夢華録(むかろく) 第9話 勝負の賽の目 ネタバレあらすじと感想

むかろく第9話 勝負の賽の目 夢華録

夢華録 第9話 勝負の賽の目 あらすじ

顧千帆こせんはん鄭青田ていせいでんに加担した江南こうなんの官吏について調べていた。
調査は最終段階で、これが終われば東京とうけいに戻れる。
顧千帆こせんはんは珊瑚のかんざしを懐から取り出すと、「なぜ何の消息もない?君なら東京で騒ぎを起こすはずだろ」と語り掛けた。

盼児ふんじ何四かしらを使い欧陽おうよう宅の前で騒ぎ続けていた。
欧陽おうようは高家に知られたら大変だと焦り、とく氏に怒りをぶつけた。
科挙後に娶ると盼児ふんじに伝えるよう頼んだはずが、とく氏が勝手に婚姻のことを明かしたため盼児ふんじが上京してくることになったのだ。

欧陽おうようは騒ぎを止めるため、文を書くととく氏に託した。

池蟠ちはんは部下の何四かし盼児ふんじに虐げられているという話を聞き、欧陽おうよう宅前にやってきた。
池蟠ちはん何四かしを連れ戻そうとしたが、何四かしの中には盼児ふんじを敬う心が生まれており、ここに残ると言う。
直接盼児ふんじに文句を言おうと、池蟠ちはんは宿に押し掛けた。

宿で出会った引章いんしょうの美しさに、池蟠ちはんは心を奪われた。
引章いんしょうは誤って池蟠ちはんを琵琶で殴ってしまい、逃げた。
追いかけた池蟠ちはんは、三娘さんじょうに殴られ盼児ふんじにお茶をかけられた。

怪我をした池蟠ちはんは、和解の酒宴で引章いんしょうに3曲弾かせるよう要求し、応じなければ東京とうけいでは平穏に暮らせなくなると脅した。
盼児ふんじ江南こうなん一の奏者に弾かせるには依頼者は文武3題を受けて通る必要があると言い、池蟠ちはんvs盼児ふんじたちによる3番勝負が始まった。

1局目、引章いんしょうvs池蟠ちはんの対句対決は池蟠ちはんが勝利した。
2局目、三娘さんじょうvs池蟠ちはんによる刀法対決は三娘さんじょうが勝利した。
3局目、盼児ふんじvs池蟠ちはんによるサイコロ対決は盼児ふんじが勝利した。

勝負に勝った盼児ふんじは、何四かしらを自由に使う権利を得、祝杯をあげた。

雨を見ながら酒を飲んでいた盼児ふんじは、ふと顧千帆こせんはんに会う方法(”州橋しゅうきょう南の王記鉄舗おうきてつほに赤い旗が掲げてあるとき、店主に「銀の針10本を買う」と言えば会える”)を思い出し出掛けて行った。

2人になり、三娘さんじょう引章いんしょうに全てを話した。
盼児ふんじ引章いんしょうのために欧陽おうようと会おうとしていること、欧陽おうようは変わってしまったこと、盼児ふんじ欧陽おうようは結ばれないだろうこと。

王記鉄舗おうきてつほの旗の色は紺色だった。
まだ顧千帆こせんはんは帰っていなかった。
盼児ふんじは不安な胸の内を心の中の顧千帆こせんはんに話した。

顧千帆こせんはん銭塘せんとうちょう氏茶舗を訪ね、盼児ふんじとのことを思い返した。
盼児ふんじの店と家を見張り、三娘さんじょうの前夫と息子の行方を調べるよう顧千帆こせんはんは命じた。

顧千帆こせんはん陳廉ちんれんに、今後しょう家を頼るつもりがないことを話した。
陳廉ちんれん簫欽言しょうきんげんの悪評を語った。
簫欽言しょうきんげんが偽の瑞祥で皇帝に取り入ったことや、皇后にへつらい邪魔者を排除し、宰相と敵対した、などである。

引章いんしょう皇城司こうじょうしの高官である顧千帆こせんはんがいてくれれば、盼児ふんじが救われ自分も良民になれるのではないかと考えた。

感想

池蟠ちはん大活躍の裏で、会えない盼児ふんじ顧千帆こせんはんが互いのことを思い合う回でした。

顧千帆こせんはんは寡黙なので、お調子者の陳廉ちんれんがいい味を出してくれています。
心の中で遠くにいる相手に語り掛けるって、もう好きですよね?と思いました。

盼児ふんじ何四かしらに欧陽おうよう宅の前で騒がせ続けており、それでも欧陽おうようは出てきません。
どうやら欧陽おうようとく氏に命じたのは、科挙後に娶ると伝えることだったのを、とく氏が勝手に高家との婚姻を話し同心佩どうしんはいを返すよう迫ったようです。
そうだとすると、2話で同心佩どうしんはいを返せば渡すと言った80両は、結納のお金か何かだったということでしょうか。

とく氏は欧陽おうように命じられていないことまで、自分の裁量でしてしまう性格みたいです。
しかもそれが、「よくやってくれた!」と誉めたくなるようなことではなく、「なんでしたの?」と問い詰めたくなるようなことなのでたちが悪い。
探花たんかになった自慢の主人が上司に気に入られて欲しい、良家の嫁を娶って欲しい、という気持ちが暴走してしまう気持ちは分からなくはないですが、とく氏のせいで欧陽おうよう盼児ふんじの関係はこじれにこじれまくっています。

突然始まった三番勝負。
モブキャラたちがそれぞれの勝負を解説してくれたことで、何をやっているのか理解できました。

特に引章いんしょうの対句対決は、解説が無かったら意味が分からなかったと思います。
三娘さんじょうの作っていた豆腐の花は、別のドラマで見たことがあり「これなら私も作れそう」と思ったままトライせずにいたのですが、作るのには超絶技巧が必要なようだと、このドラマを見て知りました。

盼児ふんじのサイコロ対決、池蟠ちはんは6の目が6個揃い、盼児ふんじは6の目が6個と1の目が1個。盼児ふんじの勝利となりました。
盼児ふんじの方がサイコロの数が多かったのは盼児ふんじが何か細工をしたからのようですが、それがどんな仕掛けなのかは分かりませんでした。
金剛石(ダイヤモンド)の指輪を使って何かしたようです。

勝負に勝って祝杯をあげる3人でしたが、盛大に雨が降って来たこととアンニュイな盼児ふんじの表情から、盼児ふんじの内面が決して晴れやかではないことが表現されていて雰囲気がありました。

顧千帆こせんはん盼児ふんじが心の中にいる相手に話しかけていたわけですが、引章いんしょう顧千帆こせんはんに話しかけてドラマが終わりました。
やっぱり引章いんしょう顧千帆こせんはんが好きですか?
平和的解決を望みます!

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