寧安如夢 宮廷にふたたび舞い降りる愛 第28話 あらすじ
大月氏国は武力で挑発しながら、政略結婚を大乾に求めた。
国庫に余裕はないが、張遮は出陣するなら燕牧を将軍にすべきと主張した。
燕家を警戒する沈琅は、出陣とも、沈芷衣を嫁がせるとも、決められずにいた。
沈芷衣は棺に入れられ帰ってくることを、雪寧は知っている。
謝危に相談に行った雪寧は、名案を思い付いた。
薛定非を借りた雪寧は、大金を使い”横暴な薛家は娘を大月氏国に嫁がせるべき”という民意を形成させた。
横領事件の調査の結果、薛家は大金を投じ大軍を養っているようだとわかった。
謝危は、薛遠を刺激しないようにしながら計画を進めることにした。
追い詰められた薛姝は、沈琅の賢妃となることで身を守った。
雪寧は、戦になれば沈芷衣が殺されると謝危に話し…。
感想・考察
突然大月氏国が、政略結婚を求めてきました。
寝耳に水、と思いましたが、これは燕家が排除されたことによる弊害だと思われます。
大月氏国としてみたら、敵対していた燕軍が内紛で弱体化し、今がチャンスという感じなのだろうと思いました。
薛姝にとってみれば、なぜ私が?という感じでしょうが、もとはと言えば、薛遠が燕家を排除したから。
謝危「北では大月氏国がこの大乾を狙い南には平南王がいる」
寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第12話より引用
沈琅「燕家は代々軍を率いてきた。今、彼らの率いる大軍は半分が通州で金陵を抑え、もう半分は国境で大月氏国と相対している」
寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第16話より引用
今まで出てきた情報によると、大月氏国は大乾の北にある国のようです。
薛姝「凶悪な大月氏国」
寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第28話より引用
と言っていました。
どんな人たちで国なのかは まだ出てきていないので、本当のところは分かりませんが、雪寧の回想によれば、沈芷衣はまだ若い身空で棺に入れられて帰ってくることになるみたいですし、雪寧は沈芷衣を行かせないために頑張っているので、噂通り凶悪なのかもしれません。
食べられません
追い詰められた薛姝は、沈琅と…。
ちょっと!!
沈琅は病弱設定じゃなかったの?
出されたからって何でも食べたらいけませんって教わらなかった?
それは食べちゃダメなやつ…。
雪寧の計画が水の泡じゃん…。
などなど突っ込みをたくさん入れました。
そんな感じで、最初は沈琅が食べ放題だから食べた、みたいな感じだと思っていました。
しかし、よくよく考えてみると、沈琅もちゃんと考えて薛姝を賢妃にしたのかもしれないと思うようになりました。
太后「(沈琅には)もう薬が効かぬと(言われた)。…(中略)…沈玠を皇太弟とする。…(中略)…我ら薛一族の繁栄のためにもこの地位は必ずあなた(薛姝)に」
寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第4話より引用
これは太后だけでなく、薛家の考えでした。
沈琅もそのことは分かっていました。
沈琅「どうやら定国公は礼部を手なずけて弟に即位させたいらしい」
寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第7話より引用
ただ、これまで子がなかった沈琅に、子供が生まれそうなことで、考えが変わりつつあるのかもしれません。
前回、沈玠の必死の嘆願を聞いた沈琅は怒っていましたが、怒っていたのは沈玠に対してではなく薛家に対してでした。
沈琅「何としても薛家の娘を弟に嫁がせたい気だ。狙いは一目瞭然。…(中略)…朕とお前(秦貴妃)ら親子すら許容せぬつもりだ」
寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第27話より引用
薛家が絶対に沈玠の正室を薛姝にしたいということは、薛家にとって次の皇帝は沈玠で決まっており、つまり、生まれてくる子を沈琅の跡継ぎにする気はない。
沈玠の必死さから、沈琅はそれが分かってしまいました。
そんな中、今回薛姝が薛家を裏切ると言って近づいてきました。
薛姝を沈琅がもらえば、薛家の沈玠を次期皇帝にして薛姝を皇后にするという企みを阻止できます。
そうすれば、自分と子供を守れるかもしれません。
だから沈琅は薛姝を賢妃にすると決めたのかもしれないと思いました。
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