夢華録 第4話 救出大作戦 あらすじ
盼児は、本物の夜宴図と交換に金を貸して欲しいと頼んだ。
盼児は夜宴図の詳細を語ると、何度も見せて欲しいと楊知遠に頼まれ贋作を作り贈ったことを話した。
そして引章の姉を死なせた自分には引章を助ける義務があり、そのためには銭が必要なのだと言った。
顧千帆は上物の和田玉(200貫相当)を渡し、夜宴図を持っていることを誰にも言わないよう口止めした。
東京で会う方法を尋ねると、”州橋南の王記鉄舗に赤い旗が掲げてあるとき、店主に「銀の針10本を買う」と言えば会える”と顧千帆は言った。
2人は別々の道を進んだ。
顧千帆は後をつけてきた陳廉(17)を捕らえ利用し華亭県から出た。
顧千帆の持つ簪を見た陳廉は、南洋物の珊瑚が近年安価で出回っていることを話した。
上等な南洋物の珊瑚が以前より安価なことを顧千帆は訝しく思った。
周舎をだますため、盼児はまず香雲楼の2階を貸し切った。
そして周舎の屋敷に行き囚われの引章を見つけた。
盼児は”全福客桟にへそくりを隠している”と言うよう引章に指示を出し、屋敷を去った。
盼児は偶然を装い全福客桟の前で周舎に会うと、頬を叩いた。
三娘は、”盼児の恋心を無視し妹分と駆け落ちするなんて”と大声で言い、街の人達に周舎を殴らせた。
盼児はわざと高価な簪を落として立ち去った。
周舎は簪を届けに香雲楼を訪ねた。
香雲楼の者は、盼児のことを”宦官の別宅で囲われていた名妓だが、正妻の殴り込みを受け見舞い金を得て故郷へ帰った”と説明した。
盼児は、銭塘にいた時にも周舎をお茶に誘ったが無視されたと作り話をし、周舎に気のある素振りをした。
三娘は徐親分(周舎に金を貸している。武闘派)を呼びに行かせた。
獅頭佩を見て、顧千帆が皇城司の指揮だと知った陳廉は、仕事を手伝いたがった。
顧千帆は陳廉に魏為を連れてこさせ暴行を加えると尋問を始めた。
魏為は鄭青田に命じられたことを告白した。
鄭青田が異国の商人から賄賂を取って港に無断停泊させ、毎年20万貫得ていたことも告白した。
しかし魏為は、鄭青田が都のどの朝臣と通じているのかは知らなかった。
顧千帆は、雷敬と于中全の話を盗み聞きした日のことを思い出していた。
雷敬は、この件を解決し皇后の腹心になりたいと話しており、于中全は、解決したら顧千帆を殺そうと話していた。
顧千帆は”命を無駄にするな”と言って陳廉と別れると、万奇を訪ねた。
万奇は雷敬に従わず、皇城司の中で最も信頼できる戦友だ。
万奇は1人で深酒していた。
万奇によれば、雷敬を怒らせた顧千帆には20万貫の懸賞金がかけられている。
万奇は、逃がすと言って顧千帆に酒を注いだ。
顧千帆は突然の眠気に襲われ…?
感想
本物の夜宴図は本当に盼児が持っているようです。
2話で顧千帆は楊知遠に「この絵は贋作です」と言っていました。
しかし盼児が盗み見た報告書には「絵画は存在したが当人の関与は不明」と書かれていました。
なので私はてっきり、楊知遠の持っていた絵画は本物だったけれど、意味を知らずに持っていたものなので巻き込まないよう本人には偽物だと言ったのだと思っていました。
けれど、絵画は確かに偽物だったということが今回分かりました。
顧千帆は偽物の絵だと知りながら「絵画は存在した」と嘘の報告書を作成したことになります。
それとも「絵画は存在した」というのは、”偽物の絵があるのだから、偽物を作る際に参考にした本物があるはずだ”という意味で嘘の報告をしているわけではないのでしょうか。謎です。
盼児と顧千帆は別れ、盼児は引章を助けるために動き出しました。
周舎の屋敷に忍び込みましたが、引章は脚を折られており三娘と2人では助け出せないためこのまま療養させることに。
今までひどい扱いを受けていた引章は、お金の在処を言うと丁重に扱われるようになりました。
1話を見たときは、周舎は人をだまして暮らしている遊び人だと思っていたのですが、立派なお屋敷を持っているところを見るに、今は借金を抱えて苦しんでいるものの一時は立派な商人としてやっていたのかなと思いました。
ところで、盼児は周舎に仕返しをするために周舎を誘惑しているわけですが、最終的にどんな仕返しが達成されるのか、どうやって引章を取り戻すのかまるで予想ができません。
とりあえず、徐親分が次回出てきそうですが…。
そういえば、盼児は演技の中で”凡様”に対する恨み言を言っていました。
宦官の正妻に追い出された設定なので、凡様というのは、宦官の名前でしょうか。
前回船頭に作り話をするとき、顧千帆の名前を簫凡だと言っていましたが、盼児は”凡”という名前が好きなのか?
それともアラン・スミシーのように定番の偽名なのか。
周舎は引章が逃げられないように脚を折るなど、本当に最低なやつなので二度とこんなことをしないよう徹底的に叩きのめしていただきたいです。
盼児も三娘も引章も男運最低なスタートですが(盼児はまだ決定してませんでした)、最後にはみんな幸せになって欲しい。
盼児と別れた顧千帆は陳廉を使って街を出ました。
顧千帆の素性を知った陳廉は仕事を手伝いたがり、2人で魏為から情報を引き出しました。
どうやら鄭青田は杭州の港で、異国商人から賄賂を受け取り違法停泊を黙認しており、楊知遠はそれを告発しようとして殺されたようです。
皇城司に知られたため、鄭青田は都にいる何者かに賄賂を贈り切り捨て御免の命を出させました。
万奇は「なぜ雷司使を怒らせた」と言っていたので、雷敬が鄭青田と通じている?
顧千帆が信じ頼りにした万奇でしたが、酒に薬を混ぜていました。
最後、顧千帆は意識を失っていましたが、あれは演技ですよね?
万奇が意味深に注いだ酒はほぼほぼ襟の布に吸収されていたように見えましたもの。
演技だと信じて、次回を待ちたいと思います。
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