楽游原(らくゆうげん) 第35話 東宮での新婚生活 あらすじ
崔琳は顧婉娘に 大屏風を刺繍するよう命じ、李嶷は刺繍を終えるまで来なくていいと冷たくあしらった。
李嶷は崔倚に会いに行った。
崔倚は李嶷のことを覚えていなかったが用兵や崔家軍の話になると饒舌だった。
崔倚の最大の心残りは夫人・賀敏のことだと気づいた李嶷は、崔倚を治す道を模索し始めた。
柳承鋒は牢の中で疫病にかかって亡くなり遺体は焼かれた、という報告が届いたが、崔琳は生きているのではないかと考えた。
生きて阿恕の元に戻った柳承鋒は、李嶷を苦しめようと決意を新たにした。
李嶷は顧婉娘に会うよう顧宰相から圧力をかけられた。
顧婉娘に会った李嶷は、崔琳以外妻に迎える気はないので良縁を探すよう話した。
感想・考察
「東宮での新婚生活」というワクワクドキドキのタイトルとは裏腹に、全く甘くない李嶷と崔琳の2人です。
崔倚のことはすごく心配していましたが、どうやら治る見込みがあるみたいで、治す方向に話が進んでいるようで、すごく安心しました。
崔琳は知っている?
ついに、良娣となった顧婉娘と皇太子妃・崔琳が対面しました。
崔琳はすごく冷たくて驚きました。
これまで2人は何度か会ったことがありました。
7話で李嶷は顧婉娘を助け韓立を捕らえましたが、その直後に崔琳もその現場にやってきました。
その時、言葉は交わしませんでしたが、崔琳と顧婉娘は互いの姿を見ました。
8話で2人は言葉を交わしました。
崔琳は顧婉娘は男装のコツなどを話しました。
顧宰相に会うために西長京へ向かった時(13話)、崔琳と顧婉娘は姉妹役で同じ馬車に乗っていきました。
この時はたくさん話したのじゃないかな?と想像できます。
そして28話、皇后が崔琳の歓迎会を開きましたが、あの時 崔琳は顧婉娘に皇后からもらった褒美を与えました。
ずっと崔琳は顧婉娘と友好的だったと思います。
けれど、今回はとても冷たかったです。
崔琳は、李嶷に怒っていますが、たとえ李嶷に怒っていても関係ない人に、怒りをぶつけたりはしないタイプだと思います。
…ということは、崔琳は気づいているんでしょうか?
崔家軍解体を煽ったのが顧宰相だということや、そこには顧婉娘の思惑もあるということに。
李嶷は顧婉娘の好意に気づいていて知らないふりをしていました。
李嶷と同じくらい賢い崔琳ですから、顧婉娘の気持ちには気づいているでしょう。
そして裴献は皇帝の前で崔琳を皇太子妃にしては いけないと話す顧宰相の姿を見ていました。
裴献からその話が裴源や李嶷に伝わっていてもおかしくないですよね。
全ての元凶が顧家の企みにあると崔琳は気づいていて、だから顧婉娘に冷たくしたのかもしれない、と思いました。
顧宰相に圧力をかけられ、冷たくし続けることもできなくなった李嶷が顧婉娘に会いに行き、別の人を探すよう言ってくれたのは良かったと思いました。
何も言われず冷たくされ続けるよりも、ちゃんと話してもらった方が顧婉娘ちゃんの精神にとってはいいのではないかと思ったからです。
けれど、顧婉娘は泣いていたかと思ったら笑い出して、ちょっと怖い感じになってしまいました。
ものすごく心配です。
崔倚を治す方法
李嶷「興奮させて胸にたまった血を出させれば8割方よくなる。再び戦の指揮をさせても治る見込みは高いと侍医は言った…(中略)…刺激するしかないな」
「楽游原」第35話より引用
…(中略)…
裴源「下手をすれば大将軍の病が悪化する」
…(中略)…
李嶷「大将軍にとって何よりつらいのは夫人の死だ。毒をもって毒を制するしかない」
こんな話を2人はしていましたが、いったいどうやって治すつもりなんでしょうか?
8割の可能性でよくなるけれど、2割の可能性で悪化するかもしれない、ということなんでしょうか?
戦の指揮をさせることはできないので、何か崔倚を刺激するようですが、いったいどうやって?きっと李嶷のやることだから成功して、崔倚は良くなると信じたいです。
再びあのかっこいい崔倚に戻ってほしいです。そして崔琳と仲直りして、新婚夫婦らしい時を過ごしてほしい。
阿恕の態度の変化
阿恕「若様は掲碵の薬をのんだゆえ薬をのみ続けねば筋骨を断たれて死にます。掲碵に戻りましょう」
「楽游原」第32話より引用
32話では、こんな風に言っていました。
阿恕「掲碵族から逃げ遠くへ行くのです」
「楽游原」第35話より引用
それが、今回は、掲碵族が再び柳承鋒を利用しようとしているのを知り、逃げることを提案しました。
若様は掲碵族の薬がないと死んでしまうのに、逃げてしまって大丈夫なんでしょうか?
阿恕が言うのだからきっと大丈夫なんですよね。
もしかして、若様が崔家をハメるために牢に入れられている間、阿恕は掲碵族から薬の処方を盗み出すとか、聞き出すとか、そういうことをやっていて、薬を自作することができるようになったのかもしれませんね。
この態度の変化を見て、そんな風に考えました。
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