雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ #7 後山への道のり あらすじ
雲為衫は、清流派の反徒・拙梅が師匠だから清流派の剣術を知っているのだと話した。
拙梅の話は江湖では有名で、金繁も紫商姉上も信じた。
雲為衫は、2人の協力を得て後山に入ったが、罠にかかってしまった。
子羽の三域試練・第1関門が始まった。
凍える水底にある玄鉄の箱から秘籍を取ってくるというものだ。
尚角と遠徴は、霧姫夫人に子羽の出生の秘密を聞きに行った。
話すことを拒んだ霧姫夫人だが、尚角が宮門からの解放を約束すると心が揺れたようだった。
上官浅と雲為衫は、半月之蠅(無鋒に飲まされた毒)の発作に苦しみ始めた。
月長老が殺され、無名による犯行声明が残されていて…?
感想・考察
前回、いったいどれくらい日数が経過しているのかを数え、12日くらいではないかと結論付けました。
今回、子羽が後山に入り1夜明けましたので、13日が経過したと思われます。
そして夜、上官浅と雲為衫は半月之蠅の発作に苦しみ始めました。
上官「こんなに早く発作が?」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~」 #7より引用
というセリフがありましたので、まだ15日経っていないと思われます。
大体数えた日数があっていたのかなと、この上官浅のセリフを聞いて胸をなでおろしました。
そして、ラスト、衝撃の展開。
月長老が、無名に殺された!?
確かに無名ウーミンという名が書かれているけれど?
月長老(?)の遺体の側の屏風には、無名という署名のある犯行声明が書かれていました。
あれを見て、混乱しました。
その点について記しておきたいと思います。
上官「(宮門に唯一潜入成功した人とは)誰なの?」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~」 #5より引用
寒鴉柒「あまりに特殊ゆえ身分や年齢性別名に至るまで厳重に隠されている。極秘とされており無鋒全体でも知る者はわずかだ」
(場面切り替わり)
寒鴉肆「だからその者のことを”無名”と呼ぶ」
という会話がありました。
つまり、無名というのは、宮門に唯一潜入成功した人に対して、後から無鋒の人たちがつけたコードネームですよね?
それを本人は知らないのではないでしょうか?
それなのに それを自分の名前であるかのように使うのは、変じゃないですか?
だから、月長老の犯行をしたのは無名ではないのではないかと思いました。
これまで成功はしませんでしたが、無鋒から宮門へは何人も送り込まれています。
なので、彼らの誰かが無名との接触に成功して「あなた、無鋒では伝説の存在になってて、無名ってみんな呼んでるんですよ」みたいに話し、無名という名を無名本人が気に入り使ったという説はあると思います。
また、「無名」という名は、日本語と中国語で違うかもしれませんが、日本語ならば無名(むめい)という日常的に使われる「名が無い」という意味の単語ですから、たまたま本人が「名無し」という意味で使った名前と無鋒が呼んでいる名前が一致したという説もあると思います。
さらに、無名の名は最初から無名だったという可能性もあると思います。
「無名」は無鋒が後からつけたコードネームではなく、最初からの本人の名前だという説です。
でも、違和感はぬぐえないのかなと思いました。
主人公の謎
1話で、主人公の本当の名前が明かされないことにとても驚きました。
そんな中、5話で雲為衫の妹が雲雀という名で、宮門に潜入し唯一遺体が戻った人物であると明かされました。
実の姉妹だと思うので、雲為衫の本当の姓も「雲」なのかなと、5話を見て思いました。
雲雀は雲為衫の回想の中に出てきますが、1話の回想に出ていた、一緒に「魑」の令牌を受け取った女性と同じ顔なので、雲為衫と雲雀は一緒に「魑」になり、宮門に先に送り込まれた雲雀は亡くなってしまったのだろうと思われます。
6話で子羽から何と呼べばいいか尋ねられた雲為衫は、答えられないとしつつ夜空の月を見ていました。
もしかしたら、雲為衫の本当の名前は「雲〇月」とか「雲月〇」とか、そういう名前なのかなと あの時思いました。
そして今回、雲為衫は清流派の全ての剣式を知っているということが明らかになりました。
直系の弟子でも全ての剣式を知ることはできないということなので、雲為衫は清流派のトップに近い人物だということが伺われました。
雲為衫は、清流派(無鋒に下っている)の反徒である拙梅が師匠だからだと話しましたが、あれは嘘ですよね?
本物の雲為衫の設定ではないですよね?
1話によれば、雲為衫が宮門に花嫁として潜入する任務を言い渡されたのは 潜入の数か月前でした。
その時、成り代わる相手が清流派の剣術を修めていると知り修練を開始したとして、身に着けられるとは思えません。
なので、清流派の剣術は主人公本人が身に着けているものだと思います。
習った相手を拙梅だと雲為衫は話しましたが、拙梅は反清流派の人物で無鋒と関わり合いがないはずなので、拙梅を追い出した人物が雲為衫の本当の師匠なのではないかと思いました。
雲為衫「拙梅はある男子に恋をして規律を犯したのそして姉弟子の点竹により厳罰に処された」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~」 #7より引用
という話があったので、この点竹が雲為衫の本当の母親や師匠ではないでしょうか。
あるいは、無鋒での雲為衫の指導係である寒鴉肆が清流派の人とか、そういう感じかなと思いました。
三域試練の続きも、ちびっこの方が偉そうな後山の人間関係も、殺人事件のあらましも気になりまくりです。次話見てきます!
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