楽游原(らくゆうげん) 第18話 王手をかけた戦い あらすじ
李嶷は崔琳を崔倚のところに送り届け、李峻・李崍・梁王は解放された。
崔琳の仲立ちもあり、鎮西軍と崔家軍は西長京攻めの同盟を組んだ。
別れ際、李嶷は崔琳に 平和になったら必ず娶る と約束した。
阿恕の看病で歩けるようになった柳承鋒は、崔家軍の駐留地に到着した。
そこで柳承鋒は、崔琳と李嶷の仲睦まじい様子を見てしまった。
居場所を失ったと感じた柳承鋒は崔家軍と合流せず引き返し、崔家の宿敵掲碵族の神薬を得て健康な体と崔琳の心を取り戻そうと考えた。
西長京では暴徒が食糧の略奪をはじめ、鎮西軍と崔家軍の連合軍が城攻めを開始した。
出陣するに際し、孫靖は簫氏に挨拶に行った。
簫氏は、孫靖に口づけして送り出した。
指揮を執っていた孫靖は、突然血を吐いて倒れた。
そのころ簫氏の血を吐き倒れた。
感想・考察
うおおおおおおお。
簫氏、かっこよすぎました。
ユディトの役割をするために汚名を着て残っていたんですね!
崔倚「李嶷は老成している。他にも布石があるはず。それも決定打となるものだ。蔵の略奪や民心の攪乱は決定打とはいえぬ」
「楽游原」第18話より引用
という発言がありましたが、他の布石とはこのことだったんですね。
簫氏の役割
15話で、李嶷は簫氏に連絡を取り、簫氏は条件付きで引き受けました。
自分の立てた計画について李嶷は、
「うまくいけば1万の兵で西長京を落とせる」
「楽游原」第15話より引用
と言っていました。
どんな作戦なんだろう?とあの時思いましたが、簫氏が孫靖を殺してくれるということなら納得です。
そして16話で、口紅を付けている簫氏のところに孫靖がやってきて、2人は会話を交わしました。
孫靖 「前は化粧が嫌いだったのに最近は熱心だな」
「楽游原」第16話より引用
簫氏「最近鏡を見ていて白髪を見つけたからかしら」
このシーンを見て、簫氏にも白髪があるんだ?どこどこ?と白髪を見つけようとしていた自分を殴りたいです。
あのシーンは、簫氏が孫靖をやることを決意し、布石を撒き始めていたことを示していたんですね。
今回、簫氏は孫靖を送り出すにあたりキスをして、そして2人とも血を吐いて倒れました。
キスは唇と唇を合わせるだけのキスだったので、おそらく口紅に毒が仕込んであったんだと思います。
李嶷から孫靖を殺してほしいと頼まれた簫氏は、口紅に毒を仕込んで殺す方法を考え付き、その時から化粧を濃いめにし始めたのだろうと思いました。
簫氏が自分の命と引き換えに孫靖を殺そうとしたのを見て、15話で簫氏が李嶷の要求に応じる引き換えに つけた条件の見方も変わりました。
その条件とは、以下のようなものです。
「”約束を守り皇太孫を都に迎え成人するまで見守ってほしい。将来 帝位を正統に返すなら要求に応じる”」
「楽游原」第15話より引用
前回は、簫氏は無条件で李嶷のお願いを聞いてくれたのに、あの時はこの条件を付けました。
直前に梁王が濼陽で即位するという事件があったので、そのせいで簫氏は李嶷が皇位を狙っていると感じ、このような要求を付けたのだろうと思っていました。
しかし、今回を見ると、孫靖を殺すには自分の命と引き換えにする必要があると感じた簫氏が、自分では見守ることができなくなるだろう息子・李玄澤の後ろ盾を李嶷に頼んだ ということだったのかなと思いました。
柳承鋒、闇落ちフラグでしょうか?
15話で、若様が川に落ちた時、すぐに阿恕も飛び込んでいきました。
何校尉「何日も経ったけど消息がないわ。生きてる見込みは低い」
「楽游原」第15話より引用
という言葉がありました。
さらに16話の何校尉は、完全に若様は亡くなったというテンションで過去を振り返っており、ドラマの演出でもそれを盛り上げていたので視聴者も亡くなったと思っていたのではないでしょうか。
よく考えると、何校尉も桃子も太清宮で保護されていて崔家軍の人たちとは接触できない状態でしたから、連絡待ちの状態だったんですね。
前回、阿恕が若様を救っていたということが分かり、今回、若様は歩けるまで回復しました。
そして、やっと崔家軍に戻ってきた若様が見たのは、李嶷が大声で崔琳にプロポーズしている場面でした。
自分が死んだと思っているはずなのに(自分が行方不明状態なのに)、崔琳はとっても嬉しそうで…。
崔琳「(若様は)この世にはもういない人だわ…(中略)…亡くなったのにまだ気になるの?」
「楽游原」第17話より引用
というセリフからも分かるように、崔琳の中では散々悲しんで、亡くなったということで落ち着いている話なので仕方ありません。
李嶷が崔琳を娶る、妻にすると宣言した場面はものすごく素敵なシーンでした。
それなのに、若様が見ているというだけで、謎の罪悪感と、若様が闇落ちするのではないかというハラハラ感で、「うわぁ素敵」というキラキラした感情に浸ることができませんでした。
おそらく、前回の終わりにイチャコラシーンはたっぷりサービスしたから、今回は少し我慢しろということなのだと思います。
父親に結婚を承諾してもらおうとする崔琳、可愛かったです。
若様がいない場面では、幸せそうな2人を楽しめました。
精神的に参ってそうな若様は、崔家の仇敵、崔琳の母をころした掲碵族の神薬をもらいに行くらしいです。
これ、若様が掲碵族を率いて李嶷たちが統一した国を攻めてくるという流れにならないですよね?大丈夫ですか?
若様は、孫靖と組んで峝関を攻めた時からやばいと思っていましたが、今回の阿恕もヤバくないですか?
若様に掲碵族のところに行くよう唆したりして。
阿恕は、若様に忠誠を誓ってる感じなんでしょうか?
崔家(崔倚)ではなく、若様の忠実な側近みたいな感じなんですかね?
崔家に戻らなくて阿恕は大丈夫なんでしょうか。
戻れば、生きてたことを崔倚も喜んでくれると思うのですが。
「大丈夫ですよ、みんな若様が生きてたことを喜んでくれますよ。さぁ戻りましょう」
と言わずに掲碵族のところに行くよう唆した阿恕。
もしかして、掲碵族の間者でしょうか?本当に困ります。
若様闇落ちの第一歩を歩ませたのは阿恕、ということにならなければいいなぁと思っています。
来週の楽游原
来週は 19話「掴んだ勝利の後味」、20話「満たされない心」です。
孫靖は毒で片づけることができ、無事に鎮西軍と崔家軍の連合軍が勝利する流れになりそうです。
しかし、李嶷のこころは満たされないという話になりそうな予感?
今週は李玄澤が出てきてませんが、無事に戻ってきて即位して、李嶷は崔琳と結婚するという、李嶷が思い描いている通りの流れにはならないのでしょうか。
心が満たされないのはなぜなのか、気になりますね。
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