玉骨遥(ぎょっこつよう) 第37話 生と死のはざまで あらすじ
朱顔は侍女として目覚めた時影の側に仕えた。
時影の記憶に混乱が生じれば霊魂は消えてしまうため付きっ切りで、記憶につながることは隠し、誤魔化した。
時影は、大司命の手紙を信じ、状況を受け入れた。
時影は、朱顔が侍女ではないと早々に見抜いた。
朱顔が過去を償うために仕えていると説明した。
すると時影は朱顔を悪人ではないと感じ、許すと言った。
朱顔は気づかれないよう涙を流した。
朱顔は中陰の気の影響で徐々に五感を失っていった。最初は感覚を失い火傷し、次に嗅覚を失った。2日目には味覚を失った。
朱顔は罪人ではないと心が言っているし、朱顔をとても親しく感じると話した時影は、朱顔を食事の席に着かせ、共に食事をした。
感想
全体的にはご褒美回だと思うのですが、朱顔の五感が次々失われていったり、朱顔は時影が生き返ったら二度と会わないと言ったりと心配なこともありました。
ご褒美に喜んでばかりもいられない、気が抜けない回でした。
災いの娘
朱顔「私は災いの女。師匠の命を一度は奪った。おそばには いられません」
「玉骨遥」第37話より引用
朱顔は、二度と時影には会わないのだと決めました。
この話を聞いた感じ、朱顔は時影が亡くなった後も時影にとっての災いの女であり続け、時影が生き返れば再び命を奪うことになるかもしれない、ということなんでしょうね。
大司命は「己の命を用いて朱顔の誅心呪を解くとは」
「玉骨遥」第35話より引用
と言っていましたが、18話の時のように”時影にかけられた災いや呪いは解けた”とは言いませんでした。
解けたのは大司命がかけた誅心呪だけで、朱顔が時影にとって災いの女であることは変わりないんですね。
時影の命を奪うことが二度とないように朱顔は会わない決意をしました。
時影が亡くなった時点で災いの娘の話は無くなったと思っていましたが、そうではなさそうです。
12歳の時影
朱顔が宮殿で雪寒薇をとろうとしているところを目撃した時影は、眩しさに目を覆い目を覚ましました。
1話を思い出すような夢でした。
目覚めた時影には朱顔と出会う前の世子時代の記憶しかありません。
時影「今頃父上の誕辰の宴が…」
「玉骨遥」第37話より引用
目覚めた直後、時影は混乱しながらこのように言っており、1話は北冕帝の誕辰の日でした。
なので、時影は朱顔に出会う直前に記憶だけ戻っているようです。
年齢で言うと12歳です。
中陰の気と五感
朱顔の五感については、前回中陰で奮闘する朱顔を見守りながら大司命が解説していました。
大司命『中陰の気に侵されながらも出てこようとせぬが、すでに体は激しく疲弊している。少しずつ五感を失ってゆくだろう』
「玉骨遥」第36話より引用
私はこの場面を見て、中陰にいる間に五感を失うと思っていました。
なので出て来た朱顔が元気そうにしるのを見て”大丈夫だったんだ”と勝手に思っていました。
それなのに次々五感が失われていっています。
怖いです。
2日目、時影は”朱顔を嫌いだとは思えない”などと言い、大司命が言っていた通り朱顔への思いを強くしています。
それに対して朱顔は、2日の内に触覚・嗅覚・味覚を失いました。
次回のタイトルは「世子と過ごす最後の1日」ということで、魂を固めるための3日間の最終日が描かれます。
時影は当然成功し蘇ることができると信じていますが、朱顔はどうなってしまうんでしょうか。
かなり心配です。
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