寧安如夢 宮廷にふたたび舞い降りる愛 第9話 あらすじ
薛家が私兵を養成するという大罪を犯していると知った燕牧は、証拠をつかんでから告訴しようと考えた。
王久は謝危に指示された本ではなく、『貞淑と礼儀』という本を用いて雪寧たちに講義した。
講義内容に嫌気がさした雪寧は退席し、王久に目を付けられた。
謝危は上京の際雪寧に助けられ好ましく思っていたが、のちに使用人を虐げる姿を見て失望したこと、しかしやはり雪寧には輝くものがあると感じることを話した。
薛姝に焚きつけられた王久は、雪寧を罰した。
謝危は雪寧に宮中を取り巻く権力構造を語った。
雪寧が王久のことを相談すると、謝危は自分が作った詩を提出するよう助言した。
感想・考察
雪寧が宮中に入った初日、雪寧は宮中で燕臨と会いました。(5話)
あの時、燕臨は雪寧を嫁扱いして雪寧は困っていました。
今回、宮中で出会った燕臨は他人行儀でした。
雪寧が望んだ通りに燕臨は振る舞っているのに それが悲しいのは、燕臨が燕家に後ろめたいことがあると知り、それに雪寧を巻き込まないためにあのような態度をとっていると知っているからです。
太陽みたいに明るかった燕臨が塞ぎ込んでしまいみんな心配しています。
燕臨を心配した沈玠が雪寧に相談し、その現場を薛姝に見られた雪寧は王久から嫌がらせを受けることに😱
怖いですね。
燕家を守るために
雪寧『さすが謀反人抜け目がないわね』
「寧安如夢」第9話より引用
という謝危に対する独白がありました。
前世を見てきた雪寧にとっては謝危は謀反人なんですね。
ただ、謝危が燕家に肩入れしているということは視聴者には伝わってきており、今回、謝危も燕家を助けたいということを雪寧に話しました。
雪寧も燕家を助けたいと思っており、この点で2人は利害が一致しています。
燕牧「陛下が即位した時太后は兵権を奴(薛遠)に渡そうとした。だが他の官吏たちの訴えでそれは阻止された。奴は兵を抱える燕家を恨んでいる」
「寧安如夢」第9話より引用
謝危「薛家は六部のすべての重臣と関係がある。宮中にも間者を潜ませ足場を固めている。国に忠誠を誓い奴らと対峙できるのは燕家のみ」
「寧安如夢」第9話より引用
雪寧「薛家は邪魔者の燕家を倒したい?」
謝危「そうだ。燕家は軍からの評価が高い。北では大月氏国がこの大乾を狙い南には平南王がいる。燕家に罪を着せ引きずり下ろすためには逆賊との共謀の事実が必要なのだ」
燕家が薛家を恨んでいるのは燕敏とその息子のことがあるからだとして、薛家が燕家を好きではない理由は何だろうかと思っていました。
嫌われているから嫌いなのかなと今までは思っていましたが、燕家が兵権を持っていることが理由のようです。
薛家はもうほぼすべての権力を得ていて、だけど持っていないものが兵権のようです。
そしてその兵権を持っているのが燕家だから、逆恨みしている?
今の皇帝は薛遠の甥っ子で、次の皇帝も薛遠の甥っ子になりそうなのに、それでもまだ権力が欲しい。
人間の欲には際限がないんですね。
大乾を取り巻く情勢

謝危の話により、大乾は北と南から狙われているということが分かりました。
本来、内紛を起こしている場合ではなく、兵権を持つ燕家は支持されていて簡単には引きずりおろせない。
だから敵との内通をでっち上げなければならないんだということです。
つまり、薛遠も分かっているということですよね。
内紛している場合じゃないということは。
それなのに、このタイミングで何としても燕家を引きずりおろそうという構えです。
もう、これって国のことなんて どうでもいいと思ってません?
薛遠はそもそも何のために権力を手に入れたいんでしょうか?
豊かな生活を送るためなら、大乾が争いに巻き込まれることは望まないはずですよね。
せっかく建てた建物も金銀財宝も略奪されたり、燃えたりしてしまうかもしれません。
ということは、とにかく権力が欲しい、ということなんでしょうか。
理解不能です。
意外な太后
薛姝「私の父の教えですが…(中略)…政論は男子の学問です…(中略)…かような教本は礼に背くのでは?」
「寧安如夢」第7話より引用
と薛姝は発言しており、王久たち薛家の息のかかっている先生の考えも同じです。
女は貞淑であればいい、という考えです。
しかし薛家の出身である太后は、
太后「王久め。古臭い道理ばかり教えおって」
「寧安如夢」第9話より引用
と、女は女の学問をしろという考えには反対のようです。
薛家の人間なのに意外でした。
女は女、という考えは薛家の考えではなく薛遠の考えなんでしょうか?
それとも薛家の考えだけれど太后は宮中でいろいろあって考えが変わったということでしょうか?
興味深かったです。
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