玉骨遥(ぎょっこつよう) 第39話 煉獄の試練 あらすじ
目覚めた朱顔は、助けてくれた雪鷺と青罡に礼を言い、2人が結ばれたことを祝福した。
時影が万劫地獄に入ると聞いた朱顔は九嶷山に戻り、劫難に挑む時影を側で見守り続けた。
かろうじて命を繋ぎ止め、時影は万劫地獄から戻った。
巫咸が十巫を引き連れ襲い掛かり、大司命は時影をかばい亡くなった。
時雨と雪鶯が密かに青雲の供養をしていると、北冕帝が迎えに来た。
青罡と雪鷺は白風麟の罪を北冕帝に訴えることにした。
感想
大司命が北冕帝の弟で、北冕帝の名は時珺であるということが判明しました。
判明した、というか、大司命が時影の「叔父」であるということから、母か父の弟であるということは分かりますよね。
そして大司命が白嫣を愛していたということを考えれば白嫣の弟とは考えられず、北冕帝の弟だろうということは分かると思うのですが、私はどういう訳か大司命のことを白族の人だと思っていました😝
多分 1話で白嫣が時影を宮殿から出す時、大司命を頼ったので、当然大司命は実家関係の人だろうと思ってしまい、そのまま その誤解が解けないままここまで来てしまったのだと思われます。
とんでもない勘違いをしていました。
前回、北冕帝を治療するときの大司命の態度について、やけ高圧的で親し気だな、とは思っていたのです。
でもそれは怒っているからで、北冕帝は患者の立場だから大司命のあの態度を許しているのかな、なんて勝手に思ってました。
普通に兄弟だからだったんですね。
1話の白嫣は、時影が生きているということを知られてはいけない相手(北冕帝)の弟(大司命)に時影を託したということで、2人の絆の強さ、信頼関係が今さらながらに伺われます。
大司命が自分を選ぶよう白嫣に言った時、白嫣は泣いたということが語られました。
1話を見て感じたように、やっぱり白嫣も大司命を好きだった、ということですよね。
大司命は最初から最期までずっと白嫣を思っていて、行動原理も全て白嫣の冤罪を晴らすためというものでした。
皇族なのに兄共々空桑の民を考えていなかったということを、最後の最後に後悔しているようでした。
空桑の民としては、ふざけんな!という感じでしょうが、乙女脳の私は、白嫣を愛し続けた大司命を嫌いだとは言えません。
大司命が北冕帝の弟と判明しましたので、以前作った家系図をアップデートしておきました。
空桑の皇族は「時〇」と、時の付く名前なんですね。
今思えば、大司命の名前が時鈺と判明した13話(恐らく)の時点で、大司命が父方の時影の叔父だと気付けたのではないか、とも思いますが…。無理でしょうね。

氷族が時影を襲った理由
なぜ氷族は時影を狙ったのでしょうか?
最後、巫咸は時影めがけて攻撃しており、それを大司命が受けて亡くなっているので、巫咸の目的は時影を亡き者にすることですよね?
最初は、霊力を失った時影を連れ去り后土の指輪と皇天の指輪を使わせることが目的なのかな、と思っていました。
けれど”亡き者にする”ために襲撃したのだと気付き、分からなくなりました。
智者は2話で
智者「10年後には もはや空桑はない」
「玉骨遥」2話より引用
と言っていることから、空桑を滅ぼすのが目的だと思われます。
皇天の指輪を使い空桑を滅ぼすにあたり、后土の指輪を使ってそれを阻止できる者をあらかじめ排除しておこうという考えなんでしょうか?
そうだとすると時雨や北冕帝も狙われているのでしょうか?
最後に残された謎、智者の正体、とっても気になります。
祀り
母の位牌を白王府で祀りたいという考えの雪鷺に、朱顔は別の考え方を示しました。
雪鷺が強く幸せな娘であってくれれば、それでいいはずだ、と。
本当に、そうだと思いました。
もちろん、別の国の別の時代の庶民の話ですが、私の周りには、お墓に入ってまで気を遣いたくないという理由で、夫のお墓に入りたがらない人が一定数います。
今まで見てきて、白敬安に対して割と最低な人、関わりたくない人、というイメージしか抱いていないため、雪鷺のお母さんも白敬安の隣に祀られたくないんじゃないかな、と思ってしまいました。
本当の所はお母さん本人に聞いてみなければわからないのですが。
白薇が尊敬されているのは皇后だからではなく民のために戦ったからだ、とも朱顔は言っていました。
雪鷺は白薇のような心を持った人間になろうとしていそうです。
雪鷺が光の方向に進んでくれて、本当に良かったです。
青罡の導きのおかげですね。
そして青罡、青王就任、おめでとうございました!
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