楽游原(らくゆうげん) 第37話 取り戻した幸せ あらすじ
慕仙鶴の見せた幻の中で、崔倚は賀敏に助けられなかった後悔を語り、敵を討った。たまっていた瘀血は排出され、崔倚の病は治った。
崔琳と李嶷は仲直りした。
顧宰相は烏延と会い、崔琳暗殺を頼んだ。
さらに顧宰相は、中原の領土を侵犯し、応戦した武将を葬るよう頼んだ。
掲碵族と組み、自分の腹心以外の武将は排除するのが狙いだ。
掲碵族が営州に侵攻し、顧宰相は裴源の出陣を皇帝に勧めた。
崔家軍の副将は、仲間が不当な扱いを受けていることを訴えるため崔琳に会いに来た。
しかしそれは罠で、崔琳と桃子は柳承鋒に捕らえられ、掲碵族の所へ連れていかれた。
桃子は刺され…?
感想・考察
無事に崔倚の病が治り、李嶷と崔琳の本当の新婚生活が始まりました。
にまにま見させていただいていましたが、不穏すぎる動きが。
顧宰相と柳承鋒が組んでラスボスになることを恐れていましたが、どうやらとっくに組んでいたようです。
いつの間に!?
顧宰相と柳承鋒
今まで顧宰相と柳承鋒が密談しているシーンはなかったですよね!?
あったっけ?と疑問に思い、少し見返してきました。
そうしたら、32話に意味深なシーンがありました。
柳承鋒「だが阿蛍は娶らせぬ。どうやら都へ行かねばならぬ。…(中略)…孫靖の残したあの者を今度こそ用いねばならぬようだ」
…シーン切り替わり、顧邸…
顧婉娘「お疲れのようですね」
顧宰相「旧友が来ていたのだ。しばらく話したあと物思いに耽った」
「楽游原」#32より引用
あの時は、顧宰相をまだ信じたい気持ちがあったので、若様のセリフの後、顧宰相のシーンに切り替わったことを、この2人がつながったということだとは全く受け取りませんでした。
けれど、全てを知ってから見ると、ちゃんとドラマで描かれていたんですね!
これ、気づいた方は とっくにこの2人が結びついていることに 気づいていそうですね。
しかしそうだとすると、顧宰相が「孫靖の残したあの者」だということに!?
えええっ?
2人は敵対していて、だからこそ顧宰相は正義の人みたいに言われてたんじゃなかったでしたっけ?
ずっと顧宰相のことは正義の人だと思っていたのですが、そもそもそれもフェイクだったんでしょうか。
今回一番怖かったのは、顧宰相が烏延に、将軍を全部自分の腹心の者と入れ替えたいという話をした後、裴源を営州へ出陣させるよう皇帝に進言したことです。
顧宰相、裴源を排除したいと思ってるじゃないですか!!
怖い怖い。
阿枕と阿稲
やっと新婚夫婦らしい甘々な生活を始めた李嶷と崔琳は、こんな会話をしていました。
李嶷「阿蛍 ひとまず子を2人もうけよう。名は阿枕と阿稲。3人目から自然任せに」
「楽游原」第37話より引用
この阿枕と阿稲という名前は、5話で李嶷が何校尉の名前を推理した際に出した名前として出てきていました!
李嶷「名を聞きたい…(中略)…姓で呼ぶのは不自然だ。言わないなら私がつける。…(中略)…阿稲だ。それか阿枕」
「楽游原」第5話より引用
何校尉「なぜ阿稲か阿枕なの?」
李嶷「当てて」
…(中略)…
何校尉「妊婦を装った時、腹に詰めた物よね?」
結局、阿蛍という名前を教えることになるのですが、この流れが好きでした。
…ということで、李嶷は妊婦のふりをしたときにお腹に詰めていた物の名前を本当の自分の子に付けようとしているということに!?
ちょっと笑いましたが、ほほえましかったです。
崔琳さらわれる
崔琳と桃子がさらわれたことはもちろんショックでしたが、一番ショックだったのは、譚副将がそれに協力したということです。
崔倚が副将に使っていた人が関わるなんて。
本来は忠義心の厚い人なのではないでしょうか?
そんな人がなぜ、元主家の娘にあんなことを?
そう考えて、桃子の言っていたことは本当のなのではないかと思いました。
桃子「孛州の官吏は冷酷で崔家軍の兵を罪人扱いし、ろくな食事も与えず虐待するそうです。…(中略)…左営の副将だった頃に比べて随分と痩せてました。」
「楽游原」第37話より引用
桃子は譚副将がやせてたと言っていたので、孛州で虐待を受けたいたということは本当なのではないかと思いました。
崔倚が病になっておらず、崔琳が皇太子妃になっていなければ、解体された崔家軍のアフターケアを行えたのかもしれませんが、それができませんでした。
そんな中、柳承鋒が彼らの窮状に気づき、手を差し伸べつつ利用しようと考えたのではないでしょうか?
一度は柳承鋒を崔琳だと思い仕えていた彼らですから、藁にも縋る思いで柳承鋒の言うとおりにしてしまったのかもしれません。
柳承鋒から「崔琳には絶対に危害を加えない」と言われたら、信じてもおかしくない、とは思いました。
崔琳は攫われてしまいましたが、きっと助かるだろうと高を括っていたので、譚副将がなぜ裏切ったのかということを考えながら見ていました。
そしたら、桃子が…!!!!
心配なので、次話見てきます。
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