寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第35話  ネタバレあらすじと感想・考察

寧安如夢 第35話 寧安如夢

寧安如夢 宮廷にふたたび舞い降りる愛 第35話 あらすじ

謝危しゃ・きえん軍への手紙には暗号を仕込み、平南王へいなんおう討伐の決行日を端午節の日と知らせた。

皇帝は張遮ちょう・しゃを派遣し、謝危しゃ・きの目的を探らせることにした。

決行日を知らされ 護身用の短剣を渡された雪寧せつねいは、前世での出来事が誤解だったのかもしれないと思った。
秘密を知られた口封じに、私を殺そうとしたことがあるかと雪寧せつねい謝危しゃ・きに尋ねた。
命の恩人である雪寧せつねいを殺そうと思ったことはないと謝危は話した。

端午節の日、平南王へいなんおう雪寧せつねいを捕らえると、謝危しゃ・きの忠誠を試すため雪寧せつねいの手を指すよう命じた。
謝危しゃ・きは自分の手を貫いた。

えん軍が攻め入ってきて、平南王へいなんおう謝危しゃ・き雪寧せつねいに倒された。

平南王へいなんおう討伐の報告を受けた皇帝は喜び、薛遠せつ・えんは焦った。
薛遠せつ・えん薛姝せつ・しゅに会い、しん貴妃が子を産めば薛姝せつ・しゅの未来は暗いと話した。

感想・考察

今回端午節でしたから、5月5日です。
沈芷衣ちん・しいが旅立ったのが3月21日だったので、29話から1か月半くらいが経過しているようです。

ついに平南王へいなんおうが討伐されました。
先生は雪寧せつねいのために今回も命がけでした。
いったい何回目?

文官のはずなのに体が傷だらけですね。
たくさん熱い展開があったのですが、個人的には顧春芳こ・しゅんほう謝危しゃ・きを庇ってくれた場面にすごく胸が熱くなりました。

顧春芳

顧春芳こ・しゅんほうが刑部尚書になったのは、10話で謝危しゃ・きが皇帝に推薦したからだと思われます。
しかし謝危一派というわけではありませんでした。

顧春芳こ・しゅんほう張遮ちょう・しゃの恩人のような方で、性格的にも張遮ちょう・しゃのように清廉潔白です。
長年生きているので張遮ちょう・しゃよりは柔軟なのですが、基本は曲がったことを許さない方なのかなと思いました。

先生に対しても、警戒していました。
26話で謝危しゃ・き張遮ちょう・しゃを助けたい(丁憂を免除させたい)ということで、顧春芳こ・しゅんほうに頼みに行きましたが、あの時、顧春芳こ・しゅんほうは明らかに警戒してましたよね。

そんな人が、

顧春芳こ・しゅんほう謝危しゃ・きは陛下に忠誠を誓っており…(中略)…(挙兵は)何か事情があるのでしょう」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第35話より引用

と言ってくれたことに胸が熱くなりました。
もちろん、顧春芳こ・しゅんほう薛遠せつ・えんを抑えるための方便として言っているのかもしれず、これが顧春芳こ・しゅんほうの本心だと考えることはできないと思うのですが、いいね!となりました。

前世のこと

謝危しゃ・き「何を恐れてる。私の何が怖い?」
雪寧せつねい「私はあなたに殺されたの」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第34話より引用

この場面、視聴者は意味が分かると思っていましたが、分かっていなかったようだと今回 判明しました。
今回を見るまでは、この「殺された」の意味は、前世の雪寧せつねいが死を選ぶような状況に追い詰められたことを言っていたのかなと思っていました。
そうだとすると「殺された」という表現は強すぎるなとは、確かに前回感じました。

でも、34話まで見た感じでは、前世の雪寧せつねいは自害を選ぶ状況に追い詰められていたと思われ、最後雪寧せつねいが命を絶ったのも謝危しゃ・きの前だったので、そのことを言っているのだと勝手に思っていました。
しかし、今回の回想により、前世において雪寧せつねいは、謝危しゃ・きから短剣を贈られていたのだと判明しました。

太監たいかんしゃ殿より皇后陛下への贈り物です」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第35話より引用

と言って、太監たいかんが短刀を持ってきた場面がありました。

あれを前世の雪寧せつねいは、毒杯と同義だと捉え、自害を促されたと思ったんですね。
そして実際に自害しました。
「私はあなたに殺されたの」という言葉は、このことから出た言葉で、少なくとも今回まで、雪寧せつねいは前世において謝危しゃ・きから自害するよう言われたという認識だったんですね。

けれど、毒杯と短剣には違いがあって、毒杯は自害するためにしか使えないけれど、短剣は自分を守るためにも使えます。
雪寧せつねいは今回謝危しゃ・きから短剣を贈られたことで、前世において謝危しゃ・きが短剣を送ってきた理由が、必ずしも自害させるためではなかったのかもしれないという可能性に思い至ったようでした。

そして、確かめました。

雪寧せつねい「上京した時にあなたの秘密を知った私を口封じのために殺そうと思ったことはある?」
謝危しゃ・き「ない…(中略)…命の恩人だからだ」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第35話より引用

雪寧せつねい謝危しゃ・きの命の恩人であるということは、今世においても、前世においても変わりません。
だから、前世の謝危しゃ・きもきっと雪寧せつねいを口封じしようと本気で考えたことはない、つまり、あの短剣は自害させるために贈ったものではない、という推論が成り立つのかなと思いました。

じゃあ、

前世の謝危しゃ・き「(雪寧せつねい謝危しゃ・きのうわごとを覚えていれば)、私が少師になった日にそなたの首を切り落としたでしょう」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第2話より引用

このセリフは何なの?という疑問がわきますが、これは脅しなのかな、と思いました。

刀琴とうきん「殺す気がなかったことを彼女に黙っていた理由を」
謝危しゃ・き「私の恐ろしさを刻みこむのだ。恐れがあれば悪さをせぬ」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第3話より引用

かつて先生はこんなことを言っていたので、このマインドなのかなと思いました。
雪寧せつねいは謀反人の言うことなので当然真に受けた、ということかなと思いました。

未来

謝危しゃ・き「琴は言うまでもなく天下や怨恨はもちろん、この世のすべてが雪寧せつねいには敵わない」

寧安如夢(ねいあんにょむ)~宮廷にふたたび舞い降りる愛~ 第35話より引用

という どえらいセリフを発した先生です。
雪寧せつねいのためならばせつ家への怨恨も捨てるということなんですね。

このセリフを聞いて、前世とはだいぶ違う未来が見えてきたような気がしています。
もうあと3話しかないとか信じられません。
とりあえず、次話見てきます!

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