寧安如夢 宮廷にふたたび舞い降りる愛 第20話 あらすじ
公儀丞が囚われたという情報が流され作戦が始まった。
謝危は薛定非から、平南王の腹心・馮明宇が動いており通州への関所が爆破されるという情報を知らされた。
警備が手薄になる、燕家が追放される日が馮明宇らの決行日となった。
その日、雪寧は燕臨に別れの挨拶をするため周寅之の手引きで牢にいた。
燕臨との面会を済ませ帰ろうとした時、逆賊が攻め入ってきた。
雪寧は逃げながら牢内に隠れ、張遮に出会い運命を共にすることになった。
張遮は逆賊たちに自分が度鈞山人だと信じさせ、雪寧と逆賊と共に脱獄した。
すべてが終わった後、雪寧がいないことに気づいた周寅之は謝危に事態を知らせ…?
感想・考察
とりあえず、謝危の手が回復し琴が弾けるようでよかったです。
しかし、雪寧がとんでもない形で作戦に巻き込まれてしまいました。
雪寧「なんでも話し合うと約束しましたよね…(中略)…これからは事前の連絡と事後の共有をお願いします」
寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第19話より引用
とお願いしていたのに。謝危が計画について教えてくれないから…。
でも教えてもらっていたとしても、雪寧は燕臨に会いに行ってしまって、結局巻き込まれることになったんでしょうか?
謝危は決行日が燕家父子の移送日だと知ってましたよね。
薛定非(偽)が決行日を決めたように見えましたが、あれは謝危の入れ知恵ですよね?
たとえそうでないとしても、警備が手薄になるあの日以外に、敵が攻め入りやすい日はなさそうです。
だから謝危はいつ、馮明宇たちが攻め入ってくるか知っていたと思います。
そして、燕臨が追放されると知れば、雪寧が会いに来るということも予測できたのでは?
つまり何が言いたいかというと、この事態に陥るまえに謝危は予防できたのではないかということです。
きっと、馮明宇が関与しているということと、通州の関所が爆破されるということを、直前になって知らされて、それへの対応で雪寧のことまで気が回らなかったんですね。
どうなっちゃうんでしょう。雪寧。
逆賊の方たちからしたら、張遮は度鈞山人で納得しているとして、雪寧に疑問持ちまくりでは?
私が逆賊だったら、「誰、その人?」って真っ先に聞くと思います。
張遮がどうやって雪寧の存在を誤魔化すのか…。
男装してますから、みなさん、雪寧を男だと思ってくれるでしょうか?
今までドラマを見てきた統計では、男装するだけで、ほぼ100%女だとバレない とは思うのですが。心配です。
雪寧の恋人
WOWOWの番組紹介ページには
「恋人をも裏切って皇后の座を手に入れた主人公・姜雪寧が」
寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ | ドラマ | WOWOWオンライン
とあり、この恋人というのが誰なのか、ずっと気になっていました。
今の雪寧が好きなのは張遮なので、張遮なのだろうかと思ってきましたが、今回燕臨との別れの場面を見て、燕臨なのではないかと思いました。
燕臨「なぜ俺を好きにならない?」
寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第20話より引用
…(中略)…
雪寧「夢の中で…(中略)…あなたは私を監禁しひどい扱いをした。夢の中のあなたを思い出してしまって好きになれないの」
雪寧が燕臨を親友だという理由(恋人にはなれない理由)が、これでした。
私はてっきり、前世の時からずっと雪寧は燕臨に嫁ぐ気がなかったのだと思っていました。
けれど、今回 話を聞いた感じ、雪寧が燕臨を好きになれない理由は、燕臨が攻め入ってきてから(病んでしまってから)のことが原因みたいです。
そうだとすると、その前の段階(燕家の冠礼の日に惨劇があり、雪寧が沈玠と結婚すると決意した日)の雪寧には当てはまらないと思いました。
もしかして2人は前世では恋人同士で、結婚の約束をしていて、だけど冠礼の日に惨劇があって、雪寧は恋人の燕臨を救うために沈玠と結婚して権力を手に入れることを決意した、という流れなんでしょうか?
そうだったのかも!と、思いました。
しかし結局燕臨を救うことはできず、今やり直しているのかもしれない、と。
両家の親は結婚に乗り気で、燕臨は熱烈に雪寧のことが好きなので、雪寧も燕臨が好きで、2人は前世では恋人同士。
何もなければ雪寧は燕臨に嫁いでいたのかもしれない。
そんな風に思いました。
孝
16話で『礼記』が出てきて、ほんの少しだけ『礼記』の本を読みました。
それで、不倶戴天の敵という言葉は礼記に由来する言葉だと知りました。
親の敵討ちが奨励されていてびっくりしました。
今と違い、当時は国家が犯人を捕まえてくれるとは限らないので、自分でやっていたんですね。
「孝は親に対する子の隷従の道徳なのである。親の恩は山よりも高く海よりも深しとし、これに無定量、無限定の奉仕の誠をささげ、親を絶対者として尊重服従し、己れをむなしくし力をつくして親に仕える、それが儒教における孝」
最高裁昭和48年4月4日大法廷判決より引用
↑尊属殺違憲判決から引用しています。
親は本当に格別の存在だったようです。
そのような事情があるので、
謝危「全員を通州に埋葬する」
寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第20話より引用
と謝危が言った時、呂顕は「そんなことしたら薛遠も…」と心配してくれていたのだと思いました。
本当に、本当にいいの?お父さんだよね?と。
雪寧『前世では謝危と燕臨が薛家を皆殺しにした』
寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第19話より引用
という回想があったので、謝危は最終的には薛遠も埋葬するつもりです。
でも、今はまだ呂顕達には話していないんでしょうか?
それとも、呂顕は知っているうえで、「本当にいいの?」と意思確認をしてくれてるんでしょうか?
どちらにせよ、謝危がやろうとしていることは、この時代の倫理観ではかなり異例のことなのだろうと思いました。
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