雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ #11 裏切りの証言 あらすじ
第1関門を突破し帰還した子羽は、雲為衫の裏切りを知った。
子羽は後山から持ち帰った氷で雲を作り雲為衫に贈り、自由を与えると言って扉の鍵を開けた。
尚角は子羽の出生に関して訴えを起こした。
霧姫夫人の証言で尚角が提出した出生記録は尚角の生母・泠夫人の物だと判明した。
泠夫人と蘭夫人はどちらも姑蘇出身の楊氏で同じ医師が担当していた。
誤解は晴れ、子羽は宮門から出ようとする雲為衫を迎えに行った。
母が冷たかった理由を子羽は霧姫夫人に尋ねた。
愛する書生ではなく宮家の血が子羽に流れていることに蘭夫人は心を悩ませていたことを霧姫夫人は語った。
子羽の仮面は、蘭夫人が贈ったものだった。
霧姫夫人は蘭夫人が実家にいたころからの侍女だった。
感想・考察
蘭夫人の証言で、子羽は先代執刃の子だと明らかになりました。
蘭夫人と雲為衫は裏切り者だと一度思われましたが、全ては子羽を守るためだったということになりました。
雲為衫は羽宮の人たちからのますますの信頼を得ることができました。
子羽「阿雲は家族同然だ」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ 」#11 より引用
こんな風に言ってくれる人を雲為衫は裏切らなければなりません。
…ここでふと、雲為衫の任務ってなんだっけ?と気になりました。(すでに忘れています。)
最初のターゲットは喚羽でしたが、別に喚羽を殺せとは言われてなかったような。
ということで、確認してきました。
寒鴉肆 「この任務が終わればお前は無鋒を離れ好きに暮らせる…(中略)…どんな手を使っても花嫁に選ばれろ」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ 」#1 より引用
雲為衫「宮喚羽に選ばれなければ任務は失敗ということ?」
寒鴉肆 「大方失敗と言える。…(中略)…失敗すれば死あるのみ。…(中略)…私も宮門に入ったことはなく内情は知らぬ。お前がその謎を解け」
雲為衫「完了後は?」
寒鴉肆 「半月之蠅の解毒薬をやる。それに自由も」
1話を見返してきた感じ、誰かを暗殺するとか、そういうことは命じられていないようです。
寒鴉肆「執刃を殺せとは命じていません」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ 」#3 より引用
とりあえず、執刃を殺す任務はなさそうです。
単に潜入して無鋒の知らない宮門の情報を流せばいいだけなんでしょうか?
ただ、気になるのは、この任務には「完了」という概念があるらしいことです。
今回、霧姫夫人が蘭夫人について過去回想していたのや、尚角が上官浅の外出を一向に許可しないことなどを考えると、宮門に花嫁として潜入したら宮門から出られなくなりそうです。
そのため一生定期的に無鋒に情報を流し続けて解毒剤をもらいながら生きるしかなさそうです。
解毒剤をもらえるような情報を流せなくなったら宮門の中で一生を終えるということになるのでは!?
どうなんでしょう?
あ、でも半月之蠅は毒虫ですから、この毒虫が一生を終えれば毒も消えて無鋒から解放されるということになるでしょうか。
ちょっと調べたら蠅の寿命は1か月とあったので、もしかして1か月間宮門で情報収集をしたら、あとは好きにしていい、という任務なのかもしれません。
胃酸に耐えて生き続ける毒虫が普通の蠅と同じように1か月で消化されてくれるのか謎ですが。
寒鴉肆「飲めば跗骨の蠅がお前の体内に寄生する」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ 」#3 より引用
という証言もあったので、そう簡単に消化されてくれそうにはなさそうですね。
今回改めて任務を確認したことで光明が見えた気がしました。
雲為衫の任務はどうやら、子羽に物理的な危害を加えるようなものではなさそうですし、任務が終われば自由ということなので子羽と幸せになれる可能性もあるのかな、と思いました。
もちろん、雲為衫が無鋒の間者で情報を流していたと知れば子羽は今回雲為衫が裏切ったと思った時みたいに傷つくでしょうが、でも光明はありそうだと思いました。
ほんの少し安心しました。
(追記:などと書いたのですが、今週は少し時間があったので今までのところ見返してきました。そうしたら、6話で上官浅がめちゃくちゃ怖いことを言っていたのです((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
上官浅「宮子羽の人生を粉々にするの。宮門に血の雨が降る時―宮子羽はどんな目であなたを見るかしら」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ 」#6 より引用
血の雨…!?
これは、近い将来、子羽が執刃であるうちに無鋒の襲撃があるということを示唆しているのか、それとも2人が流す情報により無鋒が宮門襲撃計画を建て実行に移す可能性がある、という ありうる未来の可能性 について語っただけなのか、どっちなんでしょうか!?
近い将来はやめて!!という気持ちでいっぱいです。
以上、追記終わりです)
明かされた仮面の謎
1話で子羽は、雲為衫を紫商姉上だと偽りかくまうため、仮面を渡しました。
2話で仮面についての会話がありました。
雲為衫「この仮面の色は普通の油彩や染料とは違う。薄く塗られた釉薬で並みの職人では扱えない。名工の作でかなり値が張るはず。私が持ち主ならなくせば心が痛む」
子羽 「値はともかく買えぬのが問題だな」
雲為衫「職人があの世に?」
子羽 「そんなところだ」喚羽「雲殿は昨夜あの仮面を持っていた。お前の宝物だろう?気のない女子に渡すとは思えぬ」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ 」#2 より引用
蘭夫人が作ったのかどうかはわかりません。
もしも蘭夫人が作ったのだとすれば蘭夫人が名工だということに。
あるいは、蘭夫人が買い求めたものを子羽がもらったのかもしれません。
子羽にとっては、蘭夫人が作ったものだとしても、蘭夫人が買い求めたものだとしても、「母からもらった宝物」は、二度と手に入らないという点で同じなのかなと思ました。
今回は、霧姫夫人と雲為衫の活躍で尚角陣営を叩きのめすことに成功したわけですが、まだ11話ですしこれで尚角が終わりだとは思えません。
それに遠徴から、気になる名前も飛び出しました。
早速、次話見てきます。
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