雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ #23 無量流火の行方 あらすじ
子羽は貴重な出雲重蓮を金繁に与え、金繁は命をつなぎとめた。
無鋒は撃退された。
花長老・花公子・雪公子は亡くなった。
子羽と雲為衫の真気が融合したという話を聞いた雪長老は、雲為衫に技の披露を求めた。
技を見た雪長老は、その技がかつて後山に存在した風家のものだと話した。
風家の刀法は代々執刃夫人に承継されたそうだ。
寒氷蓮池に沈めた無量流火の図面が消えていた。
子羽は喚羽が持ち去ったことを暴いた。
喚羽はすべてを語った。
無量流火を使い両親の敵である無鋒を倒すため少主となったが、鴻羽は無量流火を使おうとする喚羽に執刃の資格なしとして少主を変えようとした。
追い詰められての犯行だった。
感想・考察
花公子については、フラグが立っていたので心の準備はできていました。
でも雪公子が亡くなるとは思ってませんでした。
確かに前回刺さってましたが、あれで亡くなるとは…。
金繁は生きることができました。
それだけは本当によかったです。
今回は、お兄ちゃんが全部話してくれたことにより、謎の大部分が解決されたのではないでしょうか。
どうやら、喚羽は玄石奇功という技の修行中に気が暴走し魔に落ちちゃったっぽい?
そう解釈したのですが、違うかもしれません。
とにかく、いろいろ解決したので早速まとめていきましょう!
解決された謎たち
数えてみたら、9項目解決された謎ができました。
めちゃくちゃ解決されました。
鴻羽が相談したかった事とは何か(2話)
直前に鴻羽は書状のようなものに印を押しています。
あの印が少主を交代するという書に対する印だったことが判明しました。
これにより、相談したかった事というのは少主を尚角にすることだったのではないかと思いました。
ただし、
鴻羽「お前(尚角)は帰ったばかりで休ませるべきだが先ほど知らせが入り相談したいことができた」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~」#2より引用
と鴻羽は言っており、「先ほど知らせが入り」というところは依然として気になります。
少主交代は知らせを受けて決めたことではなく前々から鴻羽が考えていたことだと明かされたため、「先ほど知らせが入り」という点が気になるにはなります。
言葉の綾かもしれません。
鴻羽事件の真犯人は誰なのか。あの日何があったのか(2話)
喚羽は鴻羽をやるつもりで、鄭南衣に無量流火について教え毒を仕込んでいたようです。
鴻羽に毒が回ったのを見て鄭南衣が襲い掛かり、鴻羽は喚羽を守ろうとして亡くなりました。
喚羽はほんの少しの間共謀関係にあった鄭南衣をころしました。
第一発見者の霧姫夫人に喚羽は、尚角の仕業だと教え、自分に協力させたということです。
百草萃の薬効が失われていた件&賈家職の息子の怪力の怪(4話&13.14話)
17話で雲雀について知った時、雲雀が宮門に侵入したのが2年前、賈家職の息子が怪力になったのも2年前だと知り、ここに何かあるのだろうかと思っていました。
しかし、あの話で注目すべきだったのは雲雀ではなく、なぜ月長老があの日、前山にいたかということだったようです。
あの日月長老(当時は公子)は、遠徴が出雲重蓮を咲かせることに成功したと知り、前山に行ったのでした。
その出雲重蓮をもらったのが尚角で、尚角はそれを鴻羽に渡し、鴻羽は喚羽に与えました。
鴻羽が喚羽に出雲重蓮を渡したのは、もしかしたら最近喚羽の様子がおかしいと思ってのことではないかとも思えました。
喚羽を気遣い出雲重蓮を渡したのに、すでに正邪の判断がつかなくなっていた喚羽は、賈家職を操るために使うことにしてしまったということなら悲しいです。
喚羽は賈家職の弱みを握るために賈家職に出雲重蓮を渡し、息子が怪力になったということでした。
息子を助けてもらった賈家職は百草萃に細工したということでした。
賈家職の部屋に「魅」の令牌を置いたのは誰?(5話)
これは霧姫夫人だと判明しました。尚角たちを陥れるためだったそうです。
1話で寒鴉柒が宮門の拠点に残していった剣を手に入れた喚羽は、その剣を使い霧姫夫人を操っていました。
無鋒からの指令だと偽って。
霧姫夫人は喚羽が悪人だと知らないまま、指令に書かれた無量流火について知っている喚羽は役に立つと思い協力していたようです。
無量流火の情報を無鋒に流したのは誰か(5話)
これについては、鄭南衣に無量流火について教えたのは喚羽ですが、無鋒に教えたのは喚羽ではありませんでした。
無量流火について知っていたのは、三長老と鴻羽・喚羽・尚角だけでした。
だから消去法で無鋒に無量流火について教えたのは喚羽だろうと思っていました。
けれど、喚羽は無鋒をそれはそれは憎んでいました。
無鋒に教えるわけがありません。
どうやら無鋒は宮門の後山の一族・風家が関わっているらしいと今回ほのめかされました。
上官浅「宮門に無量流火があることを無鋒の首領はとうに知っているわ」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~」#23より引用
だから、誰も無鋒に無量流火の情報を流していない。後山の風家が関わっているらしいということのようです。
月長老事件はなぜ起きたのか(7話)
これはよくわかりませんでしたが、私の理解では、無量流火を使いたい喚羽は無鋒が危険な存在であると宮門の人たちに思い知らせたかったということが前提にあるようです。
そのため、喚羽が月長老を殺し、そこに霧姫夫人を呼び出して、霧姫夫人の弱みを握るとともに、宮門に無鋒の危険性を知らしめたということなのかな?と思いました。
でも霧姫夫人は血の付いた剣を持っていました。
あれはなんでしょう?
