楽游原(らくゆうげん) 最終回 第40話 夢見た理想の未来へ あらすじ
桃子はかつて仮死状態になる薬を作り、若様に渡していた。
それを崔琳に対し使ったのだろうと思われた。
李嶷を認めた皇帝は親として歩み寄り、李嶷は受け入れた。
譲位することに決めた皇帝は皇后と行宮に旅立ち、李嶷が即位した。
顧宰相は一族で流刑になった。
庶民に落とされた顧婉娘は心を患い自分を皇太子妃だと思い込んでいた。
崔琳は皇子を産み阿稲と名づけられた。
10年後――
李嶷は李玄澤に譲位し、牢蘭関で崔琳、息子・阿稲、娘阿枕と桃子・謝長耳夫妻に囲まれ幸せに暮らした。
感想・考察
最終回!タイトルにあるように、李嶷が思い描いていた通りのハッピーエンドでした!!
きれいなハッピーエンド、本当に良かったです!
6月6日に始まりましたので、約5か月間。
お疲れさまでした!!
ヒーローと同じくらい賢くて強いヒロインが、最後まで戦って幸せをつかみとるというストーリー、好きでした。
崔倚と韓暢から教えを受けた李玄澤は、10年経ち、かなり頼もしい大人になっていそうです。
辺境にいて外敵から国を守る常勝皇族を皇帝が嫌い、冤罪を着せて討伐しようとする、という展開を何度か見たことがあります。
李玄澤がそうならないことだけを祈っています。
今はめちゃくちゃ良好な関係でしょうが、毎日毎日顧宰相みたいな人に、悪口を吹き込まれるとどうなるかわかりませんからね。
でも、李玄澤には師匠たちや簫氏がいますから、きっと大丈夫ですよね。
謝長耳と桃子のお店はどうなったでしょうか?
店舗が拡大して2人が牢蘭関にいても優秀な部下が経営をがっちりやってくれているでしょうか。
兄貴たちのお墓にはうるっと来てしまいました。
兄貴たちが守った芹娘子と喜児は趙家村で幸せに暮らしているでしょうか。
阿恕は花になって柳承鋒のお墓を守っているでしょうか。
婉娘ちゃん
顧婉娘ちゃんは患ってしまっていました。
どうせなら家族と一緒に流刑にしてあげて欲しかったですが、そうなったらそうなったでお姉ちゃんたちに「こうなったのは全部お前のせいだ」とか言われて いじめられてしまったでしょうか?
一度良娣になったため流刑にはできないなどの事情があるのか、庶民に落とされた顧婉娘ちゃんは自分を皇太子妃だと思い込み町の人に絡むヤバい人になってしまいました。
顧婉娘ちゃんは崔琳の死を願っていました。
だからその報いを負わせたいという気持ちも分かります。
けれど、好きな人の好きな人を憎く思ってしまうのは自然な感情な気がします。
たまたま顧婉娘ちゃんの場合は父親があんな感じだったので 崔琳に危害を加えることができた だけなのではないでしょうか。
最初のころの顧婉娘ちゃんは、お姉ちゃんたちにいじめられているいい子のイメージでした。
李嶷を好きになったのも、あれで好きにならない方がおかしいレベルの出来事があったからです。
だから彼女の本質は、恋人のいる人に片思いしている ちょっと腹黒い人とそう変わらないのでは?と思ってしまう気持ちがあります。
皇帝が顧婉娘ちゃんを李嶷がいないうちに良娣にする!なんて言い出さなければ、こうはなっていなかったですよね。
李嶷は絶対に顧婉娘を後宮に入れません。
顧婉娘はきっと名家に嫁いで、いつの間にか李嶷のことなんて忘れて幸せに暮らしていたかもしれません。
阿恕は自分の意思で、若様と共に滅びの道を行く ことを選んでいたように思いますが、顧婉娘ちゃんは周囲に流されてこうなってしまった部分が大きいように感じました。
つまり何が言いたいのかというと、顧婉娘ちゃんが可哀そうすぎる気がする、ということです。
顧宰相「皇太子妃の謀殺は一族皆殺しの大罪だ」
「楽游原」第39話より引用
という話がありました。
崔琳は生きていましたが、あれだけのことを当主である顧宰相がやらかして、顧宰相以外誰も処刑されることがなかったというのは かなり寛大な措置なのだと思います。
でも白やピンクを基調とした清楚な装いをしていた顧婉娘ちゃんが、紫の服を着て町の人に絡んでいるのを見るのは痛々しすぎました。
顧婉娘ちゃんの着ている服は上等そうだったので、どこかからお金は出ていて、庶民とはいえ贅沢な暮らしをできているらしいことが救いです。
誰かが側にいて彼女を支えてあげていると思いたいです。
(単に追い出された時に着ていたものなどを売っているだけな気もしますが。)
侍女の秋翠がいるでしょうか?
もっとも、私が秋翠だったら、これ幸いと真っ先に逃げていると思いますが…。
誰か、顧婉娘ちゃんを助けてあげてください。
別のドラマ(永遠の桃花)の話をするので閉じておきます。
顧婉娘ちゃんを見ていると、どうしても「永遠の桃花」の素錦姐さんが思い出されてしまいました。
2人とも好きな人に拒絶され(嫌われ)てるのに、それでも好きでい続けて身を滅ぼしてしまう感じが似ている気がして、その後の運命も似ている気がして、切なくなります。
好きな人から嫌われても好きというのが理解できませんが、”すごいな”と、尊敬する気持ちがあります。
2人ともドラマの中では悪役なのでしょうが嫌いになれませんでした。(むしろ好き)
素錦姐さんのその後の姿に顧婉娘ちゃんの姿が重なり、いろいろな思いが重なり、どうにかしてほしいと思い熱く語りすぎてしまいました。
前情報などと全部見終わってから思ったことなど
・「大型ロマンスアクション時代劇」
と宣伝されていましたが、それは本当にその通りだと思いました。
アクションシーンもたくさんありましたし、ロマンスシーンもすっごく多かったです。
中国ドラマはあまりロマンスシーンがないものもあり、1度のキスシーンで大変だ―とお祭り騒ぎになってしまったりもするのですが、このドラマは最後の方はキスシーンに耐性ができて微笑ましく見守れるほどになっていました!
・ロミジュリ展開?
1話を見た時は、鎮西軍と崔家軍は敵同士=ロミジュリ?なんて思っていましたが、そこは全くそんなことがなく、一度だけ若様の暴走で鎮西軍と崔家軍の仲が険悪になってしまったことはありました(14話)が、すぐに仲良しになった印象でした。
李嶷は1話の頃から李玄澤を皇位につけたら自分は悠々自適に暮らすと話しており、まさにその通りになりました。
修復不可能なのでは?と懸念されていた父親との仲も修復されました。
ずっとブレずに夢を叶えた李嶷。
愛する崔琳や子供たち・謝長耳や桃子に囲まれてずっと幸せに暮らしてほしいです。
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