雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ #8 名の無い暗殺者 あらすじ
雲為衫は子羽の緑玉侍兼婚約者と後山で紹介された。
子羽と後山の部屋で過ごす時間は夢の時間のようで、雲為衫は人知れず涙を流した。
月長老暗殺の報告が届き、子羽と雲為衫は前山に戻った。
上官浅は、無名は誰かに脅迫され動いたのではないかと話した。
10日で無名の正体を暴くと尚角は名乗りを上げた。
月長老の逝去を受け、月公子が長老の座に就くことになった。
霧姫夫人は子羽の出生に関する書き換え前の記録を持っていること、書き換え前の記録は霧姫夫人の証言があってこそ役立つことを尚角に話した。
半月之蠅による灼熱の痛みに 体を冷やし耐えていた雲為衫は、三域試練の第1関門突破法に気づき…?
感想・考察
だいぶハードモードな人生を送ってきただろう雲為衫の夢は、普通の生活をすることでした。
子羽と後山の部屋で過ごした時間は雲為衫にとって夢のようで、涙を…。
さらに子羽の優しさに触れ涙を…。
子羽ってどうしたらこの環境でこんないい子に育つの?ってくらい素直でいい子ですもんね。
そして良い意味で普通っぽいですし、優しいですし。
子羽はちょろいからいいとして、雲為衫はどんな風に子羽を好きになるのだろうと楽しみにしていましたが、こういう感じでしたか。
納得しました。
この感じですと、すでに雲為衫は子羽のことをかなり好きなのではないでしょうか?
かなり好きですよね!
好きになればなるほど任務は辛くなり、切なくなります。
このドラマ、ハッピーエンドはあるのでしょうか?
ありますよね!?
月長老事件の犯人は誰なのか
犯人は誰なのか。
最初は上官浅だと思いました。
半月之蠅の発作が出て焦った上官浅が、無鋒の人と会う隙を作るために、月長老を葬って宮門を混乱に陥れたのではないかと。
上官浅は無名の存在も知っていますから、あの犯行声明を書くこともできます。
けれど、最後まで見て違うと思いました。
上官浅が犯人なら、宮門の混乱に乗じて無鋒の人に会い、解毒剤をもらっているはずです。
けれど上官浅は発作に苦しんでいました。
つまり、解毒剤をもらえていないということです。
遠徴の暗器の構造を手土産にしているでしょうから、無鋒の人と会えさえすれば解毒剤はもらえますよね?
もらえていないということは、会うことができていないということで、上官浅は犯人ではないのだろうと思いました。
尚角「(犯人は月長老に)かなり信頼されていた者」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~」 #8より引用
(中略)
雪長老「(犯人の)地位は賈家職よりも上であろう」
という2人の予想がありましたが、これにも上官浅は当てはまりません。
そして、次の犯人候補は尚角でした。
子羽を失格にさせるために子羽が帰らざるを得ない事件を起こしたのではないかと。
月長老が試練の期間を3か月にしたことを残念がっていましたし。(5話)
けれど、殺人までするだろうかということと、そこまでするのに子羽を執刃にしてしまったのはあまりにも間抜けではないかという思いが ぬぐえず 違うだろうと思いました。
無名は誰なのか
そんな風に月長老事件の犯人は誰だろうかと考えつつ、無名は誰なのだろうかと考えました。
子羽が無名では!?なんて考えたこともありましたが、月長老が亡くなった時子羽は後山にいましたから違います。
前回、霧姫夫人は羽宮の人間で、子羽の名義上の母であるということが判明しました。
回想の中の霧姫夫人は宮門で働く女子の恰好をしていましたから、霧姫夫人は元々は蘭夫人の側に仕える侍女か何かで、それが先代執刃の目に留まって側室になったのだろうと思われます。
尚角「(蘭夫人の)お産の時に使えていた侍女が何か知っているはずだ」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ 」#6 より引用
という話がありました。
蘭夫人が出産するころ仕えていた侍女を尚角と遠徴は探していて、それで行き着いたのが霧姫夫人だったのかもしれません。
霧姫夫人は子羽の出生の秘密を知っているそうです。
出生の秘密を知っているということは、当然子羽が生まれた時 宮門にいたということです。
5話で無名の正体を考えた時、蘭夫人=無名ではないかと思ったのは、22年前に蘭夫人が宮門に嫁いできたという計算が成り立ちそうだったからでした。
