楽游原(らくゆうげん) 第39話 二人で臨む最終決戦 あらすじ
一晩楽游原で過ごしたが、朝になっても崔琳は目覚めなかった。
謝長耳は桃子を見つけ出した。
桃子は常日ごろから服薬していたおかげで まだ命があった。
阿恕は柳承鋒に命じられていた通り全てを李嶷に話した。
李嶷に知られたと知った顧宰相は、皇帝を唆し李嶷が謀反を企んでいると思いこませた。
崔琳を棺に入れ、李嶷は共に皇帝に会うため東宮を出た。
顧宰相は殺してでも来させてはいけないと主張したが、皇后は殺してはいけないと言って皇帝を説得した。
武力で乗り込んだ李嶷は、顧宰相の私兵が掲碵族であることを暴き、本当の謀反人が誰であるかを皇帝に分からせた。
烏延は皇帝と皇后を人質に取り、逃げることにした。
李嶷は隙を見て皇帝を解放し、乱戦になった。
目覚めた崔琳も李嶷たちと共に戦った。
烏延も顧宰相も倒され、李嶷は崔琳が生きている幸せをかみしめた。
感想・考察
「よかった。やっぱり崔琳は生きてたんだ」と安心して1週間を過ごしました。
しかし、崔琳が目覚めたというのは李嶷の見た夢か幻か何かだったようで、崔琳は目を覚ましませんでした。
なんだってー!?
と思いながらも、”きっと楽游原にいる間に目を覚ますはずだ”と信じ見守りましたが、目覚めず。
李嶷は、最終決戦の場に棺に入れて崔琳を連れて行きました。
「二人で臨む最終決戦」ってこういう意味だったの?と不安になりました。
このドラマならばあり得るかもしれないと思う実績がありますからね。
そうです、鮑天来たちのことです。
ただ、桃子が生きていたので、きっと崔琳も大丈夫なはずだ!という希望を持つことができました。
戦いの最中に崔琳は目覚め、烏延と顧宰相には2人でとどめを刺しました。
「二人で臨む最終決戦」というタイトルを見た時に想像していたように2人で最後の戦いに けりをつけてくれました。
本当に良かった。
崔琳が生きていることを実感した2人のやり取りが微笑ましかったです。
返り血を浴びたままのキスシーンもよかったです。
皇后さまがいてくれてよかった
阿恕から李嶷に全て伝わってしまったと知った顧宰相は一瞬慌ててましたが、すぐに皇帝を操って急場をしのぐという作戦を思いつきました。
前回、李嶷が城門を閉ざし崔琳を見つけていたのを、謀反ではないかと考えていた皇帝は、いいように顧宰相に操られてしまいました。
廃太子にまで同意したときには、「あなた跡取りどうする気なの?」とちょっと怖くなりました。
皇帝「朕の息子は1人しか残っておらぬ」
「楽游原」第39話より引用
と自分で言っていたのに、そんなにあっさり廃太子することに同意してしまうなんて。
もちろん、本当に謀反を企んでいるならば たとえ1人息子だとしても そうせざるを得ないでしょう。
けれど今回は大した証拠もないのに。
もともと皇帝は 体が弱い上に 愛した2人の息子に裏切られ、体調を崩していました。
皇帝という地位からくるプレッシャーもあるでしょうから、嫌いな李嶷を疑うのは仕方ないのかな、とも思いました。
それに李嶷は顧宰相にとっては娘婿であり、普通ならば娘のために(娘が将来産むかもしれない将来の皇帝のために)顧宰相は李嶷をかばう立場だと思われます。
そんな人が本気で李嶷の謀反を疑っているというのは 説得力があったのかもしれません。
けれど顧宰相の言いなりになりすぎじゃない?と思う気持ちもあり、もやもやしながら見守っていたら、
皇帝「顧宰相 全てそなたに任せた。全権を委ねる」
「楽游原」第39話より引用
このセリフが出ました。
( ゚д゚)ポカーン
どれだけ顧宰相のことを信じてるんですか?
その半分でも李嶷を信じてあげてよ。という気持ちです。
李嶷や崔琳もずっと騙されていたわけですから、顧宰相の外面が良すぎたということになるんでしょうか。
皇帝を操って李嶷をさっさと ころしてしまおうとする顧宰相。
皇后「皇太子は大きな過ちを犯していない。百官を召し討議すべきです」
「楽游原」第39話より引用
駆け寄ってきた皇后が、言いなりになり続ける皇帝を引き留めてくれました。
皇后さま!
素敵!!!
皇后さま、初登場は23話でした。
19.20話では菫王妃(李峻と李崍の母)と劉妃の追封の話をしていましたが、そこでは出てきませんでした。
皇帝の妻たちは皆亡くなっているのかななんて思っていたところに、登場。
ちょうど崔倚への褒美として皇后の甥を崔倚の養子とする、崔琳を公主にするなどという案を考えていた皇帝です。
皇后「崔の令嬢の気持ちを探らせては?公主になりたいか確かめるのです」
「楽游原」第23話より引用
皇后は本人の意思を尊重すべきだという、まともなことを言ってくれました。
28話で崔琳のおもてなし会を開いた時も、皇后は終始和やかでした。
そして今回も、顧宰相の言いなりになって李嶷を葬ろうとする皇帝を思いとどまらせてくれました。
皇后という存在には警戒してしまいます。
どうしても ただのいい人が皇后のわけがないという警戒心が働きます。
けれどこの皇后は棚ぼた皇帝の皇后なので、後宮での女同士のサバイバルを制した皇后達とは違うんでしょうね。
誰かの肩を持つことなく、正論を言ってくれる皇后さま。
救われました。
阿恕ぉおおおおおーー
阿恕「若様をそこ(柳承鋒が崔琳とひっそり暮らそうとしていた美しい場所)に埋葬し自害して罪を償います」
「楽游原」第39話より引用
阿恕は最後まで若様に忠誠を尽くして自害するつもりのようです。
崔家軍の中枢にいて崔琳にも信頼されていた阿恕が、若様を助けるために川に飛び込み、そこから人生がくるってしまいました。
ずっと阿恕の行動原理が分からなくて、最初は若様×何校尉の強化系オタクだと思ったりしました。
次には若様が大好きなんだなと思いました。
柳承鋒「阿恕、”柳”姓を名乗らないか?お前は孤児で名前がなかったから”阿恕”と呼ばれていた。実は私も孤児なのだ。幼い頃に両親を亡くした。お前が改名すれば私には家族ができる」
「楽游原」第37話より引用
37話にこんな場面がありました。
阿恕にとって若様は親みたいな もの なのかもしれないと思いました。
思い返せば崔琳も崔倚も19話では、若様のために立派なお墓を建て亡くなったことを悼んでいました。
少なくとも李嶷と崔琳の仲を引き裂こうとする前までの若様は、皆に慕われている人だったんですよね。
阿恕にとってはずっと敬慕の対象だったんですね。
阿恕「あの方(崔琳)には秘密に。若様の死には触れず生きていると思わせてください」
「楽游原」第39話より引用
この真意は、崔琳の中で生きている限り、若様は生き続けるからということなんでしょうか?
若様のせいで身を亡ぼすことになったのに、最後まで若様のために生きようとする阿恕。
理解不能ですが、阿恕がそうしたいなら、やり遂げてほしいです。
それでは最終回、ハッピーエンドっだと信じて見てきます!
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