星漢燦爛(せいかんさんらん)#20 火花散る婦女たち あらすじ
凌不疑に詰め寄られた雍王は、兵器横流しをしたが、孤城の惨劇の原因は援軍が来なかったことにもあると語った。
雍王は凌不疑に処刑された。
凌不疑は霍家の霊廟に行き、孤城の真相を突き止めると決意を語った。
側で凌不疑の声を聞いていた霍君華は、普段甥と思っている凌不疑のことを幼い息子として扱った。
楼家から程家へ、破談が前提の招待があり、簫元漪と四娘子は拳で片を付けた。
楼家は儒者や文官の家系で、楼垚に嫁げば何家末子は戦に関わらず安全に遺産を守れるから何家は楼家に嫁ぎたいのだと、袁善見は四娘子に教えた。
四娘子は袁善見が何昭君を娶ってはどうかと言い、馬車から降ろされた。
何昭君は、自ら肖世子を処刑した。
現場を見ていた四娘子を凌不疑は抱き留め、「怖くない 私がいる」と囁いた。
感想
兵器横流しについては雍王を捕らえたことで一件落着しました。
けれど凌不疑の目的は霍一族を葬った孤城陥落の真相を明らかにすることでした。
そして雍王の口から、孤城の陥落の原因は、粗悪な兵器と援軍が来なかったことだと知らされました。
凌不疑は雍王を勝手に処刑し、霍一族の霊廟で更なる復讐を誓いました。
雍王を凌不疑が処刑したのは、廷尉府などが手順通りに審理すれば、その過程で孤城の件を雍王が語るかもしれず、そうなれば援軍が到着しなかった件に関わる者を警戒させてしまうと考えたからかもしれない、と思いました。
それにしても、援軍が来なかったとは一体どういうことなのか。
少なくとも程家には援軍要請が来てましたから(4話参照)、援軍を要請するよう命じた者が命令を無視した、とかではないですもんね。
この辺りの事情は程始と簫元漪が当事者として何か知っていそうですね。
霊廟で語る凌不疑の声を聞いていた霍君華は、少しだけ正気を取り戻し、凌不疑のことを甥ではなく自分の幼い息子として扱っていました。
シリアスな場面でしたが、凌不疑は子供の頃お母さんに「阿狸」と呼ばれていたらしいこととか、血が苦手だったらしいこととか 可愛いと思ってしまいました。
霍君華「彼らは誰一人来てくれなかった」
「星漢燦爛(せいかんさんらん)」#20より引用
というセリフがありましたので、やっぱり援軍は来なかったんですね。
そして回想場面を見た感じ、霍君華と凌不疑は陥落した直後の孤城にいたみたいです。
だからより一層思いが強いんでしょうね。
それにしても一体どうしてあの場に2人だけ生きていられたのか。
あの回想シーンはどういう状況!?というのが一番気になりました。
舞台
皇帝が凌不疑を叱りながら色々話してくれたことと、雍王の話を併せることで、状況が大体わかってきました。
数十年前レイ帝という人が国を荒し、その結果群雄が競い合う状況になっていたようです。
そんな中、文帝も霍翀や雍王たちと共に参戦しました。
当時はまだ、誰も文帝が天下を取るとは思っておらず、雍王は逃げ道として「故郷にいたい、先祖の墓を守りたい」と言っていたそうです。
文帝「建国の際、雍王も都入りさせ国を支えてほしいと考えた。だが雍王は辞退し、齢も高く郷土は離れ難いゆえ隠居して先祖の墓守をしたいのだと」
「星漢燦爛(せいかんさんらん)」#17より引用
17話のこのシーンを見た時に、そんな隠居思考の人が謀反を企てるだろうかと疑問に思っていましたが、文帝に言ったセリフは心からのセリフではなく、いつでも逃げられるように言った予防線のためのセリフだったんですね。
納得です。
文帝が天下を取って、やっと平和な世の中がやってきた。
そんな世界がドラマの舞台のようです。
火花散る婦女たち
今回のタイトルは「火花散る婦女たち」。
このタイトルを念頭に置いてドラマを見ていると、始まりました!楼家での修羅場!
簫元漪と四娘子がシンクロ率100%で楼大房夫人と楼縭に平手打ちを食らわせる場面はスカッとしました。
簫元漪はかなり手加減していましたよね。 優しいです。
戦場で戦う簫元漪が本気を出せば大房夫人の顎は外れて話せなくなっていたと思います(笑)
故意か天然か
四娘子は袁善見から何家が楼家に嫁がせたい理由を聞かされました。
財産を守るのに最適な家だから。
何昭君を誰か他に娶ってくれる家はないかと考えた四娘子は、袁善見をターゲットに…。
袁善見は大好きな四娘子から別の人を娶れと言われ、怒って四娘子を馬車から降ろしました(笑)
なんで四娘子は袁善見の気持ちに気づかないんだ!?
気付いているけど、自分を諦めさせるためにあえての、あの感じ!?
いったいどっち!?
人道的な道具、ギロチン
「火花散る婦女たち」な場面は楼家の一件で終わったかと思っていましたが、悲壮な火花を散らしている女がいました。
何昭君です。
まさか自ら肖世子を処刑するとは…。
びっくりです。
恐ろしい、おぞましいことを経験し、何昭君もすっかり変わった、ということなのでしょうか。
肖世子は1発で仕留められたのか?
そうだとしたら、何昭君はかなりすごいですね。
実は、以前「ギロチン」についてWikipediaを読んだことがあります。
Wikipediaによりますと、
ギロチンは「フランス革命において受刑者の苦痛を和らげる人道目的で採用され」たそうです。
ギロチン – Wikipedia
最初読んだときは、「人道目的!?」とびっくりしました。
詳しく書かれているので読んでいくと、ギロチンが開発されるまでは斬首刑は刀や斧で行われていたそうなのですが、執行官が未熟だと上手く斬れなくておぞましい光景が繰り広げられていたそうです。
1発で仕留めたのだとしたら、何昭君は執行官として活躍できそうですね。
武門の家系だから武術も鍛えていた!?
何昭君が自ら執行人を引き受けるという事実に度肝を抜かれていたら、最後、突然のハグにびっくり。
何昭君の件で驚いていたからか、すごくドキドキしてしまいました。
最後、2人で見つめ合ったりして…。
こんな終わり方で1週間待たせるんですかー!?


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