れたのは12話でした。
最初は単に父親になってほしいという形でしたが、そこから2人は絆を深めていき、今ではお互いがなくてはならない存在になりました。
訃報を知らせる手紙を見る前でしたから、2人は皆が無事だと思ったまま幸せな結婚式を挙げられたのだと思います。
あの3羽の蝶はあの3人なんでしょうか?
于十三と寧遠舟との場面と言い、亡くなった後も泣かせてくる3人です😭
予想の上を行くぶれない男
初月「(寧遠舟と如意は)古傷があり内力にも問題が」
「一念関山」第36話より引用
李同光「師匠の様子は?」
初月「元気はあるわよ。侍衛4~5人でも相手にならない。ただ…」
李同光「分かった。家族を救いたいなら沙西部の侍衛50人を私に」
この場面を見た時、一刻も早く合県に駆けつけなければならないけれど、如意が無理をしているのを知って助けに行くという流れになるのかな、葛藤していたのは、合県を守ることと如意を守ることを天秤にかけて どちらを優先するかで葛藤しているのかなと思っていたのです。
…それが、ふたを開けてみたら、如意との婚儀を強行してました😝😱😂
32話で如意は、自分を倒させ李同光への疑いを晴らし出世させました(長慶侯→長慶公へ)。
今回は、李同光自ら如意を倒しに行き、出世し(摂政に)、さらに如意も攫うという一石二鳥をやり遂げました。
36話で初月と話しているとき、ものすごく葛藤していたのは、2人が弱っている今なら師匠を拘束できると気づいてしまい、でもそれをしたら嫌われる、でも嫌われても結婚したい…という葛藤だったのかもしれません。
李同光が如意を助けに行くと信じていた自分を殴りたいです。
34話で、亡くなったと思われていた如意は、自分のお墓の前で寧遠舟と再会しました。
2人がイチャイチャしているのを李同光は遠くから見ていました。
楊盈「行かないで」
「一念関山」第34話より引用
李同光「分かってる。師匠を殺した私にそんな資格はない」
こんな風に言っていたので、ついに李同光は如意のことを諦めることができた、あるいは諦めてはいないけれど、寧遠舟と如意の仲を認め引き下がったのだと思っていましたが、とんでもない勘違いでした。
最後までブレない男になりそうですね。
楊盈との結婚
摂政になったものの従っているのは沙西部だけで、沙中部・沙東部は李同光に不満です。
楊盈は梧国が後ろ盾となるべく、自分と結婚するよう言いました。
そして2人は如意のために用意された婚礼衣装を利用して結婚しました。
”愛する人に関わるもの全てを愛す”
「一念関山」第5話より引用
というのを李同光は信条にしており、楊盈は如意の弟子ですから、がっつり如意に関わる人です。
だから、きっと2人は良い夫婦になれると信じたいです。
ところで…
ところで初月はどうなってしまうんでしょうか?
楊盈が正室で初月が側室?
そんな贅沢なことになるんでしょうか?
李同光「初家には沙西王の称号と領地を与えた」
「一念関山」第37話より引用
ということで、初家は今まで公爵位でしたが、さらに位が上がったと思われます。
その娘である初月が側室になるのでしょうか?
于十三は初月のパパに対して偽名を名乗っていました。
あれはもしかして李同光の結婚で白紙に戻った娘の結婚相手を探しているからなのかな?なんて思いましたが、どうなんでしょうね?
初月が望む結婚をできると良いなぁと思いました。
元禄君の役割
結局如意と寧遠舟が李鎮業の悪事及び安国皇帝の北磐との結託を知ったことで、悪は退治され合県には安都から援軍が派遣されることになりました。
これにより、安都に援軍を呼びに行った元禄君は、結果論ではありますが、行く必要はなかったということになりそうです。
つまり、死ぬ必要はなかった、無駄死にだったということになるのでは…。
もちろん、元禄君の、このドラマにとっての真の役割は楊盈と来世を誓うことで、援軍を呼ぶことではなかったのだと思うのですが、でも元禄君の命がけの行動で何か変わったと思いたいです。
なので元禄君が どんな役割をしたのか考えてみたいと思いました。
もしも元禄君が李同光に軍報を渡さなければどうなっていたでしょうか?
