楽游原(らくゆうげん) 第15話 運命の分かれ道 あらすじ
鎮西軍と何校尉らは戦いになり、李嶷も何校尉と戦った。
何校尉は本当に知らなかったと話し、李嶷は何校尉らを去らせた。
治世者として李嶷はふさわしいと思ったのに、敵同士になってしまったと話し何校尉は涙を流した。
百越遠征軍が大敗したという噂が流れた。
顧宰相は孫靖の計略だろうと考えた。
崔璃が崔の若様を狙い待ち伏せしているという情報を李嶷はつかんだが、助けに行かないと決めた。
しかし実際に崔家軍が襲われると、密かに手助けした。
崔の若様は賊に刺され落水した。
李嶷は何校尉を保護している旨を記し、同盟を持ち掛ける手紙を崔倚に届けた。
崔倚は脅しだと感じ、応じた。
李嶷は何校尉を誤解したことを謝罪した。
しかし崔の若様を失った悲しみは深く、何校尉は李嶷に心を閉ざした。
感想・考察
ついに三大将軍の最後の1人、崔倚が登場しました。
12話では崔倚が倒れたと大騒ぎになりましたが、あれは崔璃が仕組んだ罠だったので、普通に無事でした。
無事どころか孫靖軍の半分は滅ぼし勢いに乗ってました。
李嶷と何校尉の仲は、複雑な感じに。
李嶷はすぐに何校尉を信じることにしましたが、何校尉は崔の若様を失った(?)ことで 助けなかった李嶷に心を閉ざしてしまいました。
前半は、李嶷に信じてもらえず何校尉が苦しんでいましたが、後半は立場が逆転することに。
先週は、2人はすぐに仲直りできると予想しましたが、そうスムーズにいくでしょうか。心配になってきました。
崔倚の気になるセリフ
やっぱり気になりした。
李嶷からの手紙を受けて見せた崔倚将軍の反応!若様が行方不明という報告を受けたのに、崔倚が心配したのは何校尉でした。
『駆けつけるのが遅れご子息は落水しましたが、幸いにも阿蛍は救い出せました。現在我が軍営で療養中です。我らと共に西長京を奪いましょう』
「楽游原」第15話 李嶷から崔倚に宛てた手紙より引用
李嶷が崔倚に向けて書いた手紙の中身はこれです。
それに対して、崔倚が言った言葉は、
「恥知らずの李嶷め。ふざけておる。こんな手で私を脅しやがるとは」
「楽游原」第15話より引用
というものでした。
え、どの辺が脅し!?と まず びっくりしました。
少し考えて、読みようによっては、「崔の若様が落水したのは鎮西軍のさじ加減によるものだし、何校尉の命も握ってますよ」という意味に読めなくもないのかな、と思いました。
ということは、崔倚は何校尉の命を盾に脅されていると感じたということですよね!?
崔倚にとって、何校尉は人質にされたら困る大切な相手で、そして脅された崔倚は李嶷に協力することを決めました。
何校尉は人質として価値のある人物のようです。
若様以上の存在であることは間違いありません。
そして何校尉にとっても、崔倚は若様以上の存在だと李嶷は言っていました。(12話)
2人の関係、気になりますね。
若様について思うこと
前回、崔の若様は孫靖と結んで鎮西軍が守る峝関を攻めるという行いをしました。
これについて、何校尉は盟友を裏切る行為だと非難していました。
私はそれに加え、一般市民(?)を裏切る行為でもあるのかな、と思いました。
崔家軍は、幼い皇太孫を裏で操り国を支配しようと思い出兵したように見えました(1話の段階です)が、表向きは勤皇を掲げていました。
そのため鎮西軍を敵とみなしつつも表立っては争いませんでした。
それはお互いに勤皇を掲げている者同士で争ったら、勤皇が嘘だと 化けの皮がはがれてしまうからだろうと思われました。
そうやって、崔家軍は勤皇軍だという形で行軍してきました。
それなのに、ここで孫靖軍と一緒になって峝関を攻めたら、勤皇が嘘だってばれるのではないでしょうか。
その意味でも崔の若様が峝関を攻めたのは、やっちゃダメなことだったんじゃないかなと思いました。
そんな風に思いながら見ていたら、崔の若様があんなことに…。
若様のお腹には、ぶっさり1本剣が刺さり、そして落水。
それまでにも肩のあたりに剣が刺さってました。
色んな所が穴だらけの状態です。
陳醒は剣2本でダメでしたが、果たして若様はどうなのか。
個人的には、若様みたいなタイプは下流で心優しい村娘に助けられて、だけど若様は記憶を失っていて、そこで村娘といい感じになり いつの間にか子供が生まれてて、最終話に近い辺りで主人公たちと再会する、みたいな流れかな、なんて思っています。
「崔の若様」以上のテロップを見ないまま若様が行方不明になってしまいました。
いつか本当の名前を教えてほしいです。
梁王即位で微妙になった李嶷の立場
11話で鎮西軍が峝関を落とした時、韓暢と李玄澤は喜んでいました。
12話の梁王救出作戦で、簫氏は李嶷に力を貸してくれました。
けれど前回梁王が濼陽で即位したことで、皇太孫と簫氏の反応は変わりました。
李玄澤「梁王が即位したのに私は狙われ続けるのか?」
「楽游原」第14話より引用
韓暢「更に執念深く狙われるでしょう」
という会話がありました。韓暢は、孫靖が梁王の対抗馬として李玄澤を担ぎ上げようとするだろうし、李嶷は梁王の跡継ぎに自分がなるために李玄澤を狙うと考えているように思われました。
そして今回は簫氏も、協力を求めた李嶷に下記のような条件を付けました。12話では無条件に助けてくれたのに。
「”約束を守り皇太孫を都に迎え成人するまで見守ってほしい。将来 帝位を正統に返すなら要求に応じる”」
「楽游原」第15話より引用
皇太子側の人たちが、李嶷を警戒し始めました。
これまでは崔家軍とも簫氏とも協力し合えましたが、これからどうなるでしょうか。
何校尉と協力できなくても、とりあえず崔倚の協力は取り付けることができそうです。
ただし、崔倚は脅されたため協力に応じるという形なので心からの協力ではなさそうです。
簫氏には警戒されてしまいましたが、顧宰相とは協力できそうです。
協力の輪を広げていくことも西長京攻略に必要そうですね。
とりあえず、先週は16話で李嶷と何校尉は仲直りすると予想しました。
仲直りできるのか、見届けてきます。
コメント