楽游原(らくゆうげん) 第36話 風変わりな奇術師 あらすじ
李嶷は崔倚の治療のため奇術師の慕仙鶴という男を頼ろうと考えたが、慕仙鶴を動かすのは容易ではないようだった。
慕仙鶴は美食家だという話を手に入れた李嶷は、彼の通う豊迎楼に行き宮中の料理人から聞いた料理を作らせ、慕仙鶴を料理で釣ることに成功した。
柳承鋒は烏洛将軍の従弟烏延と会い、営州を攻めるべきだと説得していた。
崔家軍が解体され、営州の守りは甘い。
自ら兵を率いるだろう李嶷を倒すのが狙いだった。
李嶷に媚薬を盛った顧婉娘は嫌われた。
顧宰相と顧婉娘は崔琳の死について話しあった。
慕仙鶴は崔倚に妻・賀敏の幻を見せ…?
感想・考察
奇術師が崔倚を治してくれるかもしれない人のことだったとは!
着実に崔倚が治る方向に進んでいるようで本当に安心しています。
それに対して柳承鋒と顧家の動きは全く安心できません。
柳承鋒は営州を掲碵族に攻めさせ、撃退するために軍を率いてくるだろう李嶷の命を狙っています。
顧家は崔琳の命を狙い始めました!?
ずっと疑問だったこと
秋翠は顧婉娘に宮中の噂話を話していました。
内容は、崔琳は寵愛されているけれど顧婉娘は李嶷から全く相手にされていないというもので、それを聞いた顧婉娘は
顧婉娘「お黙り」
「楽游原」第36話より引用
と言って秋翠を振り払っていました。
こういうシーンは今まで色々なドラマで何度も見てきて、ずっと疑問でした。
侍女たちはなぜ主を怒らせるようなことをあえて言うんだろう?と。
言っても良いことは一切ないじゃないですか?
それなのに何度でも言います。
1つには、主が噂話を集めてくるように命じている というのもあるのかな と思います。
宮中での噂は役に立つでしょうから、そういうのを集めて今の情勢を掴んだり、誰かの弱みを握るのに使ったりするために、命じられて噂を集めてきているのかもしれないとは思います。
しかし、主に対する悪口まで なぜ 伝えるんだろう?とずっと疑問に思っていました。
侍女の口から聞かずに直接どこかで聞いてしまって失態をさらさないようにするため、悪口も伝えるように命じているんでしょうか?
たとえそう命じられても、私なら言いたくないです。
言ったら主の機嫌が悪くなって八つ当たりされたり するわけじゃないですか?
機嫌の悪い人の側にいるのはストレスですし、そんなところで仕事したくないです。
言わないで日常業務をしたほうがよっぽどいい。
そう考えていました。
しかし今回、私の考えが甘かったということを知りました。
秋翠は顧婉娘の侍女だけれど、同時に顧婉娘の実家からも家族を盾に命令されている立場なんだと知ったからです。
実家としては、いつまでも良い知らせが届かないから、秋翠を通して顧婉娘のやる気スイッチを押していたのでした。
秋翠は侍女でありながら顧婉娘の母親の立場も担うような存在だったんですね。
やる気スイッチを押すために、あえて言えば機嫌を損ねることを言っていたんですね。
大変なお仕事なんだなと秋翠のことを尊敬しました。
そして顧婉娘は、李嶷や崔琳からは冷たくされ、実家からはやる気スイッチを押され、大変だなぁと思いました。
喧嘩の歴史
崔琳と李嶷は完全に仲直りしていない やや険悪な状態のまま 夫婦の営み期に入ってしまいました。
初夜の翌日の崔琳のセリフが1つも甘くなくて笑いました。
李嶷はかわいい感じでしたが。
2人はこれまで何度も喧嘩っぽくなり、それを乗り越えてきました。
今回も崔倚が回復すればきっと元通りになりますよね。
これが最後の喧嘩かもしれないので、2人の喧嘩の歴史(?)をまとめました。
まず、かくまってくれた老夫婦が襲われて、助けに行こうとした李嶷を崔琳が眠らせて阻んだ事件がありました。(3話)
あれで李嶷は怒ってしまったことがありました。
あの時は、崔琳が生きることの大切さを語り理解を得ました。(4話)
顧婉娘が置いていった手甲を崔琳からのものだと勘違いした李嶷が、崔琳に対して大事な人からもらったなどと言い、崔琳は自分のことを若様の側室だなどと言い、喧嘩とまではいかないけれどギクシャクしたことはありました。(8話)
これは、李嶷が自分の勘違いに気づき崔琳に話したことで自然と元に戻りました。
崔家軍が鎮西軍を裏切ったのを、崔琳の企みだと思った李嶷が怒った事件(14話)に続き、 側にいたのに李嶷が助けなかったから若様が死んでしまった事件があり(15話)、崔琳は食事をせず薬も飲まず心を閉ざしました。
李嶷は誠意を尽くして徐々に崔琳の心をほぐしました。
皇太孫を危険にさらすような策略をした何校尉に、李嶷が怒った事件がありました。(24話)
李嶷が会いに行かない間、崔琳は柳承鋒に毒を盛られ重篤な状態になるも 李嶷は皆の企みだろうと思って会いに行きませんでした。
崔琳は李嶷が何より大切だから皇太孫の命を危険にさらしたと話し、李嶷も、もう怒ってはいませんでした。
しかし崔琳は李嶷は皇太子になるしかないと話し、2人はすれ違うことに。
その後、色々なことが重なり李嶷は皇太子になる決意を固めました。
そして今回の件かです。
どうしても崔琳を皇太子妃にしたい李嶷に皇帝は折れましたが、条件として崔家軍の解体を命じられ崔倚は心の病になってしまい崔琳は恨みました。(34話)
今回の崔琳の怒りは若様が亡くなったと思った時と同じくらいの怒りなのかなと思いました。
あの時も崔琳は食事をしませんでした。
次回、第37話は「取り戻した幸せ」第38話は「狙われた皇太子妃」です。
ついに次回、崔倚の病が治り、それに伴って崔琳とも完全に仲直りするということですね!!
よかった。
38話は顧家が動いて崔琳に危険が及ぶんでしょうか?
心配ではありますが、崔琳ならばこれを機に、崔家軍を解体に追い込んだ顧家を一網打尽にしてくれるのではないかと期待しておきます。
できれば顧婉娘ちゃんの心が完全に闇落ちする前に正気に戻してあげてほしいです。
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