その場合、李同光が安国皇帝に李鎮業の悪事を話すことはありませんでした。
安国皇帝が息子のしでかしたことをさらに利用し、北磐を利用して自分の悪評を払しょくしようと考えることはありませんでした。
手紙を送ることもありませんでした。
つまり、元禄君のおかげで、安国皇帝は北磐と結託したということに。
皇帝が北磐と結託したことを如意たちが暴き、朱殷が皇帝を殺し、北磐憎しの鄧恢は皇帝を見限り李同光に味方し…。
と見てくると、元禄君の行動により、李同光の出世がスムーズに行われたと考えられなくも無いように思いました。
元禄君は知らずに、楊盈を託すことになる相手のために行動していたということになるのかもしれません。
元禄君😭
時間経過
”17日 楊盈と李同光は婚儀を済ませ、両国は盟約を結んだ。18日 李同光が大軍を率いて出征…(中略)…梧国永佑6年12月梧国と安国の軍は合県で北磐の軍を破り”
「一念関山」第37話より引用
36話で、元禄君が通りすがりの男性に、今がいつなのか聞いた時、「5日」だという答えが返ってきました。
あそこから80里(約40km)の道のりを元禄君は走りました。
フルマラソンを走るのは早い人は2時間台で、遅くても8時間とかだと思うので、長慶公府についたのは6日だと思われます。
その日のうちに李同光は安国皇帝の所に行き、軟禁されました。
その後「3日後」という時間経過が示されていましたので、9日になりました。
初月が侵入してきて楊盈は六道堂に救い出され、長慶公府を出ました。
そして楊盈は17日に使者として再び長慶公府に戻ってきました。
楊盈は8日間で安都と合県を往復したことに!?
それとも17日というのは月が替わっており、翌月の17日なんでしょうか?
その場合には楊盈は38日くらいかけて往復している形になります。
35話で元禄君を送り出すとき、于十三は10日分の軍糧を持たせていました。
なのでちゃんと 夜は休んで 安都まで向かう場合、合県→安都は9~10日くらいの道のりなのではないかと思われます。
寧遠舟と如意は、如意の体を気遣いながら計7日間(右賢王の攻めてきた3日間:36話 + 元禄君が安都へ向かう4日間:37話)進みましたが、
寧遠舟「合県は遠いし我々が乗り込んでも焼け石に水だ。急いで安国に援軍をらせ北磐の侵入を阻止しよう」
「一念関山」第36話より引用
と言っており、7日進んだ地点でも安都より合県の方が遠いと言っているように聞こえます。
ゆっくりペースだと7日では半分も行かないのかもしれないと思いました。
8日か、38日か
果たして楊盈が往復に費やしたのは8日か、38日か。
8日だとすると早すぎますよね。
しかし38日だとすると、安国が援軍を送るのに時間をかけすぎていますし、如意は1か月以上李同光に筋弛緩薬を盛られていたことになってしまい、寧遠舟も1か月以上牢に入れられていたことになってしまいます。
師匠命の李同光ですから、師匠と結婚する日取りは一番いい日にしたいと考え、日取りを1か月以上待ったということもあり得なくもないと思うのですが、今は北磐との戦いが迫る大変な時ですし、如意の体調が戻って逃げられては元も子もありません。
とっとと結婚したいはずです。
ということで8日説が妥当なのではないかと思いました。
その場合、楊盈が涼しい顔で元禄以上のスピードで安都と合県を往復していることになってしまうのですが、そこはもしかしたら、楊盈が合県へ向かう途中で、安都へ向かう使者と出会い、役割を引き受けたという形なのではないかと思いました。
一応の結論が出たところで、次話見てきます。
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