尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ #15 懐妊騒ぎ あらすじ
胡善囲は尚食になるため井泉と協力していた。
孟紫澐は皇帝・朱高熾に井泉のことを告げ口した。
皇帝が井泉を調べるよう命じたところ、彼の家から宮中のものを抜き取っていた不正の証拠が見つかった。
その中には尚食局に協力者がいることを示すものがあり、尚食局に調査が入った。
胡善囲を守るため、王遥清は自ら罪を認め名乗り出た。
蘇月華は師匠である王遥清を助けるため孟紫澐に助けを求めたが、孟紫澐は動かなかった。
皇帝は南京への遷都を強行しようとしており、遷都反対派の皇太子・朱瞻基や大臣たちは頭を悩ませていた。
皇帝は南京に遷都すれば食糧を北京に運ぶ必要がなくなり民の負担を減らせるというが、運河のおかげで食糧を運ぶ負担はかなり軽減されているはずなのだ。
ここ3か月ほど、皇后の具合が悪い。
毎日めまいと腹痛が続いている。
皇后の容態を見た潘司薬は皇后懐妊と判断した。
(脈は司薬が診て、結論は戴院判が下す。)
しかし皇后は明らかに病だと蒼白の表情で独り言ちた。
江司薬は潘司薬の判断に異を唱えたが、宮中から遠ざけられた。
胡善囲は姚子衿と蘇月華に皇后の膳を用意するよう命じる一方、蘇月華には内密に何もしないよう言った。
戴院判からは懐妊していることを前提とした薬膳を作るよう指令が届いた。
姚子衿は命じられた通りに薬膳を作り皇后のもとへ向かったが、姚子衿の見たところ皇后は明らかに具合が悪そうであり懐妊とは思えなかった。
皇后は先帝の時代からの名医と言われる盛侍医に診てもらいたいと要望した。
盛侍医は懐妊ではないと言い、薬を処方した。
ところが、その薬を飲んだ皇后は出血し盛侍医は捕らえられてしまった。
近頃姚子衿は皇太子のところへ膳を運ぶ役目を拒んでいた。
しかし殷紫萍に説得されて行雲草舎(皇太子の住処)に向かった。
姚子衿は皇太子に皇后のことを訴えた。
本当に懐妊であるのか疑わしいのに懐妊を前提とした薬膳を作らされていることは殺人に加担しているのに等しく感じられ我慢できなかったのだ。
皇太子は、盛侍医以外の侍医と皇帝が懐妊と認めている以上、口にしてはいけない話だと姚子衿を諫めたが、姚子衿が心の底から皇后のことを心配しているのだと知ると皇宮の外に連れ出した。
皇太子は街の薬局に侵入し…?
感想
王遥清は10年来の戦友胡善囲を守るために全ての罪を被りました。
蘇月華はものすごく辛そうで、師匠と弟子というのは教師と生徒以上の強い繋がりがあるんだなぁと思い知りました。
中国ドラマにはよく師匠が出てきますが、これまで見た感じでは家族(以上)のようなものなのかなぁと想像しています。
蘇月華と王遥清はまだ3年くらいの付き合いだと思いますが、短い期間でも強い結びつきができる師弟関係というものに興味が湧きました。
今まで元気だった皇后がものすごく具合悪そうです。
ご懐妊と判断されました。
しかし皇后は違うと言い名医と噂の盛侍医も姚子衿も懐妊ではないと言い宮中が揺れました。
胡善囲は、”懐妊ではない”と言った江司薬(医師としての職業倫理に忠実そうな方)を郭氏の祖母の係にして宮中から遠ざけ(たように見える)、”江司薬は宮中のことが分かっていない”みたいなことを言っていたので、もしかしてこれは大きな陰謀で懐妊だと言っている人たちは皆グルなのかな、とワクワクドキドキしました。
誰か大物が皇后を亡き者にしようとしていて、侍医の皆さんを味方につけているのでしょうか?
懐妊ではないのに懐妊ということにして正反対の薬を処方し医療行為で皇后を殺そうとしている?
姚子衿が皇后は懐妊ではないと言っているので、恐らく皇后は懐妊ではないですよね?(メタ推理)
何よりご本人様が妊娠してるわけないだろ、みたいなことを仰っていますし。
あ、でも盛侍医が逆の薬を出したら皇后は出血してしまったんでしたっけ。
う~~む。
妊娠しているのかい、していないのかい、どっちなんだい。
もしも陰謀だとしたら、皇后を亡き者にできる大物は皇帝しかいません。
皇帝は皇后のことを自分の見張り役みたいに思っていて怒りをぶつけていたことがあった(5話)ので、自分が一番偉くなったので皇后を処分しようとしているのかな、というところまで想像しました。
でもそうだとすると、先代の皇帝陛下が生きていた頃は物語の癒し役だった朱高熾さん、人格違いすぎますね。
怖いのは、皇帝が皇后は懐妊していると言ったら、それと反対のことを言うのは いけないこと であり 危険なこと であるということです。
言論の自由の大切さを考えました。
けれどもし私が姚子衿の立場だったら、懐妊ではないと皇太子殿下には言えなかっただろうなぁと思います。
なぜなら私にはそれを判断できるだけの医学的知識がないからです。
姚子衿には、自信をもって皇太子殿下に意見を言えるだけの知識があるということですよね。
これまでの人生でたくさん勉強してきたんだなぁ。
前回の苛烈な幼少期のお妃教育の話を聞いた身からすると、涙が出ました。
そう言えば、今回初めて脈診で違う意見が出る場面を見たような気がします!
ドラマの中では ほとんどの場合、脈に少し触れただけでお医者様は全て解決しますよね?
脈の雄弁さにいつも驚いていたので今回意見が割れて驚きました。
皇太子殿下は、自分を見張っている錦衣衛を良いように使い街の薬局に侵入しました。
一体何をしようとしているのでしょうか。
絶対に皇后さまを助けてください! お願いします。
早く次の話がみたいです。
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