寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第18話  ネタバレあらすじと感想・考察

寧安如夢 第18話 寧安如夢

寧安如夢 宮廷にふたたび舞い降りる愛 第18話 あらすじ

皇帝は公印を見つけだした謝危しゃ・きの案を採用し、燕臨えん・りん燕牧えん・ぼく璜州こうしゅうへ流刑にした。
張遮ちょう・しゃ謝危しゃ・きの動きを怪しんだが、顧春芳こ・しゅんほうは証拠を得てから動く必要があると説得した。

4年前、2人がともに上京したと知り、張遮ちょう・しゃ謝危しゃ・きについて雪寧せつねいに尋ねに来た。
雪寧せつねいは謝危はそんなに悪い人ではないと答えた。

姚惜よう・せきは宮中を出て行くことになった。

任為志にん・いしは塩の採掘に成功した。

雪の日、燕臨えん・りんの流刑が謝危しゃ・きの進言によるものだと知った雪寧せつねい謝危しゃ・きに会いに行った。
公儀丞こうぎ・じょうにとどめを刺す謝危しゃ・きを見た雪寧せつねいは、謝危しゃ・きに襲われた。

謝危しゃ・きは自分の手を犠牲にして雪寧せつねいを守った。
謝危しゃ・きは全てえん家のためであることを雪寧せつねいに話した。

感想・考察

前回の終わり、張遮ちょう・しゃは、謝危しゃ・きが公印を見つけ出したことについて何か言いたそうで、すごく心配になりました。
しかし、その場は何事もなくあっさり終わりました。

ただ、張遮ちょう・しゃ謝危しゃ・きを確実に疑っていて、調べ始めています。

張遮ちょう・しゃ「刑部にて42個目の事件を解決した時に屋敷を構えたのです」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第14話より引用

すでに42件を優に超えるだろう事件を解決し、雪寧せつねいが疑われた玉如意事件でもあっさり冤罪を解いてくれた張遮ちょう・しゃです。
名探偵です。
その名探偵が、謝危しゃ・きを疑っており、すでに調べに乗り出しています。

謝危しゃ・きの正体がバレてしまう日も近いのでは?
もしも謝危しゃ・きの正体がバレてしまったら…。

今、皇帝の疑いはせつ家に向いていますが、その疑いが晴れて謝危しゃ・きえん家が窮地に追い込まれることになってしまうのでは!?
ハラハラの展開ですね。

姚惜

姚惜よう・せきが再び雪寧せつねいの友達になれる日を楽しみにしていました。
しかし、姚惜よう・せきはあっけなく退場になってしまいました。残念です。

尤月ゆう・げつはもう出てこなくても寂しくありませんが、姚惜よう・せきは出てきてほしいです。
今後の展開に期待します。

璜州流刑

謝危しゃ・きえん家父子を流刑にするという案を提案した時には驚きました。
当然、璜州こうしゅうに2人を守るための策が用意されているのだとは思いますが、でもびっくりしました。

雪寧せつねい『皇后になり沈玠ちん・かい聖旨せいし燕臨えん・りんを戻そうとしたら、璜州こうしゅうで行方不明になっていた。謝危しゃ・きが皇宮に押し入った時、なぜ燕臨えん・りんもいたの?』

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第18話より引用

という雪寧せつねいの独白がありましたので、きっと謝危しゃ・きは流刑になった燕臨えん・りんを密かに救い出していたんでしょうね。

謝危しゃ・き「宝剣も研がねば斬れぬ。これを乗り越えれば(燕臨えん・りんは)偉大な将軍となれる」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第18話より引用

というお話があったので、もしかしたら璜州こうしゅうには謝危しゃ・きの私兵がいて、謀反のための訓練を行っている…とかかもしれません。

謝危のやり口

謝危しゃ・きは賛成派と反対派の両方の意見を取り入れているように一件見えるけれど、実は自分が一番望むことを実現する策を献策しますよね。

張遮ちょう・しゃ興武衛こうぶえいを糾弾した時(2話)もそうでした。
あの時、謝危しゃ・き興武衛こうぶえいは悪くない派(せつ家)にも、張遮ちょう・しゃは悪くない派(えん家)にも配慮していると見せかけた案を出し、せつ家(=興武衛こうぶえい)から捜査権を取り上げることに成功しました。

今回もそうです。
えん家が聖旨せいしに背いた罪(通常死罪)は否定できないという状況で、最重要なのはえん家父子の命を助けることです。
えん家を疑っても いますよ というポーズをとりつつ、2人の命を救うという一番大切なことは成し遂げました。

最終決定者=皇帝としても、賛成派の意見も反対派の意見も取り入れているように見える謝危しゃ・きの案は採用しやすでしょうし、上手いことやりますよね。謝危しゃ・きは。

聖人君子ではない件

雪寧せつねい「完璧な人間や聖人君子にも恐れるものはあるのですね」
…(中略)…
謝危しゃ・き「私は完璧でも聖人君子でもない」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第9話より引用

