一念関山(いちねんかんざん) 第39話 総力戦 あらすじ
梧国皇后・簫姸は、如意に皇后の象徴である簪を授けた。
寧遠舟と如意は2000の兵、新沙西王となった初月は1000の兵、鄧恢は1500の兵を率いて李同光の守る合県に合流した。
楊盈は2000の兵と共に物資を合県へ運んだ。
北磐からは狼主が新左賢王と共に出陣し、激戦となった。
新しく梧国皇帝になった楊行健(丹陽王)は2万の兵を率いて合県に向かったが、途中褚国に襲われ行軍は遅かった。
北磐を一時撃退し、相手が体勢を立て直すまでのつかの間の休息の中、如意と寧遠舟は2人の時間を過ごした。
仲睦まじい様子を見た初月は于十三に求愛したが、于十三は自由でいたいと言い拒んだ。
鄧恢は李同光を守って戦死した。
砲弾で目を負傷した于十三は初月を逃がすと敵陣に向かっていき…?
感想・考察
初月が新沙西王になっており、お兄ちゃん(初旭)どうしたの?となったのですが、よく見てきたら、お兄ちゃんは爆弾事件(38話)の際、梧国皇帝・楊行遠の右隣にいました。
爆弾により、沙西王だけでなく、お兄ちゃんも倒れてしまっていました。
恐らくあのままお亡くなりになったのだと思われます。
そのため初月が沙西王になったんですね。
前回は、楊行遠と沙西王にしか目が行っていませんでした。
楊盈と初月
もしや李同光は楊盈を正室にして、初月とも結婚する気だろうか?
両手に花!?と危惧していましたが、于十三に求愛する初月の感じを見ると、初月と李同光の結婚は破談になったのかなと思いました。
かつて李同光の婚約者だった初月は、于十三と出会ったことで李同光のことは別に好きではないと気づき、
初月「尊重し合える夫婦になどならなくていい。…(中略)…他にいい男を探すわ。…(中略)…父の前ではよき夫婦を演じあなたの出世に協力する。うまくいったら私は爵位を授かり領土や兵を有する権利を得たい」
「一念関山」第30話より引用
と、仮面夫婦契約を結んでいました。
李同光には好きな人がおり、初月は李同光のことを別に好きではないと気づいたので、完全に割り切った夫婦になろうとしていました。
楊盈も、
楊盈「安心して。あなたに愛はない。でも良き妻を演じ安国を守る」
「一念関山」第37話より引用
と言っていたので、楊盈と李同光も仮面夫婦なのかなと思っていたのです。
しかし今回楊盈は、
楊盈「数月前の私は鄭青雲のために死のうとするほどだった。なのに今では李同光の妻よ。でも心の中ではずっと元禄を想ってる。こんなのダメよね?」
「一念関山」第39話より引用
と話していました。
楊盈は安国皇帝に嫁ぐと言い出しました(33話)し、次には太子妃に内定し、婚礼の際の前述の発言もありました。
なので結婚に対してドライになったのかなと思っていましたが、むしろ妻は夫に愛を捧げなければいけないというような考えを持っているらしいと知り意外でした。
でも、個人的にはその考えで李同光と向き合い、将来的には2人が仲のいい夫婦になってほしいと思いました。
今は完全に李同光は楊盈の尻に敷かれていそうですが…🥰
それとも、今回の楊盈の発言(こんなのダメよね?)は、夫に愛を捧げるという話ではなく、移り気なのはダメよね?という意味でしょうか?
李同光「喪服は元禄の弔いでは?」
「一念関山」第36話より引用
楊盈「いけない?女子が愛していいのは生涯で1人だけ?」
…(中略)…
李同光「私が生涯で愛すのは師匠ただ一人だ」
このような会話が36話にありました。
楊盈は数か月前まで鄭青雲が好きだったのに、今は人妻でありながら元禄を想っています。
それに対して、夫は一途すぎる愛を捧げています。
李同光には「いけない?」と言ったものの、身近にいる一途すぎる人と比べてしまい 自分の中で もやもやするものが生まれ、如意に相談したということでしょうか?
結婚するときに李同光には仮面夫婦宣言をしていましたし、こちらの解釈の方が妥当かもしれないと書きながら思いました。
涙は枯れて
狼主がどれくらい兵を率いているのかわかりませんが、前左賢王は5万を率いていたので、きっと、もっと大軍ですよね。
それに対して、安国・梧国連合軍はどれくらい集まっているんでしょうか?
まず、もともと合県には800名の守兵がいて、そこに六道堂が合流しましたが、5000の北磐兵に攻められ呉将軍は戦死しています。
犠牲は出ていそうです。
初国公が沙西部の兵を率いて合県に合流しました。
初国公は安国皇帝に派遣されたわけですが、あの時安国皇帝がどれくらい兵を派遣したのか分かりません。
初国公には負けさせるために十分な物資を与えていませんでした。(36話)
しかし、それでも5万の左賢王率いる軍に勝ちました。
攻城戦は10倍の兵力が必要とも言われているらしい(*)ので、初国公は5000くらいの兵を率いたのかもしれない、と予想しておきましょうか。
李同光「羽林軍 殿前衛および飛騎営に加え沙東部沙中部を招集し出征する」
「一念関山」第37話より引用
朱殷「しかし今の沙東部沙中部は出兵を拒むかと」
…(中略)…
李同光「出兵の判断は各部族に任せろ。たとえ羽林軍と沙西部の騎奴だけでも出征する」
李同光がどれくらい兵を連れて行ったのかわかりません。
沙東部と沙中部の協力は得られませんでしたから、梧国皇帝の半分、1万と見積もってみます。
そこに寧遠舟と如意は2000、初月は1000、鄧恢は1500、楊盈は2000の兵を連れて合流しました。
全部合わせると22300です。
犠牲が出ているでしょうから2万くらい?
想像にすぎませんが、2万の兵で5万以上の敵に対峙している形かもしれません。
北磐は砲弾(?)なども使い爆発が起きていて怖いし手ごわいです。
ラスト、絶対大丈夫じゃない于十三は 目が見えないのに、自分の方が重傷なのに、初月を救い戦いに行ってしまいました。
爆発が起きていました。
于十三はどうなってしまったんでしょうか?
初月の表情を見た感じ、全く楽観視できない感じで怖いです。
粋なおじさま・鄧恢は最期まで粋なまま逝ってしまいました。
于十三は大丈夫だと言ってくれ…🙇♀️
*参照:「孫子」(著)孫子(訳)町田三郎
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