楽游原(らくゆうげん) 第10話 二人で交わした約束 あらすじ
崔璃は鎮西軍に協力して崔琳を暗殺しようと持ち掛けた。
李嶷は何校尉に崔琳暗殺を警戒するよう手紙を送った。
崔家軍は営州へと向かうことになり、何校尉は李嶷に別れを言いに来た。
雨が降りだし、2人は李嶷の用意した小屋でともに時を過ごした。
李嶷は何校尉に、先帝や父に嫌われているという話をした。
簫氏は皇太子に嫁ぐ以前、孫靖と駆け落ちを考えたことがあった。
李嶷と何校尉はお互いに幼いころの話をした。
2人の兄に虐げられたという話を李嶷はし、学問も鍛錬も男以上に頑張ったという話を何校尉はした。
李嶷は何校尉を見送り、「戦が終わったら楽游原へ遊びに行こう」と約束した。
感想・考察
崔璃から崔琳暗殺の話を持ち掛けられた李嶷は、何校尉に注意を呼びかけました。
その理由というのが、崔琳とは正々堂々と戦いたいからというものでした。
最近仲良しだった鎮西軍と崔家軍ですが、将来的には対決することになると李嶷は思っているみたいです。
謝長耳と桃子の仲もほほえましい感じになってきました。
謝長耳はまっすぐな好意を伝えており、桃子の心も絆され始めたっぽい!
李嶷と何校尉はタイトル通り約束を交わしました。
太清宮に行った理由
前回、李嶷・何校尉・謝長耳と桃子の4人は太清宮に行きました。
キス事件などがありそっちに夢中になっていましたが、実のところ何をしに太清宮に行ったのか謎でした。
医書を読ませてもらいに行ったらしいというのは分かったのですが、忙しいときだろうになぜ?と思っていました。
その理由が今回わかりました。
どうやら李嶷は太清宮の医書にある仮死状態にする薬を作ろうとしているようです。
それを桃子と何校尉は手伝っているみたいです。
李嶷「都のものと連絡が取れた。いつでも出発できる」
「楽游原」第10話より引用
何校尉「薬はまだ準備中よ」
という会話があったので、李嶷は都で仮死状態になる薬を使おうとしているということだと思いました。
都というと、梁王がいます。
梁王救出のための下準備中でしょうか。
孫靖が梁王を鎮西軍を脅すために使ったり、梁王を始末したりする前に梁王を仮死状態にして捕らわれている場所から連れ出すという算段なのでしょうか?
わかりませんが、この薬を作るという準備のおかげで李嶷と何校尉も桃子と謝長耳も仲良くなっています。
共同作業が仲良しになる秘訣ですね。
李嶷の家族について
約束通り営州に旅立つあいさつに来た何校尉は、李嶷と小屋で雨宿りしました。
用意しておいた家だったということで、一緒に食事の準備をして穏やかな時間を過ごした2人。
そこで李嶷の家族について語られました。

2話で梁王が李嶷を「忌まわしい子」と表現した時、きっと梁王は李嶷のお母さんのことをとても愛していて、だから李嶷の出産でお母さんが亡くなってしまったことが辛すぎて李嶷を「忌まわしい子」だなんて言っているんだろうと推測しました。
お母さんへの愛情が深すぎて李嶷を恨んでしまっているとか、そういう感じかなと。
ところが今回李嶷が語ったところによれば、梁王は李嶷のお母さんを冷遇していたそうです。
どうやら梁王は、出産のときに母親が亡くなってしまったという事実があるというだけで、李嶷のことを「忌まわしい子」と言っていたようです。
李嶷が語った内容は、おおむね2話で梁王が語った内容と同じでした。先帝と梁王に疎まれているということです。
父に疎まれていたため、兄たちは李嶷を虐げるようになったということで、梁王は兄たちの悪いお手本になってしまったようですね。
梁王「先帝は激怒なさり鎮西軍に追いやったのです」(2話)
「楽游原」第2,3,10話より引用
簫氏「激怒した先帝が鎮西軍に左遷したとか」(3話)
李嶷「菫王妃は病死した。私は寄る辺を失い都の生活にも飽きていた。そこで牢蘭関へ行き辺境を守り国に尽くそうと考えた」(10話)
違うとすれば、李嶷が鎮西軍に行った理由が違うように感じました。
