玉骨遥(ぎょっこつよう) 第35話 最愛の人を失う時 あらすじ
時影と赤淵は決闘を行い赤淵は光となり消えた。
赤淵の死に絶望した朱顔が時影に剣を向けると、時影は剣を自分の胸に突き刺した。
倒れた時影は、赤淵を殺した償いだと言うと玉骨を朱顔の髪に挿した。
そして赤淵の死よりも悲しく思うかと朱顔に尋ねた。
朱顔は”好きなのは時影なのだ”と言ったが、時影は意識を失った。
朱顔は時影を抱きしめ、世子の頃からずっと好きだったけれど言えなかったと泣きながら話した。
白風麟を撃退した雪鷺は、縁を切り青罡に嫁ぐと言って白王府を出た。
感想
33話の終わりから34話にかけて怒涛の展開だったので、これ以上悪いことは起こらないだろうと思っていました。
35話の「最愛の人を失う時」というタイトルには不穏なものを感じつつも、34話以上の絶望はないだろうと思っていました。
そしたら、ありました。
ドラマ見ながら「エッ。どうするのコレ」って言ってしまいましたよね。
ついつい声が出てました。
今回は「最愛の人を失う時」というタイトルで、誰かが亡くなってしまうとネタバレを食らっているような状態でしたから、”一体誰が亡くなってしまうのか”に注目しつつ見ていました。
約束
赤淵とのやり取りを見ていて、朱顔が九嶷山を離れる時(19話)を思い出しました。
あの時も今回も、朱顔は”また会えるだろう、こちらからも会いに行く”という話をしているのですが、相手は一言も”会える”と言ってくれない感じが似ている気がして。
19話の時影は二度と朱顔に会わない決意をしていましたし、今回の赤淵も二度と朱顔に会えないと思ってますもんね。
2人とも慰めだろうと できない約束はしないんですね。
タイトル回収
白風麟が青罡の口封じ&鮫人殲滅の一石二鳥の機会を利用するべく、攻撃命令を出しました。
この時、タイトルのが頭を過ぎりました。
まさか、”最愛の人とは、雪鷺にとっての最愛の人!?”と。
ヤメテ―と心の中で叫んでいたら、すぐに雪鷺が止めてくれました。
場面は変わり、時影と赤淵の対決です。
2人の中ではこの戦いを終わらせるために赤淵の命で蹴りをつけるということで 見解の一致が前回からできていました。
なので赤淵が亡くなった時は ある意味 ”やっぱりそうなるか” という気持ちでした。
悲しい。
赤淵のことは、心の中で密かに”薄幸兄さん”と呼んでいました。
どうして赤淵はこんなに幸が薄いんですか?
曜儀と相思相愛で過ごしたのは、寿命の長い鮫人にとっては きっと すごく短い時間でしょうし、生まれ変わりを信じて待っていた曜儀は生まれ変わらず、朱顔を曜儀の生まれ変わりと信じてしまい…。
その朱顔は時影を好きなのが明らかで。
海皇を守り戦に収拾を付けるために自分の命を犠牲にするなんて。
止家の者としての定めとかなんでしょうか?
ヤンデレにならなかった赤淵が、個人的には好きでした。
覚悟はできていましたが、残念です。
そっかぁ、赤淵が亡くなってしまったか。
まぁ覚悟はできてましたよ、と納得しかけたのですが、あれ?”最愛の人”ってなんだろう?と疑問が浮かびました。
確かに朱顔は”赤淵が最愛の人だ”と嘘をついているけれど、そのこと?みたいに疑問が浮かんでいました。
そしたら、時影が自分に水剣を突き刺してました…。
なんてこったい。
タイトルが回収された瞬間でした。
たしかに最愛の人を失ってました。
タイトルは正しかった。
/(^o^)\ナンテコッタイ
誅心呪
前回、時影は重明と大司命の話を盗み聞きしていて、朱顔に誅心呪がかけられていることを知りました。
赤淵の敵を朱顔が討とうとすれば、朱顔は死んでしまいます。
だから自分から?
そうなんですか!?
死を選択したのは朱顔のためで、死んでもなお朱顔を守るなんて。
泣かせないでください。
大司命が朱顔に誅心呪をかけたのは17話で、それが誅心呪で、時影を殺そうとすると朱顔が死んでしまうという術だと知ったのは18話のことでした。
あの時は、朱顔が時影を殺そうとするなんて絶対にありえないと思っていましたし、今回だって朱顔は時影を殺そうとしてないですよね。
大司命「うせろ!八つ裂きにしてもこの恨みは晴らせぬ」
「玉骨遥」第35話より引用
大司命はこう朱顔に言っていて、自分が被害者で朱顔は加害者みたいなスタンスです。
でも実際に時影が死ぬことになったのは大司命が朱顔に誅心呪をかけたからじゃないですか?
大司命が誅心呪をかけなければ、朱顔に剣を向けられても、時影は朱顔が死んでしまうと危惧して自害する必要はなかったわけで。
悪いのは大司命です。
なに、被害者面してるんですか!!!!!
朱顔、恐ろしい子
自分に剣を突き刺した時影が、
時影「私の死は悲しいか?あの者の死よりもっと?」
「玉骨遥」第35話より引用
赤淵が死んでしまうのと自分が死んでしまうの、どっちが悲しい?と朱顔に聞いていて驚きました。
”いつのまにこんなに病んでたの!?34話~35話中盤までの短い間でこんなに時影が病んでしまうなんて。”と驚きました。
普通なら(普通じゃないかもしれないですが)、人と比べて「どっちが○○?」とか聞いてくるのって、割とウザイムーブと受け取られると思うのですが、時影が言うとグッとくるものがありました。
こういうのもいいじゃないか。悪くない、悪くないよ。となりました。
あの完全無欠の時影が こんなに 病んで しまうなんて、朱顔、恐ろしい子、となりました。
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