楽游原(らくゆうげん) 第13話 猜疑と焦燥の間で あらすじ
李嶷は何校尉に、自ら採取した蜂蜜を贈った。
西長京を李嶷が攻めれば営州の包囲は解かれると考えた何校尉は、西長京攻めの策を語った。
それは少数の配下とともに西長京に潜入するというものだった。
顧宰相と会わせてほしいと李嶷は顧婉娘に頼み、顧婉娘も西長京へ同行することになった。
一行は途中、孫靖軍の兵に襲われている楊七娘とその母を助けた。
屋敷に帰った顧婉娘は、顧宰相に李嶷が会いたがっていることを伝えた。
顧宰相も会うことを望んだが、孫靖の配下に常に見張られており会うのは至難の業だった。
李峻と李崍は李嶷以上の功を挙げるため、梁王を濼陽で即位させようと考えた。
一計を案じ、李嶷と何校尉は、ついに顧宰相と会うことができた。
感想・考察
「猜疑と焦燥の間で」というタイトルでした。
このタイトルは、崔の若様の心境を指しているのかな、と思いましたがどうでしょうか?
大けがを負った崔の若様と何校尉は、李嶷の陣営で休ませてもらっている状態です。
何校尉とは違って李嶷を完全には信じきれない若様の心には、李嶷に対する猜疑心があります。
そんな中、何校尉がどうしようもないほど李嶷に惹かれているということを崔の若様は知ってしまいました。
自分が兄だとしか思われていないことも(11話)。
焦燥とは、これ以上ここにいたらいけない、何校尉を李嶷の側に置いておいてはいけない、という崔の若様の心境かなと思いました。
もともと病弱な上に、大けがを負っている若様です。
その若様が血を吐きながら止めても、何校尉は行ってしまいました。
若様の気になるセリフ
今回の若様のセリフには、かなり気になるものがありました。
「君の身分を知られたら危険すぎる」
「楽游原」第13話 崔の若様のセリフより引用
出ました。「身分」
8話で李嶷が何校尉の身分を知っていると崔の若様に取引(梁王救出の手助け)を持ち掛けた時、若様は真っ蒼になっていました。
何校尉の身分はキーワードですね。
さらに気になるセリフがこちらです。
「君に何かあれば父上に合わせる顔がない。もしものことがあれば死んでも償えない」
「楽游原」第13話 崔の若様のセリフより引用
これを素直に受け取ると、崔倚にとっては 崔の若様の命 よりも 何校尉の命 のほうが大切だと思えてしまいます。
さらに前回の李嶷も気になることを言っていました。
(何校尉は、崔の若様への忠誠心よりも)「崔倚への忠誠心のほうが強い」
「楽游原」第12話 李嶷のセリフより引用
崔倚にとって、何校尉の命のほうが崔の若様の命よりも大切で、何校尉にとっても崔倚の方が崔の若様よりも大切だということでしょうか?
息子よりも大切な存在。
寵姫でしょうか!?
それか、崔の若様がそもそも崔倚の息子ではないという可能性もあるのかなと思いました。
周囲の人たちは崔の若様のことを崔琳と呼ぶのに、テロップはいつまでたっても崔の若様のままですもんね。
とりあえず崔琳ではないのではないかなと思っています。(メタ推理)
西長京攻略作戦とは?
「西長京の城郭は堅固で守りに適している。(李嶷が)強引に攻める確率は低い。心から祈るわ。孫靖が百越遠征軍を呼び戻す前に西長京を取り戻せるよう」
「楽游原」第12話 簫氏のセリフより引用
12話で、簫氏はこのように言っていました。
李嶷「(西長京の)守りの堅さは我々の力を超える」
「楽游原」第13話 李嶷のセリフより引用
李嶷「(西長京には)10万の近衛軍がいる…(中略)…(近衛軍は)最初に反逆した」
李嶷「(西長京を)たとえ半年や1年包囲しても落ちるとは限らない。その間に百越へ行った大軍が戻ってくるだろう」
これらのセリフから、
・西長京攻略は百越遠征軍が帰ってくるまでに終わらせなければならないこと。
・中にいる近衛軍10万の寝返りは期待できないので、10万の近衛軍とは戦うことになるだろうこと。
が分かるのかな、と思いました。
短期決戦が求められ、李嶷も策がないという中、何校尉には何やら考えがあるようです。
そして、李嶷と何校尉は少ない共と顧婉娘を連れて西長京に入りました。
李嶷は何としても顧宰相に会おうとしているので、顧宰相が西長京攻略作戦のキーパーソンなのだと思われます。
「孫大都督に宰相を打診されるも父上は誘いを断り投獄されたわ。どの名家からも気骨ありと称賛されている」
「楽游原」第7話 顧婉娘のセリフより引用
「孫靖は人心を得るため父を釈放し屋敷に軟禁しました」
今回も顧婉娘は父の前で同じようなことを言っていました。
顧宰相は反孫靖で、都の名家から人気のある人物のようです。
この人と会って、李嶷と何校尉は何をしようとしているのか。
名家の力を集結して内側と外側から呼応しようという作戦でしょうか?
10万の近衛軍がいるなら同じくらい兵が必要ですよね。
けれど城門から10万の兵を入れるのはとても大変そうです。時間もかかりそうです。
次回、李嶷と何校尉が顧宰相とどんな話をするのか楽しみです。
おわりに
そういえば、顧婉娘を李嶷の妹役にするか、何校尉の妹役にするか考えた時に、李嶷はどっちでも同じだろうといい、鮑天来は全然違うといっていました。
そして何校尉の妹にするようアドバイスしていました。
私も鈍感なので、誰の妹でもいいだろうと思ってしまいました。
これは、李嶷の妹役にすると、同じ部屋に泊まらなければならなくなったり、兄妹のふりをするのに親密な雰囲気を醸し出さなければならなくなったりするからってことなんでしょうか?
鮑天来の気配りすごいですね。
全然気づきませんでした。
今回、新キャラの名前が出てきました。
楊七娘とその夫となる徐三郎です。
楊七娘とその母を李嶷たちは助けましたが、彼女が後々物語にかかわってくることになるんでしょうか?
夫となる予定の徐三郎は商人のようですが、夫が関わってきたりするんでしょうか?
早速、14話みてきます!
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