楽游原(らくゆうげん) 第26話 執着と欲望の果て あらすじ
李嶷は、李峻が燃えやすい金箔を貼った絹を大量に王氏の部屋に運び込み、睡眠薬を飲ませて放火したと掴み証拠をそろえた。
告発を受け、大裕皇帝は李峻を信王府に幽閉した。
権力争いのため妻さえ手にかける都のやり方に嫌気がさした李嶷は、ますます牢蘭関に帰りたいという気持ちを強めた。
李嶷と崔琳は再び楽游原で会ったが、分かり合えなかった。
崔琳は柳承鋒に捕らえられた。
崔家軍は見つけられず、桃子は李嶷に助けを求めた。
追跡のための香料が無効化されていることから、柳承鋒が犯人だと考えた李嶷は居場所の検討を付け捜索した。
崔琳の居場所を掴んだ李嶷は、侵入し崔琳と顔を合わせた。
崔琳は柳承鋒に、李嶷以外に嫁ぐ気がないこと、兄は死んだことを伝えた。
感想・考察
顧婉娘が腹黒さ(計算高さ?)を見せてきており、一連の行動はすべて李嶷の妻になるためだと思うので崔琳派としては気が抜けません。
顧婉娘くらいの子の方が後宮ではうまくやっていける(長生きできる)と思いますし、崔琳には後宮は狭すぎると思うので、李嶷が皇帝になるなら顧婉娘が皇后でも悪くないのかなと客観的には思ってしまったりもするのですが、やっぱり駄目です。
今回は王氏事件の真相究明と崔琳誘拐事件の捜索、2つの事件の推理要素があり、そういう系が大好きな私はとても楽しみました。
絹は燃えやすいということと、山賊は塩だけはふもとに買いに行くという話はとても興味深かったです。
全部李峻のせい
崔倚は三大将軍の1人で、平涼と蔚陽を支配しています。
そんな崔倚の一人娘を嫁にして崔家を後ろ盾にすれば皇太子争いで一歩リードできます。
しかし王妃のいる李峻は、崔琳を娶ることができませんでした。
李峻は王妃を排除することに…。
李峻の王妃王氏は、13話に出てきていました。
そして李嶷と仲良くしてほしいと李峻に話していました。
けれど李峻は王妃の言葉に反論していました。
李嶷「義姉上は王府の嫌われ者だった私をいつも気にかけてくれた。あれほど心優しい方になぜ手を下せる?」
「楽游原」第26話より引用
こんな風に李嶷は言っていましたが、李峻にとっては李嶷の肩を持つ王氏を疎ましく思う気持ちもあったのかもしれないと思いました。
妻を手にかけるというのはもちろんダメですが、その方法が絹を大量に燃やすというもので、そのやり方も嫌でした。
燃えそうなものをたくさん買ったらバレるからと絹を利用したようですが、絹は燃やされるために作られたのではないはずで、本当にもったいないです。
崔琳の思惑通り李峻はなりふり構わず行動し、幽閉の身になり、権力争いからは離脱しました。
けれど一応まだ生きているので油断はできないですよね。
鮑天来「十七郎、都の奴らは腹が読めぬ。いつか牢蘭関に帰ると言ってたよな。それはいつなんだ?」
李嶷「やるべきことが終わったら皆で帰ろう。二度と権力争いにはかかわらぬ」
李峻のやり口を見た李嶷は、ただでさえ牢蘭関に帰りたいという立場だったのに、さらにその気持ちを強めたように見えました。
崔琳は李嶷の安全のためには皇太子になる以外に道はないと考え、皇太子にならなきゃ結婚しないと言っています。
それなのに李嶷がますます帰りたくなるようなことをするなんて。
李峻、本当に恨みます。
阿恕を説得したい
阿恕がなぜ柳承鋒側についているのか全く分からず、阿恕=柳承鋒×崔琳の過激派オタクと考えることで自分を納得させてきました。
しかしやっぱりわかりません。
というのも、柳承鋒は完全に病んでますよね。
体は掲碵族の薬のおかげでよくなりましたが、心は向こう岸に行ってしまっています。
柳承鋒「今、私といてくれる。それで満足だ。殴られようが罵られようが幸せを感じる」
「楽游原」第26話より引用
このセリフは、柳承鋒が特殊な方向に行ってしまったことを端的に表しているセリフだと思われます。
そもそも崔琳は柳承鋒と一緒にいるわけではなく、誘拐されて薬を飲まされて一緒にいざるを得ない状況にされているわけで、完全に柳承鋒はヤバい人です。
阿恕は一番近くでここまでヤバくなる柳承鋒を見てきています。
仮に阿恕が、かつての兄妹のように仲のいい2人を好きだとして、2人が夫婦になって崔家を盛り立て、そこに仕えることを望んでいたとして、その人が今の柳承鋒を好きでしょうか?
李嶷があり得ないほど嫌いで、李嶷×崔琳がマジ無理だから、柳承鋒を応援しているという感じなんでしょうか。
阿恕が柳承鋒の側にいる理由が全くわかりません。
来週は第27話「二人の夜を照らす蛍」第28話「未来を占う一戦」です。
27話の番組表上のサムネは、崔琳と李嶷が一緒にいる場面なので、崔琳を無事に救出し、2人が少しは歩み寄れる感じになるでしょうか?
気になるのは28話です。
また戦いがあるんですか?
孫靖がいなくなりもう戦いはないと思っていたのですが。
柳承鋒との戦いなんでしょうか?
それとも別の人?気になりますね。
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