夢華録 第21話 ただ一つの希望の光 あらすじ
顧千帆は簫欽言と会食した。
牛すじ煮込みや えび、富貴如意餅など顧千帆の好物を当時の料理人を呼び戻し作らせたのだと簫欽言は語った。
数年前大きな怪我を負い、医者からえびやカニを控えるよう言われているのだと顧千帆は話した。
”戦には親子で出るべし”と言って簫欽言は顧千帆を自分の陣営に誘ったが顧千帆は断った。
盼児との結婚を報告すると、釣り合わないと言って簫欽言は反対した。
自分にとって盼児は至宝であり唯一の希望の光だから、仲を壊さず祝福して欲しいと顧千帆は頼んだ。
簫欽言は全て顧千帆に任せると約束した
”国 亡びんとするや必ず妖孽あり”と言う。
帽妖騒ぎは政敵が宰相となる簫欽言を攻撃するために起こしているのだろうと顧千帆は警告した。
簫欽言は数日後にある寿宴に出て欲しいと頼んだが、顧千帆は何も言わず立ち去った。
簫欽言は天にいる淑娘に、孫が自分に似るよう願ってほしいと頼んだ。
高家は銭塘に高禄・高福の2人組を派遣し欧陽と盼児のことを調べさせた。
2人は傅子方を接待し、欧陽と盼児は恋人同士だったが、探花となった欧陽に盼児が捨てられたことを聞き出した。
簫欽言の寿宴で披露するため、引章は張好好と練習を行っていた。
しかし引章は集中力を欠いていた。
張好好が恋人を想って眠れなかったのかとからかうと、新譜を練習していて眠れなかったと引章は言う。
東京の男の まめな行いや甘い言葉に惑わされると泣きを見る、と張好好は忠告した。
盼児は顧千帆を連れて高慧に会いに行くと欧陽の本性を話し、絶縁するよう説得した。
高鵠は2人に感謝し、結婚式には祝いに行くと約束した。
三娘は陳廉に菓子を杜長風に届けて欲しいと頼んだ。
最初は恩義を感じる必要はないと言っていた陳廉だが、三娘の中の何かを感じ取り届けに行った。
杜長風は”厚意は受け取った、今後は互いに関わらないようにしよう”という伝言を陳廉に託した。
陳廉と招娣の仲が悪いのを知った三娘は、屋敷も招娣の部屋の調度も陳廉が用意したのだと話し仲良くするよう頼んだ。
気に入らない招娣は、子方のことを持ち出した。
招娣は有能だが若さゆえ経験が足らない。
招娣には自分のように回り道せず色々な角度から人を見られる人間になって欲しいと三娘は話した。
初めて人に注意されたと言って招娣は感謝した。
引章は沈如琢とデートし簪をもらった。
沈如琢は、沈家ならば良民にすることも簡単だと話した。
2人のデートを盼児は船の上から顧千帆と見ていた。
これから淑娘のお墓参りに行くのだ。
2人は淑娘の墓前で結婚を報告した。
戻った陳廉は、杜長風は科挙に受かり進士になったが下位合格だったことと皇帝の前で粗相をしたため官職に就けず、順番待ちの集団に回されたのだと話した。
だから杜長風は書院で師範をしている。
三娘は、杜長風を可哀想に思った。
杜長風の視力が落ちたのは最近のことで、特に夕方になると酷いと陳廉が話すと、三娘は何かに気づいた様子を見せた。
顧千帆は銭塘に眠る盼児の両親に報告するため水陸会を行いたいことや、御史中丞の斉牧に仲人を頼みたいと考えていることを話した。
顧千帆は父親のことを話していない。
まだ秘密があると盼児に話した。
感想
顧千帆情報がアップデートされました。
好物は牛すじ煮込み・えび(ただしドクターストップのため食べられない)・富貴如意餅だそうです。
6話では”盼児を許嫁に再会させるために東京に送り届けただけだ、下心はない”と言っていた顧千帆が、盼児と結婚すると言った時は、パパはさぞ驚いたろうと思います。
今回のタイトルにもなっていますが、「私にとって盼児はまたとない至宝だ。陰ひなたに暮らしてきた私の唯一の希望の光だ」という顧千帆のセリフには感動しました。
ウルッと来たよ!
無事に盼児との結婚を報告し、邪魔をしないと約束させたので簫家からの妨害工作はこの先ないと考えてよさそう!?
基本的には冷たい態度を取りつつも、帽妖騒ぎは政敵がやっているんだと思いますよ、と警告をして注意を促す顧千帆。
盼児にはデレデレですが、パパにはツンデレのようです。
盼児は高慧と会い、欧陽のことを話しました。
欧陽は高慧には”君と出会う前に意中の女子はいなかった”と話していたらしいです。
盼児の見立てでは、高慧は世間知らずの小娘、だそうです。
高慧が世間知らずの小娘だとすると、やっぱり欧陽が出世のため高慧を狙ったということでしょうか。
欧陽がかなり企んでる感じでしょうか。
蘇行遠の妹や龔校書郎が娘への仕打ちは最初は高慧がやったと思っていて、前回は欧陽がやったのかな?と推理しましたが、普通に考えたら江氏が犯人だというのが自然な気がしました。
盼児の店にも招娣たちを雇って嫌がらせをしたくらいですから。
ただ、盼児の店への嫌がらせは他の2人に比べて手ぬるいと思われ、そこに違和感を持っています。
盼児と顧千帆は結婚への第一歩として顧千帆側の両親への挨拶を終えました。
今後は既に亡くなっている盼児の両親への挨拶をするため水陸会を行おうと約束しました。
さらに仲人は斉牧に頼もうと、顧千帆は決めているみたいです。
よく分からなかったことがあります。
それは斉牧のことです。
12話で斉牧は初めて登場しました。
顧千帆が怪我をしたと聞いて たまらず会いに来た斉牧でしたが、顧千帆は周囲を警戒していました。
斉牧は予め探らせて顧千帆しかいないから会いに来たのだと言っていました。
2人で会っているところを見られるのを警戒しているようでした。
顧千帆は清流派でありながら濁流派を装って皇城司に入り込んだのだと、この時明かされました。
清流派である斉牧と清流派であることを隠している顧千帆が一緒にいるところを見られるのはまずい事だったはず。
それなのに仲人を頼んでいいの!?ということをすごく疑問に思いました。
顧千帆と斉牧は公衆の面前で会っていましたし(17話)、時勢が変わって堂々と会えるようになったのでしょうか? よく分かりません。
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