寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第30話  ネタバレあらすじと感想・考察

寧安如夢 第30話 寧安如夢

寧安如夢 宮廷にふたたび舞い降りる愛 第30話 あらすじ

薛姝せつ・しゅを怒らせた雪寧せつねいは、むち打ち(?)を受けた。
鄭保てい・ほ謝危しゃ・きに、雪寧せつねいは助けられた。

雪寧せつねいを家に送り届けた謝危しゃ・きは、意識を失った雪寧せつねいの額に口づけした。
それを姜伯游きょう・はくゆうは見てしまい、謝危しゃ・きを敵視し始めた。

証拠集めをしているところを、薛燁せつ・ように見つかった周寅之しゅう・いんしは、謝危しゃ・きに命じられたと話した。

謝危しゃ・きせつ家の謀反を警戒し、燕臨えん・りん璜州こうしゅうから移動させいつでも動ける体勢を整えることにした。

沈玠ちん・かいの婚礼の日、雪蕙せつけいは表に出ることを許されず、部屋にとどまったが沈玠ちん・かいから言付けが届いた。

雪寧せつねい謝危しゃ・きに、せつ家との争いから退き都を離れると話し…?

感想・考察

話がグイっと動いた回ですよね!?

せつ家はついに、謝危しゃ・きが怪しいと知ることになりました。
そして謝危しゃ・きは、雪寧せつねいへの恋心を自覚した(呂顕りょ・けんの解説より)と同時に、雪寧せつねいに手出し(でこちゅー)を…!!

対燕臨モード発動

姜伯游きょう・はくゆうは、謝危しゃ・き雪寧せつねいにでこちゅーしているところを目撃してしまい、これまで敬意を持って接していた謝危しゃ・きに対し、対燕臨えん・りんモードを発動させました🤣

でも、姜伯游きょう・はくゆうは結局のところ、娘思いのいいパパなので、

姜伯游きょう・はくゆう「誰か思い人はいるのか?」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第30話より引用

と、雪寧せつねいの意思を聞いてくれました。

きっと、雪寧せつねいが「謝危しゃ・き先生が好き🥺謝危しゃ・き先生としか結婚したくない🥺」と言えば、パパは叶えてくれるつもりがあったのだろうと思われます。

燕臨えん・りんに対しても、姜伯游きょう・はくゆうはいつも怒って追い払ってました。
でも本心では、このように思っていました。

姜伯游きょう・はくゆう燕臨えん・りんは…(中略)…私に叱られていたな。だが私はあの男が好きだ。…(中略)…お前たちの婚姻を叶えるつもりだった」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第12話より引用

しかし、雪寧せつねいがそんなセリフを言うはずもなく…🥺

思い返してみると、雪蕙せつけいが王妃選びを辞退しなかったとき、親なら子の気持ちを無視して、勝手に辞退届を出すこともできてしまいますよね?
でも、姜伯游きょう・はくゆうはそういうことはしません。
娘の気持ちを尊重してくれます。

いいパパですね。
今、これほどいいパパだからこそ、雪寧せつねい婉娘わんじょうを僻地に追いやっていたのがなぜなのか、解せません。
若気の至りによる失敗を悔い改めて、今は良い父になったということなんでしょうか。

先生?ちょっといいですか?

謝危しゃ・きは、意識のない雪寧せつねいに対して、でこちゅーをしました。

前世の雪寧せつねいは、沈玠ちん・かいと結婚し、張遮ちょう・しゃが好きだったので、解釈が分かれると思いますが、私の中の定義ですと、前世の雪寧せつねいがたどった√は、燕臨えん・りんバッドエンド(カンキン√)です。
その前世のバッドエンドでの燕臨えん・りんがひどいことをしたから、雪寧せつねい燕臨えん・りんを恋人にできないと話しました(20話)。

雪寧せつねいは前世では人妻でしたし、謝危しゃ・きがしたのは たかが でこちゅーです。
雪寧せつねいは今まで謝危しゃ・きに2回抱きしめ(抱き寄せ)られていますが、どっちも拒否していません。
だから、でこちゅーくらい許すかもしれません。

