寧安如夢 宮廷にふたたび舞い降りる愛 第25話 あらすじ
忠勇校尉の位を与えられた薛定非は、定国公府に住みたいと願い出て、皇帝に認められた。
張遮は薛家の武器横領の証拠を皇帝に提出し、皇帝は調査を命じた。
謝危は燕家の公印を預からせてほしいと皇帝に頼み、託された。
子が生まれる前に沈琅を暗殺してはと薛遠は仄めかしたが、薛太后は却下した。
顧春芳から謝危について尋ねられた張遮は、雪寧の言葉を思い返し何も言わなかった。
張遮の母が亡くなった。
張遮は謝危について口をつぐんだ自分、母の死をみとれなかった自分を責めていた。
前世と同じになった。
すべて自分のせいだと感じた雪寧は、利用するため近づいたが、喪に服し3年使えない張遮は不要だと言い立ち去った。
泣いて諦める方法を問いかける雪寧を、謝危は抱きよせた。
感想・考察
展開的には、うわあああな感じでしたし、せっかく張遮と両想いになったのに幸せな期間が短すぎて(雪寧が逃げてしまったので本当に一瞬では?)残念な気持ちではあるのです。
もったいない。
まだ張遮と全然いちゃいちゃしてない。
悔しい。
そういう気持ちもあるのですが、予想もできない間に前世と同じ事態に陥っているという展開はあまりにもよくできていて、鳥肌立ちました。
脳がぞくぞくしました。
すごく面白いです!
再演
前世の張遮は、雪寧に周寅之を釈放してほしいと頼まれて、頼みを聞いてしまい、牢に入れられて、母は無実を訴える中持病が悪化し 亡くなりました。
今回は、朝廷の作戦に現実味を持たせるため、謝危が張遮を実際に牢に入れることにしました。
お母さんにも内緒だったので、お母さんは張遮の無実を訴えて頑張ってしまったのでした。
こう見てくると、恐らく前世では張遮は通州の作戦に関わらなかったんでしょうね。
謝危を怪しんでもいなかったのかもしれません。
だから皇后雪寧のために動くまで牢に入ったことはなく、お母さんも無事でした。
今回は、張遮が牢に入る機会が早めにやってきたため、お母さんの死期が早まってしまいました。
前世では残念な結果となった燕家の人々は、今世では生きています。
けれど、張遮のお母さんは 前世と ほとんど同じような亡くなり方をし、しかも死期が早まってしまいました。
ところで、前世の張遮は作戦に参加していないということは、前世では謝危が度鈞山人のフリ(?)をして逆賊に紛れ込んだんでしょうか?
それはそれで見てみたかったです。
今回は2コンボだよ
前世の張遮が自らに斬首刑を望んだのは、皇后である雪寧を愛してしまったこと、そのために不忠を犯したこと、そして母を死に追いやったこと、という3コンボがあったからでした。
それに対して今回の張遮が犯したのは、雪寧の言葉で謝危についての疑いを報告しないという不忠と、母の死という不孝の2つだと思われます。
今回の雪寧は皇后ではないですから、雪寧を愛すること自体は罪ではないですよね。
張遮「僕は志が低く野心もない。真実を見極め家族に尽くし居場所を得て静かに雨を眺める。それが望み」
寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第24話より引用
そう張遮は言っていました。
この言葉に続けて、雪寧が望みに加わったと言っていました(意訳)。
だから雪寧が家族になって居場所になってあげるという方法もあるのでは?と思ってしまいました。
でも雪寧は、前回のように張遮が自分を責め自分を消すような道を選んでほしくないから、自分が悪者になることにしてしまいました。雪寧…。
失恋の痛み
失恋の痛みを抱えた雪寧は、ちょうどいいタイミングで出てきた(本当は慰めるために追いかけてきた)恩師に言葉をぶつけました。
雪寧「先生のような人は傷つくこともない」
寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第25話より引用
ギャー😱ですよ。
ギャー😱
ここのところ、どれだけ謝危がいぢめられているかを知っている視聴者はギャーと叫びました。
もちろん失恋でどん底の雪寧は責められません。
でも痛い。
心が痛い。
いつ雪寧は知るんでしょうか?謝危の痛みを。
剣書「張殿の母君が亡くなったと」
寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第25話より引用
謝危「官吏の道が開けたばかりの時に3年は喪に服さねばならぬ」
ということなので、張遮は喪に服すために3年出仕できないっぽい!?えぐいですね。
3か月、できれば3週間でどうにかなりませんか?
なかなかドラマに出てこず、出てきたときから雪寧の心を鷲掴みにしていた張遮はここで3年間退場になってしまうんでしょうか?
寂しいけれど、あとは謝危先生が引き継いでくれるみたいなので安心(?)ですってことなんですか?
ええっ!?
沈琅
子供の沈琅「無礼者め。太子の私に勝つとは何事だ」
寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第24話より引用
と子供のころは言っていたらしい沈琅ですが、今は違います。
沈琅「謝危、一局くらい勝たせてくれ」
寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第11話より引用
謝危「手加減する相手とは碁を打ちたくないのでは?」
今はわざと負ける人は嫌いみたいです。
ずっと勝ちを譲られる人生だったので、ある時気づいたんでしょうか。
沈琅は薛家の人ですが、薛家が悪いことをしたらちゃんと罰してくれる人なので、最初の印象とは違い最近では好感度が高い皇帝だと思っています。
しかし、そういう皇帝は薛家にとっては都合が悪いですよね。
それに秦貴妃が男の子を産めば、次の皇帝は薛家が外戚ではなくなってしまいます。
ということで、薛遠は沈琅の暗殺も視野に入れている様子です。
薛太后は自分の子なので、うんとは言いませんでした。
沈琅がまだとりあえず元気だし、謝危と燕臨が謀反を起こすのはまだまだ先だよね、と思っていましたが、まだ元気だから生き続けるとは限らないのだと、今回の薛家兄妹(姉弟)の話を聞いて思いました。
忠魂三百
7歳の子が自分から進んで身代わりになるなんて言うはずないと思っていました。
ですが謝危先生は普通の子ではありません。
燕敏が剣を突き付けられ脅されたため、
7歳の薛定非「母上。私が殿下の身代わりになります。どうか行かせてください」
寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第24話より引用
と言ったみたいです。
なので、薛定非は父親や薛太后に強制されて身代わりにされたというのは少し間違っていたようです。
母親を盾に取られて自由意思を奪われ、そうせざるを得ない状況に追い込まれたということのようです。
7歳の何も知らない子を差し出したと思っていました。
明かされた真相は、予想以上にヤバくないですか?ひどすぎる。
さらに、今回、薛家の2人は興味深い話をしていました。
薛太后「忘れるな。あの平南王の残虐行為はそなた(薛遠)が原因だ」
寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第25話より引用
一体どういうこと!?
平南王の残虐行為というと、300人の子供を天国送りにしたことだと思うのですが、その原因が薛遠とは一体どういうことなんでしょうか?
大体わかったと思っていた20年前の事件にまだ秘密があるっぽいですね。
あざ
本物の薛定非には左耳の後ろにあざがあると23話で知った時、一生懸命探しました。
結果、ピントが合ってなくて分からないという結論にたどり着きました。
今回の回想シーンを見たところ、平南王は薛定非を薛定非に仕立て上げる時にあざを偽装し、同時に謝危のあざを消したようです。
見つけられないはずです。
知ることができて良かったです。
コメント