玉骨遥(ぎょっこつよう) 第29話 朱顔を愛する2人の男 あらすじ
蘇摩の回復のためには心臓を霊力で守る必要があるが、鮫人は霊力を使えない。
赤淵は朱顔に頼んだ。
朱顔が霊力を注ぐと、蘇摩の症状は快方に向かった。
朱顔は魚姫が亡くなったことを知り、自分が間に合っていればと自分を責めた。
赤淵は、戦を始めた者が悪いと言って慰めた。
赤淵は朱顔に蘇摩を預けた。
白嫣の旧宅で赤淵は時影と会い、1月以内に双方 軍を撤退させるということで合意した。
赤淵は澗長老を説得し海国を撤退させた。
時影は空桑人をむしばむ武器を氷族から買い空桑人に使わせた青王の罪を暴き、北冕帝の意思を撤退に向かわせた。
時影は捕らわれた武器の購入者(?)に青王について尋問しようとしたが、購入者は何者かによって口封じされてしまい…?
感想
「朱顔を愛する2人の男」という強烈なタイトル。
どんな話なのか、2人が朱顔を奪い合ってバチバチに火花を散らすのかと楽しみにしていましたが、ふたを開けてみたら平和的な話でした。
朱顔を愛する2人の男が協力し合い、戦争を終わらせるという話でした。
赤淵「あの人なら蘇摩を助けられる」
「玉骨遥」第28話より引用
あの人
「あの人」って誰だろう?”と前回疑問に思っていたわけですが、朱顔だったようです。
蘇摩が患っているのは龍血症という特殊な病で、治療には心臓を霊力で覆わなければなりません。
しかし鮫人は霊力を使えないということで、赤淵は朱顔を頼ったということだったようです。
27話で、赤淵は魚姫と蘇摩と面識がある様子でしたが詳細は語られませんでした。
今回、200年前に赤淵は魚姫を助けたことがあることと、その後霍図部で母子に会ったことがあるということが語られました。
200年前に魚姫はすでに生きていて、そして霍図部の王に嫁いだんですね。
自分よりもずっとずっと年下だけど見た目は大人でどんどん老けていく人に嫁ぐってどんな感じなんだろう、とちょっと想像しました。
鮫人は1人しか愛さないと言いますが、秋水や魚姫はきっと政略結婚ですよね?
そのような場合に もしも運命の人に出会ってしまったらどうなるんでしょうか?
結婚した人=運命の人になるから 結婚した人以外に運命の人に会うということはないんでしょうか。
今までは鮫人ってロマンチックだなぁと思っていましたが、鮫人でも政略結婚した人はいそうだな、と考えたことで疑問が浮かびました。
白風麟登場
今までは名前だけしか出てきていなかった白風麟がついに登場しました。
26話で雪鷺は青罡に、”兄に勧められてもお酒を飲まないように”と忠告していました。
あのシーンを見て、酒に酔わせて青罡に何かするような卑怯な人なのかなと思い、悪い先入観を持って白風麟を見ました。
やっぱりいい人では無さそうでした。
朱顔が法術を使って蘇摩を取り返してくれたのでスッキリしましたが、朱顔が白風麟に目を付けられてしまったのではないかと、そのことが心配です。
鮫人の成長過程
赤淵と時影のおかげで停戦が決まり、時雨は青雲からの手紙も無視して撤退を始めました。
でも赤淵は 本当は海皇ではなく、本物の海皇である蘇摩は世の中全てを恨んでいそうですし、一番は母を殺した海国軍を恨んでいそうです。
一体どうなるんでしょうか。
朱顔のもとで育つことで、蘇摩が真っ直ぐな心を取り戻してくれるといいんですが。
ところで、鮫人の子供が育つのにどれくらいかかるんでしょうか?
赤淵は200年前と今と見た目が全く変わっていません。
もしかしたら、蘇摩も200年は子供のままだったりしますでしょうか?
そうだとすると、育つ前に朱顔は…。
青族は氷族とのつながりを隠蔽しようと工作を始めたみたいですし、一見平和が戻りつつあるように見えて、実は前途多難ですね。
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