刺さっていたのを抜いた?
(結局よくわからないけれど、たぶん喚羽ですよね?犯人は。)
霧姫夫人が持ってきた箱の謎(19話)
これは喚羽が子羽を復讐鬼にするために(そして無量流火を使わせるために)、雲為衫を狙ってしたことでした。
喚羽はなぜ霧姫夫人をやったのか?(20話)
これは用済み、かつ、憎い無鋒だからということのようです。
喚羽の狙いは?紫商姉上事件の犯人は?(21話)
喚羽の狙いは両親の敵を討つために無量流火を使い無鋒をせん滅すること、紫商姉上爆破事件の犯人は喚羽でした。
紫商姉上は犯行現場を目撃して逃げるところを、ばっちり喚羽に見られていました。
丸見えでした。
ついに来週最終回です
最終回のタイトルは#24「雲のみが羽を知る」です。
雲は雲為衫で羽は子羽だとは思いますが、それ以外は何もわかりません。
そういえば今回、雲為衫はもらった刀の名前を変えていました。
雲為衫「この刀の名は何というの?」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~」#23より引用
子羽「雲織羽」
…(中略)…
雲為衫「1文字変えても?”織”を”知”に」
子羽「雲知羽」
最終回のタイトル、この刀と同じ名前ですね。
刀には「のみ」の意味はないかもしれませんが。
雲為衫の本当の名前だったりとか!?
どうなんでしょうね。
できればハッピーエンドがいいですが、でも覚悟はできているつもりです。
上官浅のことは、実のところ身内感覚で見ていました。
上官浅の正体が尚角にバレないかハラハラしながら見ていましたし、バレなそうだとほっとしてました。
だから、上官浅が騙されて無鋒に偽の情報を流すのに使われているのはちょっと寂しかったです。
そういえば、霧姫夫人は、なぜ尚角を葬るよう上官浅に言ったのか(19話)という謎があります。ちょっとこれについて書きます。
霧姫夫人は、なぜ尚角を葬るよう上官浅に言ったのか(19話)
霧姫夫人は喚羽から、鴻羽は尚角にやられたという話を聞いていましたから、霧姫夫人個人として恩人である鴻羽の敵を討ちたいと思い、上官浅に取引を持ち掛けたという可能性もあると思います。
けれど、できれば違う風に考えたい。
霧姫夫人は特殊な存在で、喚羽の協力者でもあり、子羽の協力者でもありました。
そして、尚角を葬るよう上官浅に言った件については、子羽の協力者として話したのではないかと思いました。
つまり、子羽は、上官浅が雲為衫のように宮門側に寝返る可能性を考慮し、機会を与えたのではないでしょうか?
上官浅が尚角の命を狙えば敵とみなし、狙わなければ宮門で引き受ける気があったのでは?
子羽は上官浅の本心を知ろうとしていたのではないでしょうか。
子羽「だが証拠がないだけでお前(尚角)も上官浅を疑っていただろ?」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~」#22より引用
19話の時、子羽と尚角は手を組み、子羽は尚角にこう声を掛けました。
でも、視聴者は知っています。
尚角はあの頃にはもう、上官浅を疑っていなかったということを。
雲為衫が上官浅の正体を話した時、尚角は雲為衫の首を絞めてました。
まるで、”嘘をつくな”とでも言うように。
14話で上官浅は孤山派の遺児だという話をし、あれで尚角はかなりの部分上官浅を信じたと思われます。
そして17話には例のお風呂事件がありました。
絶対、尚角も上官浅を割と好きになってましたよね。
そして上官浅も尚角のことを好きになってました。
どうやら上官浅はまだ今も宮門にいるようです。
喚羽と手を組んでいるみたいですが、宮門側に来てほしい。
そして尚角とやり直してほしい。
なんて思ってしまいます。
その辺も何卒よろしくお願いいたします。
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