でも、燕臨えん・りんバッドエンドで辛い思いをした雪寧せつねいだから、少し配慮してほしかった、と思ってしまいました。
もちろん、先生は知る由もない前世の事情を勘案しろというのは無理な話ですが。

あの場面を見た直後には、「先生?ちょっと顔貸してもらえません?👽」という気分になりました。
本当はキャー😝😍🥰と言って狂喜乱舞したかったのに、できなかったんです。

しかし、その後考えました。
謝危しゃ・きがなぜ、あの時でこちゅーしたのかを。

もしかしたら、恋心を自覚した直後に弱っている雪寧せつねいを見てしまって勝手に体が…ということかもしれません。
何事も計算ずくな先生が本能で動いたのなら、それはそれでナイスですが、私は策士である先生という点を重視し考えました。

呂顕りょ・けん「あいつは必要ならば何でも躊躇せず手に入れてきた」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第30話より引用

ということなので、謝危しゃ・きは必要な物は全部手に入れられますし、手に入れる手順も全部見えるわけです。
だから今回も、雪寧せつねいを手に入れるためにどうすべきかを、意識的、あるいは無意識的に考え動いたのではないかと思いました。

今回、謝危しゃ・きが手を出したことにより何が起きたかを考えてみます。
姜伯游きょう・はくゆうに知られました。
雪寧せつねいには何も気づかれていませんが、父親に知られました。

呂顕りょ・けん芳吟ほうぎんの結婚に対する反応を見た感じ、雪寧せつねい謝危しゃ・きも好きな人と結婚するという考えです(26話参照)。
しかし、きっと、この時代、世の娘さんは親の決めた相手と結婚するのが一般的なんだろうと思います。
姚惜よう・せきもそうでしたし、芳吟ほうぎん沈芷衣ちん・しいもそうでした。

だから、謝危しゃ・きは外堀から埋める作戦で、まず姜伯游きょう・はくゆうに宣戦布告したのではないか、そう思いました。
まずは親を攻略することにしたのではないかと思いました。
あの瞬間、剣書けんしょが中の様子を伺い、外に姜伯游きょう・はくゆうがいて見てしまったのは、すべて謝危しゃ・きの計算ではないかと…(苦しい解釈)。

先生の計算上、雪寧を手に入れるためには、本人の気持ちを無視してでも打たなければならない一手だったのだろうと考えました。
この苦しい解釈を経て、狂喜乱舞しました。

暴力の怖さ

雪寧せつねいは鞭のようなもので打たれる刑を受けました。
最初は杖刑じょうけいかと思い、杖刑じょうけいであんなに打たれたら しんじゃう😱 と気が気ではありませんでしたが、音がぺちぺちしていましたし、持っていたのが細い何かだったので、むち打ちみたいなものだろうと思われます。

妃になった薛姝せつ・しゅは権力を持っているから、こんなことができてしまうんですね。
雪寧せつねいは、薛姝せつ・しゅに対峙しているときは、折れませんでした。
薛姝せつ・しゅに苦言を言い諫め続けました。

でも、その後、雪寧せつねいは気弱になってしまいました。

雪寧せつねい「向こう見ずな私は能力もないのに運命を変えようとした。でも結局はただの道化者。誰のことも救えず守れもしない」
雪寧せつねい「このまま都にいたらきょう家の災いになりかねません。会いたい人は皆去り、望みも潰えてしまった。都を離れることだけが願いです」
雪寧せつねいせつ家と争う気はありません」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第30話より引用

沈芷衣ちん・しいを助けることができず、暴力を受けたことで弱気になったように思えました。

雪寧せつねいには、えん家を流刑地から救い出し燕臨えん・りんを将軍に返り咲かせ、沈芷衣ちん・しいを助け、出迎えるという新たな任務ができましたよね。
それを放棄しようとしています。雪寧せつねいは。

悲しいです。
そして、暴力の怖さを感じました。

かつて先生は、

謝危しゃ・き「時に人は道を誤る。だがその時に誰かが導いてやれば正しい道に戻ることもできる」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第9話より引用

と仰ってました。雪寧せつねいを導いてください。お願いします。

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