玉骨遥(ぎょっこつよう) 第7話 大司命の策略 あらすじ
大司命は若いころ白嫣を好きだった。
大司命がかばう若い神官の存在を知った青王は、時影が生きているのではないかと疑った。
朱顔から時影のところに別れの品が届いた。
その中に時影の姿を刺繍したものが紛れ込んでいた。
時影は刺繍を燃やした。
18歳の誕生日を迎え、時影は元服式を執り行うことになった。
少司命となると同時に弟子を取ることも決まった。
帝位に返り咲いた時影の隣には白家の皇后が必要と考えた大司命は、女子からも弟子を募ることに決めた。
抜擢された少司命が18歳だと知った青王は、その少司命こそ時影だろうと考え青罡を弟子選抜試験に潜り込ませることにした。
赤淵に励まされ意気揚々と選抜試験に参加した朱顔だが、少司命が時影だと知り、失格になりたいと考えた。
試験が始まった。
朱顔が弟子になっては困る重明は朱顔に攻撃を仕掛け…?
感想
青王と青雲の会話を聞いて、時影が地位を追われることになった秋水の事件の黒幕は青王たちだったようだと感じました。
秋水は鮫人なので、鮫人が黒幕かな?と思っていましたが、確かにあの事件によって一番利益を得たのは時雨を世子にできた青王たちです。
なるほど。
でも、そうだとすると秋水は一体どんな弱みを彼らに握られていたのか、何を盾にあんなことをさせられたのか気になりました。
命を捨てたのですから、よほどの物ですよね。
白王に頼みたいこと
これまで雪鷺に期待をかけていた白王ですが、雪鶯が時雨の心を掴んだことで雪鷺への対応がガラッと変わりました。
”面倒を起こすと母親と同じ目に遭うぞ”というセリフが怖かったです。
白王は雪鷺の母に何をしたんでしょうか。
雪鷺はまだ引き返せると思っているので、父親としてその態度はやめてください。
娘には優しく接してください。
本当にお願いします。
燃やされてしまった刺繍
朱顔は別れの品として明月綃を九嶷山に送りました。
玉緋は箱に入れるため明月綃を折りたたむ際、朱顔の刺繍も一緒に折りたたんでしまい、刺繍も一緒に送られることになりました。
受け取った時影は、重明の言葉から朱顔からの贈り物だと気付いた様子なのに、刺繍を燃やしてしまいました。
なぜ?と思いましたが、朱顔を警戒する重明に対するパフォーマンスと受け取ることにしました。
何とも思ってないよアピール的な。
小司命となった時影
時影は少司命になりました。
2話の神僕の話によると、神官の位は4段階あり、司徒・司馬・司空・司命という順で偉くなっていくようです。
少司命に指名された時影は司空から選ぶよう一度言っていますので、どうやら時影は司空ですらなかったみたいですね。
一段以上飛ばしての大抜擢だったようです。
3話で氷族に襲われた時、
大司命「お前が帝王谷にいてくれてよかった。他の者ではなす術もなかろう」
「玉骨遥」第3話より引用
というセリフがありました。
実力的には時影は帝王谷のNo.2なので(気象を操っていたので本当は大司命以上の力があるのかもしれません。)位が低かったのは単に隠すためだったと思われます。
18歳になり災いが解け(たと大司命は思っている)、隠す必要がなくなったため少司命になりました。
赤淵が待っている人
前回、200年以上泣いたことがないと言っていた赤淵ですが、泣いたことがあることとが回想シーンで判明しました。
泣いたことがあるけれど、その記憶は曜儀の生まれ変わりに出会うまで封印されているから「泣いたことがない」という結論になっているみたいです。
赤淵は曜儀の生まれ変わりに出会えるのを待っているんですね。
曜儀は見た目的には朱顔に似ていました。
朱顔が生まれ変わりではないんでしょうか?
もし朱顔が生まれ変わりなら赤淵の記憶は戻っているはずだから違うんでしょうか。
赤淵の話も気になります。
新キャラ・青罡
新キャラの青罡が出てきました。
青王の気に入っている青家傍系の人のようです。
影武士の棟梁で強く、青王に命じられて朱顔の父を痛めつけた人物。
悪の組織の一員だろうと身構えていたら、
青罡「不正は許されぬ。九嶷山は清浄の地、乱してはならん」
「玉骨遥」第7話より引用
などと言いながら登場して、あれ?思ってたのと違う?となりました。
今のところ、いい人そうだという印象です。
大司命のビジョン
青王と青雲の話から、大司命が白嫣に惚れていたという話が出てきて、嬉しかったです。
大司命は俗世に戻った時影が帝になり白家の娘を后に迎え白嫣の名誉を回復すると、未来のビジョンを描いています。
いとこ同士での結婚を推奨していますから、この世界は日本だったら平安時代の摂関政治の頃のような、娘を帝に嫁がせその娘と帝の間に産まれた子を帝にして外戚として権力を振るう、みたいな権力構造になっている感じかな、と今のところ思っています。
ただ1つ大司命にとっての誤算は、時影は18歳になる前に災いの娘と出会ってしまっていたということです。
この事実が大司命の計画をどう狂わすことになるのか。とっても楽しみです。
強い朱顔
赤淵に励まされ”少司命の一番弟子になる!”と意気込んでいた朱顔ですが、少司命が時影だと知りすっかり不貞腐れモードです。
確かにあれだけ攻撃的なセリフを言われたら、その相手に近づきたくなんてありませんよね。
私だったら会っても完全無視ですし、その人を見ることもできないと思います。
「参加しない」と時影に直接堂々と言うことができる朱顔、強いです。
最初はあんなに落ち込んでいたのですから、これも赤淵の励ましのおかげですね。
2人1組で、2人の内1人脱落したら2人とも脱落になるというルールがあるのに 朱顔のパートナーが決まらないまま試験が始まったのには驚きました。
まぁ、朱顔はやる気がないしいいのか?と見守っていたら 時影が心配でたまらない重明がまた朱顔に攻撃を…。
なんども時影に”手出し無用”と言われているのに、朱顔への攻撃をやめない重明ですが、これは時影が大切で心配だからなのでやめさせることは難しそうです。
次回、どうなる?毎回気になるところで終わりますね。
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