雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ #9 毒をもって毒を制す あらすじ
心法は陰と陽に大別できる。
子羽の操る融雪心経は陽の心法なので、三域試練の第1関門を突破できるはずだが修行が足りなかった。
雲為衫は至寒の毒を使い体の底から冷やせば修行に効果的だと子羽に話し、医館で毒を作る許可を得た。
至寒の毒は半月之蠅を抑えるのにも役立つ。
遠徴は霧姫夫人の部屋に忍び込み、蘭夫人の出産記録を盗み出した。
蘭夫人は早産のはずだが、そこには十月十日で出産と書かれていた。
金繁は遠徴から記録を半分奪った。
雲為衫は霧姫夫人の所に何か盗まれたのではないかと話を聞きに行った。
すると霧姫夫人は雲為衫に襲い掛かった。
霧姫夫人の術は寒鴉肆に似ていた。
雲為衫は無名だと思い…?
感想・考察
雲為衫は、どんどん無鋒が知らない宮門の情報をゲットしています。
後山のこと、夜の警備配置図、百草萃、宮門には新法が数多あること。
そして半月之蠅を抑える薬を作り、飲むことができました。
すべては子羽が雲為衫を信じ切ってなんでも話してくれるからです。
クールな雲為衫にも反抗期があったと今回知り、驚きました。その反抗期の回想の中で雲為衫は、寒鴉肆から
「弱点を作るな。誰も愛してはならぬ」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ 」#9 より引用
と言われていました。
そんな風に言われていた雲為衫ですから、すでに子羽のことを結構好きだと思いますが、好きな自分を認められないかもしれないと少し心配です。
言わせたい男
基本シリアスなドラマなので、たまに入るコミカルなシーンで息抜きしつつ笑ったりほっこりしたりしています。子羽と雲為衫の可愛いシーンも好きなのですが、特に何か言わせたいらしい子羽のシーンをにやにやしながら見ています。
雲為衫「私がお世話して当然よ。私は羽公子が選んでくれた…選んでくれた…」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ 」#6 より引用
子羽「選んでくれた何だ?」
期待して雲為衫が続きを言うのを見守る子羽。
金繁「ほかに必要な物は?」
子羽、邪魔しないよう金繁に合図を送るも、金繁は空気を読めず。
子羽「なぜ私を危険から遠ざけたい?」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ 」#8 より引用
期待を込めて雲為衫を見つめる子羽
雲為衫「(戸惑いつつ)どう思う?」
(中略)
雲為衫「でも私があなたの…」見つめあう2人「夫人だとは認めず」
こういうの可愛いですよね。子羽はナチュラルに雲為衫に苦労はさせないとか言って泣かせてたので、妓楼で遊んでただけあって口説き文句をバンバンいえるタイプなのかなと思いきや、前回は「好き」と言ったのをごまかしたり、
子羽「私たち2人は片方が氷で片方が火、まるで天が…天が定めた…」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ 」#9 より引用
今回は言いよどんで結局言わなかったりなところも可愛いです。言えなくても、天が定めた運命の2人みたいだねと言いたいのだろうことは伝わってきました。
子羽「温めればいい」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ 」#9 より引用
このシーン、何回でも見たいと思いました。
霧姫夫人が無名なのか?
ラスト、めちゃくちゃ気になるところで終わりました。
どうやら雲為衫の感覚では、寒鴉肆の動きと霧姫夫人の動きが同じだったらしい!?
これは重要な証拠です。
無鋒のことが全然わからないので、想像で語らせていただくしかないのですが、雲為衫は今回子羽に対して母との思い出を語っていました。
その中で母だと言いながら雲為衫が思い出していたのは寒鴉肆でした。
つまり、雲為衫にとっては寒鴉肆が母のような存在なのだろうと、あれを見て思いました。
ところで、雲為衫が身に付けているのは清風派の門外不出の剣法です。
雲為衫にとって「母」と言われて連想するのが寒鴉肆なら、剣法を教えてくれたのも寒鴉肆ということになるのではないでしょうか?
ということは、寒鴉肆が清風派の人間ということになるのでは?
そうだとすると、寒鴉肆と同じ動きをする霧姫夫人もまた、清風派の人間ということになるのではないでしょうか。
金繁「清風派は既に無鋒に降った」
「雲之羽 ~揺らめく愛、刹那の二人~ 」#6 より引用
このセリフを聞いた感じ、清風派=無鋒 ではなく、無鋒の中に清風派が取り込まれている感じだと思います。
なので、無鋒の中には清風派の剣法を使う人もいるし、別の剣法を使う人もいるということだと解釈しました。
ということは、寒鴉肆と霧姫夫人の剣法が同じだ、だから霧姫夫人は無鋒の人間だということにはならないのではないでしょうか。
それが示すのは霧姫夫人が清流派の人間だということになるのではないかと思いました。
ただ、清流派は無鋒に降っているので、無鋒の人間の確率も高そうです。
あるいは、霧姫夫人=拙梅説もあるのかなと思いました。
拙梅は清流派を恨んでいるので、清流派を取り込んだ無鋒に対立する宮門に身を寄せたという可能性もあるのかなと。
早産で生まれたから寒さに弱いらしい子羽(本人談)が、十月十日で生まれたらしい記録の存在ですとか、霧姫夫人の話ですとか、気になることがてんこ盛りです。
次話見てきます!
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