紅き真珠の詩(うた) 第31話 寄り添って あらすじ
端午は瑠璃の装飾品で新装開店し大盛況だった。
鄭家は妨害工作を企てた。
燕子京から恨んでいるかと聞かれた端午は、恨むのは自分だけであなたは悪くないと答えた。
秦慕は明鏡台の瑠璃には毒があり、つけた元香は病になったと騒いだ。
端午は証拠をあらかじめ用意し毒を仕込んだのは秦慕であることを暴き、騒ぎを収めた。
張普然は白草浄舎にがさ入れに入り、珍琅閣の宝石を見つけ、徐南英を連行した。
出資金返還を求めていた妓女たちだが、端午の優しい心根を見て、考えを改め謝罪した。
端午は寄る辺ない女子同士瓢萍会を作ろうと誘い、みんな出資した。
裁きの場で秦慕は全て白裊の指示だと証言し、白裊も認めた。
妓女たちは元香と共に訴え出て、秦慕が毒を盛ったこと、医者が証人であることを証言した。
感想・考察
「寄り添って」というタイトルを見た時は、燕子京とやっと仲直りしたし2人が寄り添う話かな?と思っていました。
確かに2人は仲良くしていましたが、(なんかあの指を間に挟んだあれ、逆に🥵じゃなかったですか?逆に色っぽくなかったですか?)同じ境遇の女子たちと寄り添うということも同じくらい印象に残りました。
明鏡台の経営状況が嫌がらせによりよくなく、一度は出資金返還という話になりましたが、彼女たちが考えを変えてくれて良かったです。
瓢萍会というのがなんだかわからず、調べても出てこなかったのですが、困った時の互助会みたいな感じ、保険みたいな感じかなと今のところ思っております。
権力があるということ
今回張普然は白草浄舎にがさ入れに入り、徐南英を拘束しました。
思えば徐南英に対する疑惑は、広州でもありました。
徐南英と崔家の癒着を疑った張普然は罠を仕掛け、徐南英がどの程度崔家と癒着しているのか確かめようとしました。
その結果、刺客を放たれることになり、刺客が徐南英の所に戻るのも確認した張普然です(8話)が、何の権力も持たない書生だったので、郢王に報告するというくらいしかできませんでした。
しかし今回は違います。
明鏡台に対する嫌がらせの件の証拠を探すと言って白草浄舎にがさ入れに入り、「あれれ~ナニコレ?」みたいな感じで珍琅閣の宝石を見つけ、徐南英を拘束しました。
やっぱり権力ってすごいなと思いました。
もしもこの権力を8話の時の張普然が持っていれば、刺客が徐南英の所に戻ったのを確認した段階で殺人未遂の嫌疑でがさ入れに入り、そこで崔家との癒着の証拠を探すこともできそうです。
あの場で徐南英が退場になっていたかもしれません。
しかしただの高貴な一般人にはそれができませんでした。
淮南道巡察使という役職を得たおかげで、徐南英をお縄にできました。
権力ってすごい、そして権力を持っている人を使える端午もすごい、と思いました。
母の愛なのか
秦慕に対してはもともとあまりいい感情は持っていませんでした。
秦慕「実の姉なんだから弟を支えて当然だ。…(中略)…実の弟だ味方に決まってるだろ姉さんと店は一心同体だ。ところで少し用立ててくれないか。…(中略)…頼むよ。稼いで返すから」
「紅き真珠の詩(うた)」第24話より引用
などというセリフがあり、甘い言葉は白裊からお金を引き出すための言葉なんだろうな、きっとお金は返さないんだろうな、ということが透けて見えていたからです。
でも、今回の、罪を全部白裊に着せようとしたのには本当にありえないと思いましたし、あそこまでクズだとは思っていなかったので驚きもしました。
そしてさらに驚いたのが、白裊が罪を認めたことでした。
あの場面を見て、白裊、ダメだよそれをやったらだめだ、と思う気持ちと一緒に、なんだか感動してしまう気持ちが沸き上がりました。
秦慕「私は幼い頃親を亡くして」
「紅き真珠の詩(うた)」第31話より引用
というセリフがあったので、幼い頃に親を亡くした姉弟は、姉が芸妓になって弟を養ったのかもしれないと思いました。
白裊は2年連続瓊花会で優勝しているくらいですから、よっぽど努力して今の地位にありますよね。
今回しようとしたように汚いこともしたでしょうが、他人を蹴落とすだけではトップにはなれないと思うので、努力+蹴落としがあったと思います。
努力して弟を育てた結果が弟に罪を着せられるというモノで、白裊は裏切られました。
裏切られたのに、自分がすべてやったと白裊は言うなんて。
もうほとんど母の愛の領域なのかなと思いました。すごすぎました😭


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