紅き真珠の詩(うた) 第36話 怨嗟の念 あらすじ
尉遅塢主が明鏡台にやってきた。
今は塢主をやめ旅をしているそうだ。
崔十九は意気消沈し別人のようになっていた。
端午は何度も励ました。
燕子京と端午を恨む鄭世元は黒衣の者に協力を頼んだ。
黒衣の者は血珠を条件に承諾した。
端午は評判の絵師に頼んで明鏡台に集う仲間たちの絵を描いてもらった。
絵を来年も掛けるのを端午は燕子京の仕事にしようとしたが、燕子京は はぐらかした。
発作が出そうになったが燕子京は端午に隠した。
秦さんが突然帰郷したと聞き、端午は追いかけた。
鄭世元の罠であり、端午は血珠を奪われ生き埋めにされた。
崔十九は鄭知衡と自分のために強く生きようと決意した。
感想・考察
崔十九が立ち直ることができたみたいでよかったです。
幽鬼のようになってしまった崔十九の姿は痛々しくて可哀想でした
鄭知衡が好きだったのは男勝りで生意気な崔十九だと思うので、元の彼女に戻れそうでとりあえずよかったです。
久々の尉遅塢主と血珠
黒衣のヤバい人が前回登場し、そして今回尉遅塢主が明鏡台にやってきました。尉遅塢主は17話で初登場した琅嬛塢の責任者のような人で、燕子京とは旧知の中、端午の父・郁施の元同僚でした。
黒衣の人の狙いは血珠らしい?
血珠、久々にその名前を聞きました。
血珠ってなんだったっけ?状態だったので見返してきました。
燕子京「血珠こそが驪龍盗の狙いだ。…(中略)…(血珠の)中には古麗斯丹の宝の地図がある。…(中略)…康国がそこに鉱脈を見つけ唐に献上しようとしたが誰かが秘密を洩らした。驪龍盗の真の狙いは古麗斯丹の秘宝だ」
「紅き真珠の詩(うた)」第17話より引用
ということで、驪龍盗が狙っている宝の地図=血珠です。
八娘「父さんの血珠よ」
「紅き真珠の詩(うた)」第2話より引用
ということで、血珠は端午にとっては父・母の形見です。
黒い人の狙いは血珠のようなので、黒い人は驪龍盗と深いかかわりがありそうだと思いました。
黒衣の人の正体
やっぱり考えずにはいられません。
黒衣の人の正体は誰なのか。
目元だけは見えています。
そして今回久々に登場した尉遅塢主。
同じタイミングで現れたこの2人、結びつけずにはいられません。
人物の同一性を見分けるのが非常に苦手(髪型が違っているだけで、いつも一緒に働いている人に近所のスーパーで出会っても気づけない)なのですが、目元も似ている気がしてしまいます。
そして、黒衣の人が尉遅塢主だとすると、今まで起こった出来事について納得できる部分がある気がするのです。
まず、17,18話で起きたことを振り返りたいと思います。
琅嬛塢についた燕子京は、すぐに尉遅塢主に端午が郁施の娘だと紹介し、驪龍盗を討伐するという話をしました。
↓
巫医から病が治るかもしれないと燕子京は言われました。
↓
血珠が何であるのかを話した燕子京は血珠を端午から預かりました。
(ここまで17話)
(ここから18話)
端午が驪龍盗にさらわれ、驪龍盗の狙いは血珠でした。
↓
端午を助けて戻ると巫医がころされていました。
↓
隊商に驪龍盗が紛れており、惨劇が起きました。
というような形です。
琅嬛塢についてすぐに血珠目当てで端午が襲われているんですよね。
あの頃は驪龍盗の情報網がすごいとしか思いませんでしたが、今になって考えてみると、尉遅塢主は郁施と親しく、郁施が血珠を持っていたことを知っていたかもしれません。
今は娘の端午が血珠を持っていると考えて襲わせたならば、あれだけ早く端午が狙われたのも納得だと思います。
また、あの頃一番疑問だったのは、なぜ巫医がころされたのか、でした。
強盗殺人のように装っていましたが、燕子京の狙いが驪龍盗だと知った尉遅塢主が邪魔な燕子京の寿命を奪うためにやったことだと考えれば納得がいくような気がします。
尉遅塢主が燕子京の身体のことを知っていたのかどうかは見返してきても分からなかったのですが、巫医が燕子京がやってきてからいつもと違うことをやり始めたので、それを調べて気づいた、盗み聞きして知ったなどの形で気づくことはあるのかもしれないと思いました。
尉遅塢主「私と郁施の再会は随分あとだ。燕氏当主に同行して宝を護送する途中病を患いここで暮らした」
「紅き真珠の詩(うた)」第17話より引用
郁施の部屋を見せながら、このように尉遅塢主は話していました。
燕氏隊商が襲われた時、郁施も一緒に襲われましたから、郁施は琅嬛塢で少し療養し、隊列に戻ったのだろうと思われます。
もしかしたら尉遅塢主はその頃から驪龍盗とつながっていて、隊列の通る道などをリークしていたのかもしれないと思いました。
血珠目当てで端午が襲われたのが早すぎ、尉遅塢主が驪龍盗とグルならば納得がいきます。
驪龍盗の活躍地点の近くにあり交易拠点の琅嬛塢の塢主が盗品密売に関わっていれば運ぶのに便利そうなこと、目元が似ている感じがすること、出てきたタイミングが同じであることから、尉遅塢主=黒衣の人っぽいと思いました。
郢王が燕氏隊商の事件に関わった理由
29話の考察の所で、郢王が燕氏の事件に関わったのは、当時の政敵や追い落としたい相手が康国の人だったからでは?などと考えたのですが、もしかしたら郢王の狙いは驪龍盗と同じで血珠の示す宝なのかもしれないと思いました。
盗品密売もお金に関係しているので、宝が目的と考えたほうが郢王という人がぶれないように感じました😆
燕子京の病気を知る日も近い?
燕子京は端午といる時、発作が出そうになり誤魔化していました。
端午は不思議そうな顔で燕子京を見ていましたよね。
その直前に2人は、絵を来年も飾ろうという話をしていたわけですが、燕子京は来年についての約束をしませんでした。
そのことと燕子京の様子を考え合わせれば、賢く鋭い端午なら気づくのでは!?と期待する気持ちがあります。
何せ、あと4話しか残っておりません。
そろそろ神医を探して燕子京の身体をどうにかしないとハッピーエンドががががが🫠🥶😰
ということで、端午、早く気づいてあげてください🙇♀️
来週は第37話「愁嘆に暮れて」第38話「長生の願い」の2話です。
37話は、もしかしたら生き埋め状態になっている端午が見つからず、みんなが嘆き悲しむ話なのかな、と思いました。
もちろん最後には見つかって「よかったね」という話になると信じています。
38話は、ついに燕子京の病気のことを康琚以外のみんなも知ることになり、長生きできるように手を尽くして神医をみつけるとか、琅嬛塢の巫医が残したメモから治療法を見つけるとか、そういうことだといいなぁと思っています。
そうであってくれ!


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