楽游原(らくゆうげん) 第27話 二人の夜を照らす蛍 ネタバレあらすじと感想・考察

楽游原 第27話 二人の夜を照らす蛍 楽游原

楽游原(らくゆうげん) 第27話 二人の夜を照らす蛍 あらすじ

崔倚さいいから逃げるため、柳承鋒りゅうしょうほうは移動を開始した。
李嶷りぎょくは一行を襲い崔琳さいりんを取り戻した。

一行は勝利を祝い崔琳さいりん李嶷りぎょくは楽しい時を過ごした。
しかし李嶷の願いを聞くことを崔琳さいりんは拒絶した。

柳承鋒りゅうしょうほう率いる掲碵けいせき族がれん州にある北の関所・白水はくすい関を破った。
李崍りらいに唆された大裕だいゆう皇帝は、崔倚さいい白水はくすい関に出陣している間に濼陽らくようを奪還するよう李嶷りぎょくに命じた。
しかし李嶷は断った。

皇帝は李嶷りぎょくに反省を命じ、鎮西ちんぜい軍を李崍りらいに任せた。
幽閉された李峻りしゅん李嶷りぎょくへの恨みを募らせていた。

李嶷りぎょく裴源はいげんに、皇太子になれば崔家討伐を命じられても拒めないから皇太子になりたくないのだと話した。

崔琳さいりん崔倚さいいの名代として皇帝に拝謁を願い出たが、朝廷では議論が紛糾しなかなか許可が出なかった。

感想・考察

久しぶりに李嶷りぎょく崔琳さいりんの2人が笑顔で過ごしているところをを見られた気がしました。
根本的な問題は解決してませんが、ひとまずよかったです。

皇帝がもう李峻りしゅんの禁足を解きたいと言い出したことには呆れました。
人を何人もあの世に送った人なのに。
この皇帝がいる限り、李峻りしゅんが退場になることはなさそうですね。

阿恕=お母さん説

阿恕あじょをオタクに仕立て上げることで、阿恕あじょ柳承鋒りゅうしょうほうの側にることを納得しようとしてきました。
それでも、こんなにも病んでいる人のそばにどうして居続けられるのだろうかと、納得できない気持ちを抱えていました。

すると今回、阿恕あじょが興味深いセリフを言いました。

阿恕あじょ「長年若様にお仕えでき幸せでした」

「楽游原」第27話より引用

阿恕あじょは幸せだったらしいです(;゚д゚) ・・・

この瞬間、私の頭には息子の全てを愛すお母さんの姿が浮かびました。
息子が美術館から絵を盗み、警察に疑われたら絵を燃やしてあげる。人類の宝よりも息子を守ろうとする、そんなお母さんです。

思えば18話で若様が生きていたくないモードに入ってしまった時、阿恕あじょは即座に掲碵けいせき族の神薬をもらいに行き健康を取り戻そうと提案していました。
これは、阿恕あじょはその薬があれば若様の病気は治ると知っていたということですよね。
けれど、いままでは崔家と掲碵けいせき族の関係上言えなかった。

それが、若様が崔家軍に帰らないのを見た瞬間、体を治そうと提案しました。
あの時は、モードを切り替えさせるために言ったセリフだと思っていましたが、今回の阿恕あじょのセリフを聞くと、ずっと言いたかったけれど若様の気持ちを考え言えなかったのが、やっと言えたというようにも見えました。

もっとも、息子が悪いことをしても叱らないお母さんはちょっと病んでると思うので、阿恕あじょもちょっと(だいぶ?)病んでいるのかもしれないと思いました。

皇太子になりたくない理由

崔琳さいりんは、李嶷りぎょくは皇太子にならなければならないと言い、李嶷りぎょく李玄澤りげんたくを皇太子にして自分は牢蘭ろうらん関に帰るのだと言い、2人の話はまとまりませんでした。
この2人のアイデンティティの問題なのかなと思っていましたが、そうではないことが今回明かされました。

李嶷りぎょくも、崔琳さいりんの言っていることが正しいということは分かっているけれど、皇太子になれば崔家攻めを行わなければならなくなりそうで、そのことを恐れているそうです。
なるほど。そういうことでしたか。
だから頑なに拒んでいるんですね。

李嶷の誤算?

李嶷りぎょくの計算はこのようなものです。

李嶷りぎょく「私が皇太子になれば、皇太子妃は崔家軍の元帥になれるか(が心配)。恐らく崔倚さいいは皇太子となった私には軍を渡さぬ。あの日、東の都奪還のめいを私が拒むと父上は激怒して鎮西ちんぜい軍を斉王に渡した。それでも阿蛍あけいと戦うよりましだ。だが皇太子になれば、自ら崔家軍を叩かねばならぬ」

「楽游原」第27話より引用

崔琳さいりんが皇太子妃になったら、恐らく崔家軍の元帥にはなれない。
崔倚さいい李嶷りぎょくに軍を差し出さないだろうから、皇太子となってしまったら いずれ崔家と戦わなければならなくなるということのようです。

でも、なんだかんだ言って、崔倚さいい李嶷りぎょくを認めているように感じるのですが、どうでしょうか?
崔琳さいりんが皇太子妃になれば、元帥になれないとしても、崔倚さいいに軍を李嶷りぎょくに差し出すよう説得してくれると思います。

崔倚さいい「お前には逆らえぬ」

「楽游原」第21話より引用

と、崔倚さいい崔琳さいりんに言っていました。
(薬を飲ませる場面だったので、兵権を差し出す場面でも同じように妥当するかはわかりませんが…。)

それに腕を組んで歩く崔琳さいりん李嶷りぎょくを優しい顔で見てましたし(18話)、李嶷りぎょくが大声で崔琳さいりんにプロポーズしたのを聞いた後、そういう日も来るだろうな、みたいな、ちょっと寂しそうな顔(願望)をしてましたし(18話)。

崔倚さいい「少しわかってきたぞ。お前(崔琳さいりん)が(李嶷りぎょくに)惚れた理由がな」

「楽游原」第18話より引用

というセリフもありました。
この後べた褒めしてました。
これって、崔倚さいい李嶷りぎょくの良さを認めたということですよね。

さらに李嶷りぎょくは何度も崔琳さいりんを助けています。
今回も助けました。

普通に考えて、崔琳さいりんの結婚相手として李嶷りぎょく以上の相手っていなくないですか?
父親の立場だったら、どんな完璧な奴でも気に食わないのかもしれませんが、崔倚さいい崔琳さいりんは父子としても良好な関係を築いています。
だから崔倚さいい崔琳さいりんの幸せを優先してくれると思います。

そしてその崔琳さいりんの幸せは、多くの人を救うことです。
そのためには、戦がない方がいいに決まっています。

視聴者は崔倚さいい崔琳さいりんのこういうやり取りを知っています。
けれど李嶷りぎょくは知りません。
そして李嶷りぎょくの前で崔倚さいいは結構厳しい感じです(21話など)。

李嶷りぎょくは厳しい崔倚さいいしか知りません。
2人を見る崔倚さいいがどんな顔をしているか知りません。
だから、崔倚さいいは軍を渡してくれないと思っています。

でも視聴者的には、そんなことなくない?と思っちゃうのですが、いかがでしょうか。

2人の未来に光明が見えてきた気がしました。
次話見てきます!

コメント

タイトルとURLをコピーしました