このセリフを聞いた時、謀反人だもんね、聖人君子ではないよね、と思いました。
今回、この件について、もう少し深く語られたような気がしました。

謝危しゃ・き通州つうしゅうで反乱が起きれば民が犠牲となる」
公儀丞こうぎ・じょう「それが何だ。大事を成すため名もなき者が犠牲になるだけ」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第18話より引用

この会話があったとき、謝危しゃ・きが思い出していたのは20年前のことでした。

これを見て思いました。
謝危しゃ・きのセリフ=「反乱が起きれば民が犠牲になる」というのは聖人君子が言うセリフのように一見 思えますが、しかし、謝危しゃ・きからすると犠牲になる民=自分であり、自分が死にたくない、権力者の身代わりに殺されたくない、という気持ちから出ている言葉に過ぎない、だから自分は聖人君子ではない、ということなのではないかと。

つまり、謝危しゃ・きは一見すると聖人君子っぽい言葉を言うわけですが、その後ろには聖人君子な思想があるわけではなく、単に死にたくないと思う自分がいる、ただそれだけ、というような、そういう意味で自分は聖人君子ではないと言っているのかなと思いました。

雪寧が沈玠と結婚した理由

そして今回、やっと気づきました。
前世の雪寧せつねい沈玠ちん・かいと結婚した理由!

たぶん、きっと、燕臨えん・りんを助けるためなんですよね??

雪寧せつねい『邪悪な皇后として斬られよう。私は数えきれないほどの悪事を働いてきた』

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第1話より引用

という雪寧せつねいの独白や、子供のころから寧安宮にあこがれていたみたいなドラマの始まり方を見て、悪女雪寧せつねいが無邪気な夢を見て皇后になったという風に長い間 勘違いしていました。

今回、雪寧せつねいが教えてくれたこと(燕臨えん・りんを呼び戻そうとしたこと)、そしてこれまで、雪寧せつねいえん家を助けたいという気持ちを見てきたことでやっと気づきました。

雪寧せつねいが皇后を目指した理由。

燕臨えん・りん冠礼かんれいの日にえん家が皆 殺され、皇后になると言いだしたあんたのせいだ」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第1話より引用

最初のころ、これはえん家が朝敵となったから、雪寧せつねいは逃げたんだろう、そもそも燕臨えん・りんに恋心は抱いていなかったしな、と思っていました。
でも、今は絶対そうじゃないと思います。

惨劇を見てしまった雪寧せつねいは、自分にできることは何かを考え、どうやったら燕臨えん・りんを救うことができるかを考え、それで なりふり構わず権力の頂点を目指したということだったのだと思いました。

そして沈玠ちん・かい雪寧せつねいを皇后にしたのも、雪寧せつねい雪蕙せつけいのふりをして愛を独占したからとか、そういうのではなく、もしかしたらお互いに燕臨えん・りんを助けようとする同志だったからなのではないかと思いました。

今まで、沈玠ちん・かい(前世)はハンカチ1つに踊らされてるちょっと間抜けな奴だと思っていましたが、今回考えを改めました。
今までごめんなさい、沈玠ちん・かい

この考え方の方が、燕臨えん・りんを助けるために跪きづつけ、

沈玠ちん・かい「志が違えば心も通じ合うはずがないのだ」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第17話より引用

薛姝せつ・しゅを拒絶した沈玠ちん・かいの姿(17話)にしっくりくると思いました。

愛する琴よりも大切な

雪寧せつねいが来ないため、琴に彫る梅の図面を掘り間違えていた謝危しゃ・き(13話)ですが、今回は琴が弾けなくなるかもしれないほどの深手を負って、雪寧せつねいを助けました。

剣書けんしょ「先生は琴を愛するのに、あなたが来たせいで傷を負った。今日も、あなたに会うため金石…」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第18話より引用

剣書けんしょが説明してくれたおかげで、手に深手を負っただけではなく金石散きんせきさんを飲んだのも雪寧せつねいのためだとわかりました。

剣書けんしょ「(金石散きんせきさんは)鎮痛と覚醒の効果はあっても体への負担が大きく命の危険もある」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第18話より引用

危険な薬も飲みました。
まさに命がけで雪寧せつねいを守っています。
(危険にさらしたのも本人ですが)

そんな感じで、全身全霊で愛されている(?)雪寧せつねい謝危しゃ・き評はこちらです。

雪寧せつねいしゃ少師は…理解しがたいけれどそんなに悪い人ではありません」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第18話より引用

最初は「ころさないでーっ」って感じで謝危しゃ・きを恐れていた雪寧せつねいが、「悪い人ではない」とまで言うようになったのですから、かなりの進歩です。

…が、まだまだ先は長そうですね。

とどめのセリフがこちらです。

雪寧せつねい「安心して。燕臨えん・りんの件以外では(あなた=謝危しゃ・きに)近づかないから」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第18話より引用

謝危しゃ・き先生…🤣😇🥺

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