馭鮫記前編&後編

無量金雷が三月と離殊を直撃しようとしたとき、天君は仙令を投げて2人を助けた。砕け散った仙令は奥義を示した。三月は玉露霊芝を持って北淵に向かった。雲禾は烙印を封じ昊青と合流した。しかし狐族に囲まれてしまった。説得しようとしたが、卿玄には伝わらず…？

万花谷軍により道が封鎖されてしまい、長意・空明・青姫が出陣することになった。雲禾は一時長意に鮫珠を返した。雲禾は再び寧悉語に会った。寧悉語は青姫と寧若初を庇ったことで谷主の座を狙っていた林氏に万花谷を追放されたことを話した。

飛廉神君は三月を仲間に誘った。三月は離殊が付いてきてたことに気づいたが、玉露霊芝を採る際傷つけないよう、冷たい態度で突き放した。雲禾は夢の中で寧悉語に話を聞いた。寧悉語は仙師が寧若初を殺した、仙師を止めて欲しいという青姫への伝言を雲禾に託した。

青姫は岱輿の玉露霊芝があれば雲禾を延命できると話し、三月は急ぎ出かけて行った。仙姫は従順に振る舞い、強い霊力を手に入れることと御霊師を自由に使うことを仙師から許された。仙師は万花谷への解毒剤の配布を遅らせ、昊青に警告を発した。

雲禾の容態を診た空明は余命1月と宣告した。天君は仙姫に会いに行き、岱輿で修行すると告げた。岱輿は仙姫にとって思い出の地だった。天君と2人、岱輿で獣に襲われているところを仙師に助けられたのだ。当時のことを覚えているか仙姫は尋ねたが、天君は覚えていなかった。

三月は離殊に謝罪しやり直したいと話した。昊青は鎮痛剤を差し入れ仙姫と面会した。昊青は、仙師が愛しているのは仙姫の顔だけだと伝えると、書斎の密室に行くよう助言した。長意は尊主に就任することになった。就任当日、雲禾は練炭を焚き計画を実行した。

仙師と絵は血の契りを交わして力を得ていた。絵は大乱を起こすという約束を守るよう仙師に迫った。卿瑶は雲苑に食事を届けると雲禾に攻撃した。雲禾は九尾狐姿になり対抗した。雲禾の力を見た卿瑶は、卿舒から奪った力だと確信した。長意は2人の間に入った。

空明によれば、双脈は禁忌の術だった。雲禾の体は双脈が反発する中命懸けで戦ったことで屍同然だった。仙師は一度も仙姫を見舞わなかったが、目覚めた仙姫を幽虫で治療した。幽虫による治療は凄まじい痛さだった。昊青は寒霜の解毒剤を盗もうと仙師府に入り…？

仙師とも仙師の愛した女性とも面識のあった青姫は、彼女が生きていれば今のお前を許さないだろうと言った。雲禾は従棘所に現れた洛洛に天君の令牌を託し、囚われの罪仙たちを逃がすよう頼んだ。仙姫にいたぶられた雲禾は九尾狐姿で対抗したが、突然苦しみだし…？

空明は三月に青姫に会いたい旨、話した。空明の正体に思い当った離殊は、青姫の気に入る贈り物を空明に教えた。九寒洞で空明は洛洛と出会い、ひょんなことから2人で一晩くっついて寝て過ごした。洛洛の説得に応じた青姫は北淵軍と共に戦うことを決めた。