楽游原(らくゆうげん) 第24話 残された切り札 あらすじ
鎮西軍と崔家軍に追い詰められた孫靖は、李玄澤を盾にし撤退を要求した。
李嶷は自分の命と引き換えに李玄澤の解放を求めた。
崔琳が、偽物の李玄澤を連れて現れ孫靖の所にいるのは偽物だと主張した。
崔琳の言葉で人質に遠慮する必要はなくなり戦闘が再開した。
李玄澤は韓暢に救われた。
孫靖は自害した。
李嶷は李玄澤を危険にさらす策を取った崔琳に怒り、2人は対立した。
峝関を調べた李嶷は、朝廷内部に孫靖の内通者がいたことを知った。
柳承鋒は李崍に接近し、兵馬と借りた。
崔琳は掲碵族の毒を盛られ、原因不明の重病になった。
李嶷は信じず、見舞いに行かなかった。
柳承鋒が密かに解毒剤を飲ませ、崔琳は目覚めた。
李嶷は見舞いに行ったが、皇位に就くつもりのない李嶷と、天下のため李嶷に皇位を薦める崔琳は対立した。
感想・考察
1話から始まった孫靖による謀反についに決着がつきました。
しかしその過程で崔琳は李玄澤を危険にさらす行為をし、李嶷とは対立してしまいました。
崔琳個人にとっては李嶷が一番大切で、自分を離れて天下にとってはどうかと考えた場合にも、やはり皇太孫よりも李嶷が大切だと思えています。
そのため、皇位には興味がなく皇位を継いでくれる存在(李玄澤)が大切な李嶷とは対立してしまいました。
私の超個人的な考えとしては、おおむね崔琳に賛成なのですが、もし李嶷が皇位につくとすると いっぱい奥さん問題 が浮上していやな気持になるな、という複雑な心境です( •̀ω•́ ; )
柳承鋒は何がしたかったのか
最後まで見終わった時、”結局、柳承鋒は何がしたかったんだろう?”と疑問が残ったので見返して整理しておきたいと思いました。
まず、柳承鋒が李崍に語った策はこのようなものです。
柳承鋒「殿下のお心は分かります。溱王が帰京する途上で殺すつもりですね?…(中略)…相手の意表を突き崔琳に手を下すのです。敵の心を読み乱すのが上策。心が乱れれば必ずどこかに隙ができる。そうなれば機に乗じて溱王の命を奪えます」
「楽游原」第24話より引用
その後実際に行ったことは、崔琳に毒を盛り重病に陥らせ、取り返しがつかなくなる前に解毒するというものでした。
つまり、李嶷が手ごわい相手なので、恋人を重病にしてパニックに陥ったところを仕留めようと考えていたということでしょうか?
桃子は原因不明で薬も飲めない状態の崔琳を泣きながら看病していましたから、もしもいつもの調子で李嶷が看病に来ていたら確かに心穏やかではいられなかったでしょう。
その状態になった李嶷を柳承鋒は攻撃しようとしていたわけですか。
…ということは、今回に限っては喧嘩中だったことで李嶷は命拾いしたのかもしれません。
喧嘩中な上に、周囲はどちらかを病気にしてお見舞いに行かせることで仲直りさせようと画策していました。
そんな事情があるとは知らずに柳承鋒は毒薬を使ってしまったため、李嶷は仮病だと思いお見舞いに行かず、治ってからお見舞いに行ったので動揺することはありませんでした。
タイミングが悪かったんですね。
思うような流れになりませんでしたが、今後も柳承鋒は李嶷の命を狙ってくるんでしょうか?
かつての崔璃のようにしつこく狙ってきて、鎮西軍の誰かが犠牲になったりするんでしょうか。
うわぁあ。やめてください。
今回、李崍に崔琳と李嶷が恋仲だという情報が知られてしまいました。
今回は柳承鋒の策よりも、知られてしまったということがちょっと怖いなと思いました。
崔琳と李嶷の対立
李嶷と崔琳が喧嘩っぽくなってしまったのは今回が初めてではありません。
14話の終わり~17話で仲直りするまでも2人は喧嘩していました。
最初は崔の若様が孫靖と組んで鎮西軍を攻めたことを、崔琳の策ではないかと李嶷が疑い、そんな中 崔家軍が崔璃に襲われました。
李嶷は側にいたのに助けず、結果として若様が亡くなった(と思った)崔琳が李嶷に対して怒りました。
前回は最初は誤解から始まりましたし、李嶷が助けなかったことについても鎮西軍が若様のせいで大打撃を受けたからだということは崔琳にも理解できる部分があると思います。
でも今回の対立は、もっと2人の根幹にかかわる部分での対立に思えて、一筋縄で仲直りできる性質の対立ではないような気もします。
「生きてこそ更に大勢を救えるの。いつの日かあなたがもっと大勢を救うのよ」
「楽游原」第4話より引用
これは崔琳のお母さん(武烈夫人)から崔琳への遺言のようなものです。
崔倚「東の都を掌握した今、西長京を奪えば天下を取れる。民を幸せにしたいというお前の願いを実現できるぞ」
「楽游原」第18話より引用
崔琳「今李嶷を殺したら民は平和に暮らせないわ」
崔倚「当初は違うことを言っていた。皇族の李家は無能ぞろいで名君が必要だと」
崔琳「あの頃は李嶷を知らなかった。父上聞いて。李嶷は挙兵後勝利を重ねてきた。功名心がなく天下を平定後は辺境に戻るつもりよ。重責を担う能力と慈悲の心を兼ね備えた者だわ。戦乱後に必要な君主はそういう人でしょう?」
崔琳にとっては民を、多くの人を幸せにするということは大切なことで、それを成し遂げるためには李嶷が皇位につくべきと考えています。
それに対して李嶷は個人の幸せを大切にしているように思います。
これに折り合いをつけるのは難しそうです。
ずっと続く平和の時代なら、1人くらい間に無能な君主が入ってもどうにかなりそうですが、今はそういう時期ではありません。
李玄澤は簫氏の息子だけあって賢そうですが、まだ子供で李崍や李峻が放っておくとは思えないです。難しすぎる問題。
最後、崔琳からは結婚を撤回するともとれる発言がありました。
どうなっちゃうんでしょうか。
来週、第25話は「波乱含みの政略結婚」26話は「執着と欲望の果て」です。
25話ってもしかして顧婉娘と李嶷の結婚話!?ええええ?ちょっと待って。
26話は、柳承鋒の話でしょうか?彼が最後の花火を挙げる感じになるでしょうか?
来週のタイトル、安心できない感じですね。
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