蒼蘭訣(そうらんけつ)~エターナル・ラブ~ #22 あらすじ
雲夢澤から戻った容昊仙君はうまく歩けないほど消耗していた。
蝶衣は体を大切にしてほしいと言って抱きしめた。
容昊仙君は蝶衣の手を外した。
3万年前、容昊仙君は赤地女子の元神を留めることに成功した。
しかし生き返らせる方法が分からず息山に赤地女子の身体を安置した。
そこに現れたのが太歳だった。
太歳は、神仙をよみがえらせる力を持つのは息山神女だけだと言い、息山神女の元神を奪えば命を救えると入れ知恵した。
赤地女子は息蘭族と懇意で、息山神女とも知り合いだった。
それに赤地女子は、正義のために命を捧げるのが自分の宿命だと言っていた。
容昊仙君はためらったが太歳に唆され息蘭族を襲った。
息山神女の両親は、彼女の霊力を封印し記憶を消して顔かたちも変えた。
息山神女をただの精霊とすることで、娘を守った。
太歳は、失敗して戻った容昊仙君に、息山神女が見つかるまで赤地女子を歴劫(神仙が受ける懲罰や修行)に出すよう言ったのだった。
太古の昔、息蘭族は太歳の体を壊し、息山神女の力で元神の残りを砕霊淵に閉じ込めた。
息山神女は12代にわたり太歳を滅ぼそうとしてきたが、実現できていなかった。
太歳が生きるのには、息山神女の清浄な霊力に抗える邪悪な祟気が必要だ。
太歳は祟気の調達と息山神女の殺害、封印解除を容昊仙君に求めた。
祟気で生きている赤地女子の元神は太歳が滅べば灰になると言われ、容昊仙君は太歳の協力者になった。
小蘭花は謝惋卿(赤地女子)を静逸雅軒に呼び出し共に酒を飲んだ。
別の部屋に東方青蒼が簫潤(長珩仙君)を呼び出し、自然な形で2人を引き合わせる算段だ。
謝惋卿は、元宵節の夜に会った人物に心を奪われたと小蘭花に話し捜索協力を頼んだ。
簫潤は、仙女のような美女に出会ったので、その人を娶りたいと東方青蒼に話した。
相手の美女は謝惋卿だろうと思い、東方青蒼は快く協力を引き受けた。
すると簫潤は広間に東方青蒼を連れて行き、巨大な小蘭花の絵を見せた。
簫潤は集まった人々に絵の美女についての情報提供を呼び掛けた。
報酬の銭10万枚は東方青蒼が立て替えることになった。
簫潤と東方青蒼は義兄弟の契りを結んだ。
謝惋卿が小蘭花の絵を見たら計画はおしまいだ。
結黎は広間から絵を撤去させたが、すでに簫潤は街中に小蘭花の絵をばらまいていた。
酒を取ってくると言って部屋から出た東方青蒼は小蘭花と会い、また長珩仙君と会っただろうと責めた。
小蘭花は、東方青蒼こそ謝惋卿が夢中になるようなことを元宵節の夜にしたのだろうと責めた。
簫潤は東方青蒼を捜しに部屋から出て、謝惋卿は小蘭花を捜しに部屋から出た。
小蘭花と東方青蒼は狭い物置に身を隠し2人が出会うのを見守った。
しかし2人はすれ違ってしまった。
落胆して部屋に戻った小蘭花は簫潤に、東方青蒼は謝惋卿に出会ってしまい…?
感想
3万年前の容昊仙君と太歳との出会いが語られたことで、かなりの謎が解けました!
3万年前、赤地女子は自分の元神を犠牲にして月族兵10万を封印しました。
容昊仙君は師匠(赤地女子)の元神を繋ぎ止めることに成功したものの、生き返らせることができませんでした。
そこに現れたのが太歳で、息山神女の命と引き換えに赤地女子を助けられることを教えました。
このことは容昊仙君も知っていました。
しかし赤地女子が息蘭族と懇意だったことなどから、息山神女を犠牲にして赤地女子を救うという選択肢は容昊仙君の中にはありませんでした。
ところが太歳に唆された容昊仙君は、師匠のためなら何でもするモードに突入し息蘭族を襲いました。
息山神女の両親は息山神女の全てを変えただの精霊にすることで、息山神女を守りました。
だから小蘭花の真の姿が見たこともない形だったんですね。
失敗して戻ると、赤地女子は祟気で生かされる状態になっており、容昊仙君は以来太歳の協力者になりました。
太歳にしてみれば、ラッキーだったんですね。
息山神女たちは12代という長い年月をかけ太歳を滅ぼそうと努力して来ました。
祟気が尽きかけた太歳のところに、赤地女子を連れた容昊仙君がやってきました。
容昊仙君を利用することで、太歳は命を繋ぎ止めることができました。
容昊仙君が3万年前海市を設立したのは、太歳に祟気を捧げるためだったんですね。
3万年前の大戦と、息山神女が行方不明になったこと、海市が設立されたことは全部つながっていました。
新たな疑問が生まれました。
3万年前息山神女は姿形を変えられて ただの精霊にされたわけですが、小蘭花は自称1500歳。
3万年前から1500年前までの28500年間、小蘭花は何をしていたのか、ということが気になりました。
小蘭花たちは、謝惋卿と簫潤を自然な形で会わせるために、2人を別々に静逸雅軒に呼び出しました。
そこで予定外のことが起きました。
小蘭花は謝惋卿から、魔王様を好きだと告白されました。
魔王様も簫潤から小蘭花を好きだと告白されました。
元宵節の夜の話を聞かされた小蘭花が不機嫌になっていたのが可愛かったです。
簫潤と義兄弟の契りを結ばされた魔王様、可愛かったです。
笑わせていただきました。
王道ですが、狭い物置(?)に2人で隠れる展開はドキドキで良かったです。
ところであの物置、なんであんなところにあったんでしょうか。
中に何も物が置いて無さそうでしたし、置く必要ないような!?
装飾のため?ドキドキ展開のため?
何のためにあるのか分かりませんが、あの物置はいい仕事をしてくれました。
簫潤と謝惋卿をくっつけたいのに、簫潤は小蘭花を好きになってしまい、謝惋卿は魔王様を好きになってしまいました。
最後、2人は想い人に会えました。
次回、どうなるのでしょう。
小蘭花が簫潤と結婚する展開になるなら、魔王様は謝惋卿と結婚する展開になるでしょうか?
そうなれば、魔王様が簫郎ですよね。
魔王様は花嫁となった謝惋卿を●すんでしょうか?
でも何のために?
命格詩に書いてあるからそれを実行するためだけ?
すごく気になります!
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