梁王や簫氏は先帝が追いやった(左遷した)と話していますが、李嶷は自主的に行ったように話しています。
本当は左遷されたけれど、何校尉の手前カッコつけてるだけかもしれませんが。
このことがドラマにとって重要なことなのかどうかは、まったくわかりません。
侍女が主人の夫と仲良くなるというのは、後宮ドラマを見ていると結構あるあるでした。
妃たちは宮を与えられて住んでいるので、王の足が遠のくと そのことが ほかの妃たちにバレバレになってしまいます。
それで、「最近菫王妃様のところに梁王きてませんわね」「もう飽きられたんでしょう」とか「オワコン」とか噂されてしまって、それを回避するために可愛い侍女を雇って夫の足を自分の宮に向けるという。
そういうことをやっていました。
菫王妃が同じ事をしたのかどうかはわかりませんが、李嶷が語る様子を見た感じ、菫王妃は李嶷をちゃんと育ててくれたみたいでよかったです。
明かされた簫氏と孫靖の関係
皇太子存命中からの不倫疑惑がもたれていた簫氏と孫靖でしたが、どうやら皇太子との出会いよりも孫靖との出会いのほうが先だったようです。
簫氏は皇太子妃に内定している中、孫靖と駆け落ちしようとしていたということが今回判明いたしました。
七夕の夜に出会った2人(7話)は、駆け落ちの待ち合わせをするまでの仲になっていたんですね。
だから孫靖が謀反を起こした後 皇太子妃がすり寄ってきても、孫靖は受け入れたんですね。
納得しました。
最初のころは皇太子妃の魂胆も分からず色香に惑わされてる人かと思っていました。
だから孫靖は無能っぽいと思っていたのですが、孫靖が三傑の1人に数えられていることを知り、簫氏との過去を知り、孫靖に対する見方が変わりました。
これまで見てきて、簫氏が皇太子のことを大切に思っているということは伝わってきています。
今、どんな気持ちで孫靖の側にいるのか。
完全に李玄澤のための演技なのか、それとも孫靖に対する気持ちが残っているのか気になります。
約束の地・楽游原
楽游原については、7話ですでに出てきていました。
李嶷「都で育ったが乗馬を覚えてからは、よく1人で楽游原に行った。楽游原は都の名勝だ。高地にありそこから都全体を見渡せる」
「楽游原」第7話より引用
と話していました。
そして今回2人は戦が終わったら楽游原に行くという約束をしていました。
タイトルにもなっているくらいですから、重要な場所ですよね。
都全体を見渡せる…今でいう東京タワーとかスカイツリーとか、そんな感じでしょうか?
オープニングとエンディングにそれっぽい場所がないかと見てきましたが、桜のような木のある丘が楽游原でしょうか?
平地に見えますが、あそこは丘になっていて眼下に都を見渡せる、みたいな?
絶対に出てくる場所でしょうから、どんな場所か楽しみに待ちたいと思います。
来週は、ゴルフツアーがあるということで、なんと放送お休みでした!
なので次回は7月18日。11話「骨肉相食む関係」12話「内外呼応の妙計」の2話です。
「骨肉相食む」というタイトル、穏やかではない雰囲気がプンプンします。
まったく内容はわかりませんが、「骨肉の争い」という言葉が頭に浮かびました。
これは相続争いをめぐる親族間の争いを表現した言葉なので、もしかしたら李嶷の2人のお兄ちゃんが何か仕掛けてくる感じでしょうか?
前回はもしかしたら李嶷みたいに有能なお兄ちゃんたちが梁王を助け出し李嶷の心配事を取り除いてくれるのでは?
なんて能天気に思っていましたが、とりあえずお兄ちゃんたちは、小さい頃 父をまねして李嶷をいじめていたということが分かったので、あまり期待できないかもしれないと心配しています。
12話「内外呼応の妙計」は、ついに仮死状態の薬が完成し梁王を助け出すという話なのか、それとも営州での崔家軍の戦いの話なのか。
楽しみです!
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