楽游原(らくゆうげん) 第5話 三つ巴の暗躍 あらすじ
崔琳の従兄である崔璃は、病弱な崔の若様(崔琳)に代わり崔家軍を掌握しようと考えていた。
李嶷と何校尉は、韓立を捕らえた者が並州を、虎符を得た者が建州を得ることで合意した。
2人は崔家軍の使者を装い韓立と交渉することにした。
韓立は李嶷を崔琳と誤解し、李嶷は崔琳のふりをした。
孫靖が 韓立を監視するため派遣した 使者と兵 が並州に到着した。
韓立は崔家の者が滞在していることを使者に隠そうと考え、李嶷と何校尉を監禁した。
韓立の放った密偵の目をだますため、2人はともに入浴した。
何校尉は母のつけた幼名(阿蛍)を李嶷に教えた。
鎮西軍は望州に攻め込んだ。
簫氏は亡き皇太子の子を身ごもっている姜氏を皇宮から出すため画策していた。
感想・考察
「三つ巴の暗躍」というタイトル通り、曲者・韓立のところに李嶷と何校尉が崔家の使者として乗り込み、そこに孫靖の放った使者も来てしまうというハラハラな展開でした。
李嶷曰く「欲深い」、崔の若様曰く「疑り深い」韓立は孫靖に従っているふりをしつつ、最も利益を示した相手と手を組もうとしている様子?
孫靖はそんな韓立のことを知っているからか、監視と脅しを兼ねて使者と兵を送ってきました。
気になっていた崔の若様の名前がようやく判明!
何校尉と李嶷は一緒に入浴したり(2度目)、何校尉が李嶷に幼名を教えるなどますます仲を深めました。
崔の若様の名前が崔琳と判明
悪役(小物)に違いない新キャラ・崔璃の登場により、
・崔の若様の名前が崔琳であること。
・崔倚将軍には崔琳のほかに後を継げそうな子がいないらしいこと
が判明しました。
崔璃は、崔琳と何校尉を仕留めれば自分が全軍を指揮できる的なことを言っていたので、崔倚将軍にはほかに後を継げそうな子がいないのだろうと思われます。
それに李嶷を崔の若様だと誤解している韓立も、李嶷のことを崔家の一人息子だと言っていました。崔琳にはほかに兄弟がいないようです。
崔の若様の名前が崔琳だったことには、驚きました。
それなら2話で初登場したときにそう書いてください。
なぜ今まで名前を隠す感じにしていたのか、焦らされていたのか、そのことが謎です。
簫氏に関する考察
2話で初登場した簫氏は、元皇太子妃でありながら夫を自害に追い込んだ孫靖にべったりでした。
亡き皇太子のことを「凡庸」と言うなど、もしかしたら皇太子の生前から簫氏と孫靖は不倫関係だったのかもしれない、と思うような雰囲気を漂わせていました。
けれど、きっと、今回の簫氏が本当の簫氏ですよね?
皇太孫の安否を案じ、皇太子の子を身ごもっている姜氏を危険な皇宮から出してあげようとしているのが、本当の簫氏だろうと思いました。
孫靖と仲良くしているのは、皇宮に残された妃を守るためとか、そういう理由なのだと思います。
そうだとすると、気になるシーンがあります。
それは3話の、孫靖が李嶷について簫氏に尋ねているシーンです。
2話で、皇帝が李嶷を鎮西軍に左遷したという話を梁王がしていました。
3話の簫氏も同じ話をしていました。
孫靖は、裴献が自分の息子を同行させた李嶷を警戒しており、そんな孫靖に簫氏は”裴献には子供が10人もいるし大した意味はないだろう”と言って孫靖の李嶷に対する警戒心を軽減させようとしていたのです。
あの時は、なんで梁王がすでに話した情報を簫氏がまた話すのだろうと不思議に思いましたが、簫氏の本性が反孫靖だとすると見方が変わりました。
おそらく簫氏は李嶷が鎮西軍に左遷されたわけではないということを知っているのではないでしょうか?
やっぱり李嶷が鎮西軍にいて、裴献の子・裴源が側にいるのには意味がある。
きっとそういうことなのだろうと、姜氏を守ろうとする簫氏の姿を見て思いました。
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