霧姫夫人がいつ宮門に入ったのかはわかりませんが、とりあえず子羽が生まれただろう21年位前にはいたことが判明しました。
そして思い返してみれば、霧姫夫人は先代執刃と喚羽の死について重大な証言をしていました。
3つの人影が戦っていて、真っ暗になったと思ったら全員亡くなっていたという。
毒を使ったとして、鄭南衣に2人と対等に戦う力があったのか等 色々謎な事件ですが、霧姫夫人が嘘をついているとすると、すっきりする部分がありそうです。
これらを考えると、霧姫夫人が無名なのではないかと思えてきました。
霧姫夫人の語りようでは、子羽は先代執刃の子ではないということになりそうですが、それも霧姫夫人が無名で、だから嘘をついているのだとすると子羽は救われます。
なので、霧姫夫人=無名だと思いたい気持ちがあります。
執刃として認めてもらうために子羽は頑張っているのに、血がつながっていないからと失格になるのはかわいそうです。
子羽が先代の子であってほしいと思っています。
そして前回、宮門から解放すると言われ、霧姫夫人は態度を変えました。
それまでは子羽を守ろうとしていましたが、心を動かされていました。
これも無名である霧姫夫人が いい加減緊張感から解き放たれたいと思ったからだとすれば納得できる気もします。
こんな感じで、霧姫夫人が無名ではないかと考えました。
けれど そうだとして、なぜ月長老が暗殺されることになったのか。
そのことは全くわかりません。
上官は、無名は脅されたという説を唱えていました。
なので上官浅が脅したのだろうかと考えましたが、そうだとすると、無名に犯行をさせたのに その隙をついて無鋒と会い解毒剤をもらわなかったのがやっぱりおかしいという結論になります。
無名は誰で、なぜ月長老はころされることになったのか。
本当に、このドラマを一気見できないのは辛いですね。
後山の人たち
前回から、三域試練の第1関門が始まり、雪重子と雪公子が登場しました。
雪重子のほうが見た目はちびっこですが、2人の人間関係を見た感じ、雪重子のほうが目上の存在で、雪公子はそのことを子羽に隠しているようです。
そして今回新しく月長老になった月公子は、初登場の時、
月公子「私はあなたの兄君より年上です」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~」 #4より引用
と言っていました。
けれど今回、月公子を初めて見た遠徴は、自分と同じくらいに見えると言っていました。
遠徴は10代ですから、月公子も見た目は10代に見えるということに。
そんな人が長老になりました。
もしかして、後山の人たちは生まれた時 老人で、年を取るほど若くなるという体質(?)なのでしょうか?
そして長老になって前山に来ると普通の年齢の重ね方をするという。
月公子、雪公子が出てきたので、紫商姉上のところに遊びに来ている人は花公子でしょうか?
謎に包まれた後山も、子羽の試練が進むことで解き明かされていきそうですね。
来週の雲之羽
来週、#9は「毒をもって毒を制す」、#10は「出生の疑惑」です。
今回の終わり、雲為衫は第1関門の突破方法が分かったようでした。
私も分かった気がしました。
雲為衫は半月之蠅の発作を冷気で抑えているときに気づきましたから、第1関門を突破するには寒さに熱さをぶつければいいということですよね?多分。
#10では、子羽の出生の疑惑について語られるようです。
霧姫夫人の今回の話しぶりを聞くと、子羽は先代の子ではないとしか思えません。
でもそうだとすると、執刃として認められるために頑張っている子羽が本当に可哀そう。
霧姫夫人は子羽を守るために尚角に話を合わせているだけ、とか?
夫人の証言がなければ、書き換え前の出生記録だけあっても無意味らしいので、もしかたら霧姫夫人もまた、葬られてしまうのではないか、というところまで妄想を膨らませました。
来週が待ちきれませんね。
そうそう、先週からWOWOWオンデマンドの方で、雲之羽の配信に期限がつくようになりました。
10月24日までだそうです。
ドラマの放送が終わるのが、9月26日の深夜だと思われます。
それから1か月ほどで配信が終了してしまいます。
一気見できるのは1か月だけ!!
スケジュール空けとかないとですね。
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